美味しい魚のはなし

2020年5月の記事一覧

ウマズラハギの蒸し

この時期には珍しいハタハタと、ウマズラハギを仕入れてあったんですが、

またまた冷蔵庫で数日置いてしまいました。

でも鮮度が落ちても、ハタハタは焼けばそれなりの出来になりそうだと思っていました。

実は、春先にハタハタを期待せずに蒸して食べてみたら、大きな卵を抱いている時より身に脂もあって美味しかったんです!

ハタハタとウマズラハギを一緒にさばいていたら、臭いに敏感なカミさんに文句を言われました・・・

あ、生のハギの写真撮っとけば良かったんですが、手が汚れていて臭くて・・・

生臭スマホになっちゃいそうなんです・・・!

さばき終わってから出来るだけ丁寧にお腹の中を水洗いしました。

そして、エイやっと全部蒸しにしちゃいました!

仕上がりは、いつもの男料理でゴメンなさい。

ウマヅラハギの大きな肝は、いったんお腹から出して中をしっかりキレイに洗ってから中に戻すんです。

味の方ですが、ハギは全く脂無いのに美味しかった!

あ、ポン酢をちょっと付けながらいただきました。

次回、鮮度のいいものをすぐに調理してみます。

ハタハタも、この時期のものでも充分美味しいと思いますよ!

 

PS.調理中の鮮魚を撮るのに「SIM無しの別の中古スマホを利用する」案を思いつきました!

SIM無しスマホは白ROMって呼ばれているそうです。

Wifi利用のみなので通信料かからない! カメラ以外の機能もほとんど使える。

画質に注文付けなければ、この白ROMの利用価値はすごく大だと気付きました!!

実現したら報告しますね!

シイラを色々と調理してみました

腹骨を除くには、普通はその部分を身ごとそぎ切るんですが、このシイラは骨抜きで全部取れました。

それから下の写真で分かりますが、中骨から血合い骨が分岐する所が太かったんです。

3枚おろしにする時、血合い骨を切り離すのがちょっと大変でした。

最初、いつものやり方で身を骨から離そうとしたら、下のように身が骨回りに残ってしまいました。

そこで、再度動画で確認したりして上のように身を離すことができました。

では調理ですが、まず、これならいけるかもと思ったソテーから。

骨を完全に抜き取って切り身にして、味付けと焼きはカミさんにお願いしました。

ニンニクを使ったこのソテーは臭みがなく美味しかったです!

どうもこの皮にちょっと臭みがあるようです。(実は、ブリやサケの皮にも臭みありますよね?)

香辛料を使わないソテーも作ってもらったんですが、ちょっとですがクセを感じました。

あとは、尾側の身、アタマやカマと骨周りのアラ、大きな肝と胃袋、卵、が残っています。

まず身の方は、酒粕漬けに初挑戦してみました。

これに減塩しょうゆを少し混ぜて、粕床を作りました。

普通は酒粕に味噌と酒を混ぜるようです。

身は、皮を引いてから切り分けて粕床に漬けました。

身に粕を馴染ませるには、粕床がもっと柔らかい方がいいかも。

この粕漬けは、週末に焼いて食べてみましょう!

うーん・・・ 不安と期待が半々!(笑)

さて、内臓とアラの方は、まず湯通しを長めにして臭み抜きをしました。

ちょっと考えてみたんですが、内臓はいつもの鶏の肝の煮込み方でいいんじゃないかと思いつきました。

そこで、カミさんにアドバイスをもらいながら仕上げたのがこれです!

昨日の夜食で娘もこれを食べたんですが、出来は二重丸でした!!

すごく喜んでくれたので、自分は味見だけにしました。(泣)

今日の最後は、アタマ、カマ、骨回りの煮込みです。

通常の魚の煮付けではありません。長い時間煮込んでみたんです。

2時間半くらいでしょうか。水を何回も足しながら弱火で煮込み続けました。

臭みもなく、骨も柔らかくなっていました!

まあまあ美味しかったけど、まだ改良の余地ありですね!

シイラを丸一尾で買いました

シイラの名前の由来には諸説あるようです。

殻ばかりで実のない籾のことを粃(しいな)といい、「頭が大きいのに身は薄く食べるところがない」。

他にも、衣服の上から腰のあたりに羽織る衣類のことを古語で「しびら(褶)」といい、海面に浮き上がるシイラを見立てて、「シビラ」→「シイラ」となったという説もあるそうです。

名前や見てくれで評価を落としている魚は他にもいると思いますが、このシイラもそうでしょうね。

今日、もし近場で買えればと角上魚類に電話をしたんですが、

「うちではシイラは扱わないんです」という返事でした!

関東では食べる習慣がないと言われていますから、ここらでは売れない魚という判断なんでしょうね。

ところが、国内で昔から食べている地域があって、しかも美味しい魚と認知されているそうなんです!

不急ではなかったのですが、次回いつ手に入るか分からないので、昨日の鶴ヶ島ビッグマーケットに車で向かいました。

もちろん、マスク、手袋をしてシイラ丸一尾、刺身(娘用に)だけ買いました。

やはり、「丸のままで」と言うと店員さんビックリしていました。

半身は娘宅に届けるために、いったん帰宅してさばくことにしました。

自宅で撮った写真です。まな板に乗るような大きさではありません!

刺身用で鮮度は良かったです!

身もキレイでした。身の感じは、カジキやビンチョウマグロに似てるかも。

この半身を、腹骨、血合い骨もきれいに抜き、カマも落として娘宅に持っていきました。

料理は次回ですね。

粕漬けも合いそうかな? と気付きました。

さて、美味しく仕上がるでしょうか・・・? 

シイラの刺身

自粛要請が出てから、もちろんですが遠出は控えています。

でも週末には、鶴ヶ島には食材を買い出しに車で行っています。

野菜、肉、飲み物、お菓子、それに何といっても鮮魚店を2か所も回れるんです!

今日は、最初の菜鮮館ではカナガシラとメヒカリを購入。

メヒカリはさばく時に脂の乗りは分かりますから、脂乗り良ければ久々に塩焼きにしたいと思います。

カナガシラは白身で旨味がある魚なんですが、小さいやつなので小骨が気になりそう。

ということは、お店でも勧めていた唐揚げが面白そうです。

 

さて、次のビッグマートでは対面鮮魚コーナーにシイラが並んでいたんです!

小学生の頃に読んだ「コンチキ号漂流記」に、美味しくないって書いてあったような・・・

体長は1メートル近くあり(!)、緑っぽい体色と不気味な顔つきにちょっと引いてしまうかも。

この大きさの丸一尾で何と900円!

しばらく悩んでいたんですが、冷蔵庫には入らないし、食べたことも無いので丸一尾で買うのは次回にしました。

ただ運のいいことに、刺身にしたシイラも売られていたんです。

やった! これを食べてみれば味が分かりますね!

見た感じ悪くないでしょう?

早速、今晩の食卓に出してみました!

これが、全くの予想外で美味しかったんです!!

旨味もあり食感も良かったです。

調べてみたら、火を通した料理も美味しいらしいです。

うーん、明日丸一尾買いに行こうかなぁ。

オコゼ、メバル、メヒカリ、全部から揚げにしました!

今日も自分が魚料理長です!

この4尾のうち、上の小メバルは3尾で180円、下のオコゼは250円でした!

オコゼの背びれのトゲ、見えるでしょう?

このトゲには毒があって、料理中に手に刺さったりするとタダでは済まないんです!

これの仲間のオニダルマオコゼの背びれのトゲの猛毒は有名です。

オニダルマオコゼを海辺で踏んでしまって、死んじゃった例があるくらいなんです!(踏んだ人間が死んだんですよ!)

魚屋でどう対応してくれるかなぁと思って「このトゲやばいですよね?」と聞いてみたんですが、

「ええ、危ないですよ」と言ってくれただけで、何もしてくれませんでした・・・!

店員さんもコロナ対応でそれどころじゃないんでしょう。

大丈夫! この写真を撮ってすぐに、背びれを真っ先に切り落としましたから!(ゴミ捨てに出すまで注意ですよ!)

さて、この4尾は丸揚げにするには大きすぎるので、解体してから揚げました。

エクストラバージンオリーブ油で揚げるんですが、これがホントに意外に違和感無しなんです!

骨は一部硬い所が残っていましたが、今回は急いでやったので大目に見て!

ちょっと、油の温度も高めの時があったみたいです。

あと、途中から揚げ物専用の米粉を使ったんですが、これ、料理中も仕上がりもすごくイイ!

メヒカリの仕上がりを見てくれれば分かります!

一番上はマサバの卵(!)で、一番下がメヒカリの丸揚げです。

オコゼとメバルのアタマも入っています。

メヒカリはいつも通りの旨さでしたが、メバルは脂質の旨味が揚げた油とバッティングした感じがマイナス5点かな?

オコゼは美味しかったですよ!!

から揚げに合っている感じでしたね。

今日の出来は80点くらいかな?

オコゼ、また挑戦したいです!!

マサバのから揚げ、ホタルイカのから揚げ

角上魚類で、マサバ、生ホタルイカ、どちらも安かったです!

特にマサバは丸一尾で200円でした!

ただこの時期ですから脂無しですね。

から揚げにしてみます!

3枚おろしにして、おろし身はキッチンペーパーに包んでしばらく冷蔵庫で寝かせておきます。

数時間後取り出して、腹骨、血合い骨全てキレイに取り去って、やや大きめの一口大に切っておきます。

一方の生ホタルイカも、水洗いして紙で包んで水分を抜いておきます。

さて次は、サバの切り身、生ホタルイカを、かたくり粉の入った袋の中で躍らせてから1つずつ指ではじいて粉で薄く覆われるようにします。

これらを少量ずつ、加熱したオリーブオイルで揚げていきます。

火加減はこんな感じ(中の下くらい)が良かったです。

ホタルイカはやはり水分が多く身が崩れて、揚げ色も濃くなってしまいます。

マサバはとてもいい感じに揚がりました!

揚げる前の味付けは全くしませんでしたが、今日の2点は素材の味がしっかり出ていました!

ホタルイカの方は味が濃すぎるくらい。

マサバもとてもいい味(!)で、生姜醤油をちょっとだけ付けながらいただきました。

脂が乗ってない時期のマサバは、この料理法すごくいいと思います! 竜田揚げとかにしてもいいはずです。

あ、それから、サバのアタマ、カマ、中骨は焼いてコータ君のおやつにしました!