美味しい魚のはなし

今日は美味しかったかな?

メギスのから揚げ

連休中は、鮮魚の入荷がすごく少なくなります。

漁師さん達は、ほぼ暦通りに休暇を取るそうですから、水揚げ自体が無い訳です。

唯一入ってくるのは養殖物で、これは年末とかも同じ状況ですね。

で、1日に角上魚類へ行ってみましたが、やはり鮮魚の丸売りは少なかったです。

そんな中でメギスが1皿350円(中6尾)だったので、これを買ってきました。

この前素揚げを作った時に、から揚げの方がいいんじゃないかと感じたので、今日はから揚げに挑戦してみました!

まずは、ウロコを取ってキレイに水洗いします。

そして、頭、ヒレ、内臓を取り除いてから、この前うまくいった手開きで中骨を外します。

次に、キッチンペーパーで身の水分を軽く取ってから、かたくり粉を入れておいたビニール袋の中でかたくり粉を薄くまぶします。

かたくり粉を、もっとしっかり身から払い落としておいた方がいいかもしれません。

揚げる油は、エキストラバージンオリーブ油のクセの少ないものを使っています。

オリーブ油で揚げると、お菓子のような味になりそうで合わないと思っていましたが、油を選べば、そんなことは全くありませんでした。

油は使い切りの少量しか入れないので、揚げるのは片面ずつです。中火で揚げます。

3分くらいでひっくり返して、反対側の面を揚げます。

素揚げの時のように、フライパンに身がくっつくことはありませんでした。なので、ひっくり返すのも楽です。

衣はもっと少なくてもいいでしょうね。

さらに2分くらい揚げて、キッチンペーパーを敷いた皿に乗せていきます。

最後に、中骨を粉は付けずに素揚げにします。

さあ、出来ました!

仕上がりと肝心の味の方はどうでしょうか?

今回はうまくいきました!!

素揚げよりこっちの方が身のホクホク感も良く、油がしつこい感じもありません。

クセの無いオリーブ油で揚げると、味も良く、食後の胃もたれ等もないんです。

揚げる温度もこれくらいでいいようです。(色で判断)

カミさんからも very good をもらいました!

今回は、天ぷら屋さんで食べる時のように、塩をちょっとだけ付けながら食べたんですが、

塩味をどこでどのように付けるかが、次回の課題です。

メヒカリの塩焼き

この小魚は、一般的にはメヒカリと呼ばれていて、新鮮なものは目が青緑っぽく光って見えます。

また、トロボッチとも呼ばれるように、小型ながら脂のある深海性の魚です。(正式名称アオメエソ)

スーパーでも、パック売りで時々見かけるんじゃないでしょうか?

昨日、冷蔵庫にしばらく寝かせていたメヒカリの下処理をしました。

もう、鮮度が少し落ちているので、目が光っていないでしょう?

鮮度が良ければ、ウロコを取って丸のまま塩焼きするといいです。

ただ海底付近を生活している魚で、泥を吸い込んでいる時があるのか、内臓は取った方がいいという人もいます。

ウロコは、爪を使わなくとも指先で尾から頭に向けてしごけば簡単に取れます。

今回は、鮮度がちょっと落ちてるので、エラと内臓は取ってしまいます。頭は柔らかいので残します。

身だけでも充分に脂分を楽しめるんです!

下の写真は、エラと内臓を取ってキレイに洗ったところです。

これを、2~3匹ずつキッチンペーパーに包んで、冷蔵庫に寝かせておきます。

今晩は、丸のまま塩焼きです。塩焼きと言っても塩は振らなくてもOKです!

 

さて、夕食時になりました! 

最後の焼きですね!

まず、室温になるまで冷蔵庫から出して並べておきます。

その後、魚焼きグリルで、弱火で15分ほど焼きます。

さあ、出来ましたよ!

焼き加減はこれくらいで良かったようです。

塩とか、他の調味料も一切使っていません。

頭も骨も柔らかく、全く違和感なく丸ごと食べられます。

やはり、これは女性の大好物なようで、あっという間に完食してくれました!

メギスの素揚げ風

メギス(ニギス)は、この周辺のスーパーで見かけたことは一度もありませんが、角上魚類では普通に見かけます。

安い魚ですが、角上には鮮度がそれほどいい状態では入ってきません。(地元なら鮮度バツグンなはずですが)

でも、薄味ながら、クセの無い旨味を感じられるお得な魚だと思います!

この前、カミさんが一杯(一皿)買ったら、もう一杯分サービスされたそうで、それが冷蔵庫にあるから何とかして!と頼まれていました。

脂は内臓にあっても、身には全く無く、また身の水分が多いので、水分を出来るだけ取っておきたいんです。

自分は、キッチンペーパーで包んで冷蔵庫でしばらく寝かせます。

さて、いつもは3枚卸しで中骨を取るんですが、この小さくて身が柔らかい魚だと結構手間でしかもうまく出来ないんです。

あ、手開きどうかな? と思い立ち、早速試したところ、まあまあうまくいきました。

中骨が黒ずんで見えるのは、鮮度が落ちて、血合いが黒っぽくなってしまっているからです。

今回、一番の収穫はメギスの手開きが出来たことでした!

フライパンにオリーブ油(クセの少ない魚料理に合うヤツあります)を多めに敷いて、熱くなったら、まず中骨を揚げます。

次は、身ですが、広げて丁寧にフライパンに並べた方がいいです。

最初は、フライパンに無造作に放り込んだんですが、身が崩れてボロボロになってしまいました。

揚げているところですが、キレイな写真じゃなくてゴメンなさい!

しばらく揚げてから身をひっくり返すんですが、フライパンに身がちょっとくっついてるので、それをフライ返しかフォークで剥がしてからひっくり返さないと身が崩れてしまいます。

このやり方だと、身を崩さずにキレイに揚げるのが難しいんです。かたくり粉とかをまぶして、から揚げにする方がキレイにいくはずです。

さて、仕上がりも全くキレイではないんですが・・・

味の方は、中々良くて、カミさんも喜んでくれました。また、ちょうど顔を出した娘が、美味しい美味しい!と言って全部平らげてしまいました!

調味料は一切使わないんですが、軽く塩を振って調理するといいかもしれません。

生ホタルイカは、崩れないよう加熱するのが難しい

生ホタルイカは、身が崩れないように加熱しないといけないんですが、まだ1回も成功していません!

もう身が柔らかくなっているので、オリーブ油でそのまま炒めるのはダメそう。

なので、かたくり粉をまぶして、から揚げ風に調理しようと思ったんですが、これでもダメでしょ、と言われて断念・・・

で、そのまま、そっとボイルしましたが、身は崩れるわ、新鮮な香りはないわ、で失敗でした・・・!

写真もキレイじゃないので、今回はやめときますね。

また挑戦してみます!

 

これくらい新鮮なのが欲しい!

マソイの煮付け

マソイは、別名キツネメバルということで、今旬の赤メバル黒メバルのように脂が乗ってるんでしょうか?

ウロコ、ヒレ、内臓をキレイに取り除き、肝と割って中を洗った胃袋は身と一緒に煮付けることにします。

赤メバルのように、肝付近に脂がかなりありました。

身が厚いので、煮る時、何回か落し蓋をめくって、煮汁を上からかけ回しました。

火が強くならないよう注意して、煮込み時間はやはり10分ほどです。

身に脂が少しあって、赤メバルより身が引き締まっていました。

これも臭みなく美味しく出来ました!

煮汁は、ハギの時と同じ割合です。

しょうゆ20mL、酒40mL、みりん10mL、水140mLです。今回ショウガは入れませんでした。

やはりうすくち醤油で仕上げた方が、自分はいいと思います。

塩焼きでも美味しいのかは、やってみないと分かりませんが、煮つけの方が合いそうな感じです。

アラの塩焼き

いつもは、色んな魚の切れ端や頭の部分とかをアラと呼んでいますが、

今回のアラは、スズキ目ハタ科の高級魚です!

大型は恐ろしく高価で手が出ません。今回のは、20cmちょっとの小アラです。ちっちゃーい!

ウロコ、内臓、エラを取り除き、しばらくキッチンペーパーに包んで、塩を軽く振るだけで、早速グリルで焼きました。

平凡に見えて、脂も全く無いんですが、すごく美味しいんです!

いつも青魚で堪能している旨さとは全く違います。

身が引き締まっていて、でもパサパサにはなっていない。淡白だけど旨味がある感じです。

自分は、前回は味見だけで、今回はほぼ半身を食べましたが、大型の脂乗りがいいものは最高だろうなと感じました!

ウマズラハギの煮付け

ウマズラハギは、まず外側の厚い皮をむかなければなりません。

お尻の方からハサミを入れ、下あごの方まで切り込んでしまいます。

そして、その切れ目から、皮をめくるようにむいていけばOKです!

頬の所が割れて口のように見えますが、

ここからハサミを入れ、エラをキレイに取り除いたあとです。

かざり包丁を入れ、沸騰した煮汁につけて10分ほど弱火で煮ます。

アルミホイルの落し蓋は重要で欠かせません。

仕上がりは・・・

油がかなり浮いていますが、肝から出たものです。

身には脂がなく淡白なので、肝と一緒に煮た方が美味しいと思います。

また、肝が大きくて、肝自体も美味しいんです。

今回、臭みが出ないように、エラ、内臓、血合いをていねいに取り除き、流水でキレイに洗いました。

煮汁は、しょうゆ20mL、酒40mL、みりん10mL、水140mLとしました。ショウガを入れてもいいでしょう。

薄口しょうゆにして煮込み時間を短く、また火力も低くした方がいいと思います。

今回、臭みが全くなく美味しく出来ました!

カミさんからの合格サインも出ました!(笑)

アラ、マソイ、ウマズラハギ、ホタルイカ

久々に角上魚類に寄ってみました。

いつもの、スーパー2件で鮮魚チェックをした後だったので、期待はしていませんでした。

まず、ウマズラハギが居ましたが、珍しく刺身用!

ということは、新鮮で臭みが少ないはず。肝もしっかり入ってるとのこと!

今の時期美味しいと思います! ゲットしました!

 

次は、マソイで、これも刺身用!

自分はクロソイだと勘違いして、いつもより鮮度がいいと、これもゲット。

後で調べたら、クロソイとは別種で、別名キツネメバルでクロソイより美味との事!

 

そして、アラです!!

幻の超高級魚とか呼ばれています!

まあ、それは大きいヤツのときなんですが。

自分がゲットしたのは、超小さい小アラ。それでも650円でした。

 

最後に、生ホタルイカですが、これをオリーブオイル炒めにしてみようとゲット。

結構買っちゃいましたね!

 

明日、写真入りレポートしてみます!

と言っておけば、明日中にやるしかないですからね・・・!

やっと「旨くいった」ウルメイワシの刺身

 今日は、贈答用のお菓子を探しにどこへ行こうか? という話になり、

新しく出来た、所沢東口のグランエミオに行ってみました!

品ぞろえも良く、設備等も気持ちよく使えるものになっていて、とても良かったです。

そして、鮮魚売り場もあったので、早速チェック!

魚力(うおりき)という魚屋さんが入っていました。

トビウオ、マサバの切り身を見て、とても鮮度がいいのに感激!

とびきり鮮度がいい魚を見ると、生命力をもらえる気がするんですよ!

いや、大げさでなくて本当に。鮮度バツグンの野菜もです!

みなさん、そう感じたこと、ありませんか?

もちろん、新鮮な魚を食べれば、生命力をたくさんもらえるんですが。

で、見つけたのは、とっても鮮度の良さそうなウルメイワシです!

マイワシじゃないんですよ。大きな潤んだ目をしているので、ウルメイワシなんです。

実は、ウルメイワシ、まだ美味しく調理できたことがありませんでした。

鮮度抜群なら刺身、と聞いていましたが、今まで鮮度のいいものに出会わず。(この魚、痛むのが早いんです)

脂がホントに無いので、塩焼き、煮つけは、美味しくできない。

から揚げ、天ぷら、オイルソテーなら、すごく美味しくなるはずですが、挑戦したけどまだ上手くいってない。

そして、今日のウルメイワシを見て、これは刺身だっ! とすぐに思いました!

 鮮度が落ちが早いので、刺身なら今晩調理しかありません。

 

さばきに専念しないといけないので、写真はそう頻繁に撮れません。ゴメンなさい!

さて、頭を落として、内臓を取り除き、お腹をきれいにしてから、手開きです。

腹骨をすいて、皮引きまで来ましたよ。

血が臭みの元なので、キッチンペーパーを下に敷いて吸わせてみました。

 

キレイに盛り付ける技は、ないんです・・・

それより、素早く仕上げていかないといけないんです。身が温まらないうちに出来上がるようにしないと。

お皿が小さくて、山盛りになっちゃいました。

 

何とか出来ましたね!

ちょっとの間ですが、冷蔵庫で冷やしてと・・・

・・・さあ、いただきましょう! 美味しいかな?

・・・うん! すごく美味しい!! 臭みも無く、大成功!

ちょっとでも臭みがあると、カミさんからダメ出し来ますからね・・・

2人で、どんどん食べていき・・・

 

丸々4匹分全部! きれいにいただいちゃいました!

ウルメイワシの刺身、初めて美味しく仕上がりました!

鬼のような脂のマサバ! 

今まで見たことのないような脂乗り! というマサバ(真鯖)に出会いました!!

2月末、所沢角上魚類で。

サイズは中の上。

1匹750円でしたが、もうお店の人に訊ねるまでもなく、明らかに脂乗りが凄そうな体形!

お腹が丸く左右に膨らんでいるというのもそうですが、紡錘形で背中のカーブの丸みが強いと、太ったサバということですね!

また、下手な写真になっちゃいました!

 

うわー、この脂乗りはどうした?!

全身に均一に脂が回ってる!

 

脂乗りのいいサバは、塩焼きが最高です!

焼き魚の中で、間違いなく最高の逸品の一つでしょう!

比べるのは変かもしれないけど、サンマの塩焼きなんか霞んでしまうような旨さです!

で、塩焼きの写真を載せたかったんですが、ちょっと焦げてしまって・・・

あ、味はどうだったかですが、とにかく凄い脂で、身全体に脂が回っていて、身のどこをつついても脂じゅうじゅう!

これだけ脂が凄いと、好みもあると思うんですが、自分はメチャクチャ旨かったです!

でも、肉の脂とは質も味も違うんです。

体にいい不飽和脂肪酸の脂なんですね。

冷蔵庫で出番を待つ魚たち・・・今日はハタハタ

そうなんです・・・

時間がある時にゲットした鮮魚、

カミさんが珍しく目利きしてゲットしてくれた鮮魚、

この魚たちのことは毎晩、絶対に気になってはいるんです。

でも・・・

帰りが遅くなる、カミさんの実家で食事してしまった、今日は食べる家族がいない・・・等々

こんな感じで、今日も、次の日も、と、魚くんたちの出番は先延ばしされていきます。

今回、我が家でゲットしていたハタハタ君が、そういう目に合っていたんです。

 

ハタハタは、以前は、ちっとも好きじゃありませんでした。

から揚げも塩焼きもピンとこなかったんです。ハタハタの鍋は食べる習慣がないし・・・

ところが、角上魚類で「湯上げ」という調理法の試食をやっていたのを味見したんです・・・

もう、これに一気にハマりました!

シンプルで、魚の旨味が確実に分かる・・・!

自分は、蒸した方がさらに旨いと思って、そうしています!

まず、頭、ヒレは取って、出来れば卵や白子は残したまま、他の内臓はきれいに取ってしまいます。

さらに、中骨周りの血合いをできるだけきれいに取り除くんです。

この下処理は何回かやれば慣れると思います。

次に、キッチンペーパーで魚を包んでおいて、水分を出来るだけ取っておいてから、皿に並べ、皿ごと蒸すんです。

蒸しあがったところです。写真の色合いが良くないけど、どうでしょうか?

これをポン酢だけで食べるんです。

新鮮なハタハタでやってみて下さい!

身はもちろん、卵(ブリコ)、白子もすごく美味しいんですよ!!

簡単にできるので、ぜひ試してみて下さい。

新鮮で旬のものであれば、味は保証しますから!!

 

で、今回のは日にちが経ってしまってるので、蒸すのはもうダメなんですね・・・

ならばと、塩焼きにすることにしました。

内臓も全部取って、流水で念入りにキレイにしました。

この写真以外のも、全部塩焼きにしました。

脂が少しですがにじみ出てきて、それも旨味になっているようです。

今晩のおかずにいただきます!

 

PS.なかなか美味しかったです! 自分一人で食べてしまいました!

青魚の油

旬の青魚には、他の食材からは摂れない貴重な油が豊富に含まれています。

まあ、栄養分がどうとか言う前に、すごく旨い! ということなんですが。

この時期、個人的には、マサバの塩焼きがすごく気に入っています!

下の写真は、昨年12月初めの鮮マサバをさばいて、キッチンペーパーで1日包んで水分を取ってから塩焼きにしたものです。

一番脂が少ない尾の部分でさえ、これだけ油がにじみ出るんですね!

 

さて、青魚の塩焼き、特にマサバの塩焼きは最高に旨い(!)んですが、油分は前回紹介したように、ずいぶん流れ落ちてしまいます。

また、酸素のある空気中で加熱する訳ですから、ただでさえ酸化されやすい不飽和脂肪酸の油は一部劣化してしまいますね。

そこで、この青魚の油分を、劣化させないで無駄なく手軽に摂取できないか? と考えると、あるんですね!それも身近に!

例えば、マイワシの煮付けの缶詰です。

マルハニチロの、脂乗りのすごい(!)北海道マイワシを使った煮付け缶、1缶たったの100円です!

この煮つけ缶詰の製法ですが、缶に生魚と調味料を入れて、空気を抜いたあと密封します。

その後に缶全体を加熱するので、調理中、魚の脂は空気に触れず劣化しないんです!

これをそのまま食べてもいいんですが、煮汁の油分も全部摂ろうと、炊き込みご飯を作ってみました。

名付けて、玄米イワシ飯です!

まず、良く洗米した玄米2合に、刻みしょうがを沢山入れます! もっともっと入れてもいいと思います。

これに、今紹介したマイワシ缶詰1缶の中身を全部入れます。他の調味料等は一切入れません。

この油を見て下さい! さらにイワシの身にも脂たっぷりなんです。

最近、青魚の缶詰はテレビで宣伝されてしまったので、値段が上がったり、安いけど中身が最悪なものがあったりしますので注意して下さい!

マルハニチロ、ニッスイ、あけぼの、ちょうした、あたりのメーカーのが間違いないと思います。

さて、あとは炊飯するだけです。

出来上がりは、下のような感じです!

この缶詰の味付けはちょっと甘めなので、味的にはまだ工夫できると思いますが、手軽でなかなか美味しいですよ!

玄米には油溶性のビタミンEが豊富に含まれていて、この魚油との組み合わせで効率よく摂取できるのではないかとも思っています。

炊飯器が魚臭くなっちゃう(!)のが、ちょっと欠点かな? (えっ? この欠点はちょっとじゃないって?)

魚焼いた後の片付け

男料理で必ず怒られることの一つは、後片付けについてでしょう。

特に魚料理の後片付けの時、ちらかしたまま、汚いまま、臭いが残ってる、を続けてしまうと、カミさんから「もうやっちゃダメ!!」と言われてしまいます!

また、片付けの工夫とか、ちょっとだけでも出来るといいですよね。

今回、マイワシの塩焼きを作りましたが、この時期にしては脂乗りがすごくて、魚焼きグリルに魚油がたくさん落ちていました。

下の写真ですが、右手前、右奥にかなり溜まっているでしょう? 中型イワシ3匹でこの量ですよ!

さて、このグリルの掃除ですが、食後、ちょっとくつろいだ後にサッサとやっちゃった方が絶対にいいです!

この調理で使用済みになったキッチンペーパー、ティッシュを捨てずに取っておくんです。

これらの使用済みペーパーは、魚油を浸み込ませたり、油や汚れを拭き取ったりするのに使います。

また、焼き魚を乗せた食器の皿にも油が結構付いていますから、これも、使用済みペーパーで拭き取っておきます。

この皿の処理をやっておくと、食器洗いの時に、洗いのスポンジや他の食器に魚臭さが移らず、特にカミさんに喜ばれます!

新しいペーパーを使うのはもったいないし、魚油を流しに捨てたり、また、洗剤を使ったりすると、排水管詰まりや下水を不必要に汚すことになってしまいます。

ペーパーを使わずに、例えばコンポストのように、魚油を肥料作りの原料にしてしまうのが最善の手かもしれません。

実は、マンションに居た時は自作コンポストを作って、それで処理をしていました。近いうちにまたそうしたいと思っています。

で、魚油を拭き取ったペーパーは臭ったりするので、魚を包んでいたビニール袋とかに入れて口を縛ってゴミ箱に入れます。

グリルの掃除は、ここまでやっておけば、まあOKかな。

これで、次回もすぐに魚が焼けますね!

片付けをついつい後回しにしちゃうと、次に、さあ魚を焼こうとした時、「うわぁー・・・」となって、かなりやる気がそがれちゃうんですね。

マイワシの塩焼き

前回、房総マイワシのマリネを紹介しましたが、

その後また、カミさんが、房総マイワシを買ってきてくれていました。

でも、時間がない時は、何日も冷蔵庫に眠ったままで、そのうち刺身やマリネにはできなくなるんですね・・・

「冷蔵庫に今、何の魚がいつからいるか?」と、いつも自分の頭の中にはあって、気にはしているんです。

今回のマイワシは、買ってからもう5日は過ぎてしまいました!

そこで、塩焼きにしようと、一昨日、さばいてみました。

最初の鮮度が良かったんでしょう。お腹も破れていないし、充分塩焼きで行けそうです!

下の写真は、下処理をしたあとキッチンペーパーでくるんで水分を取っておいた状態で、焼く前に軽く塩を振ったところです。

真ん中と下のヤツは、体に張りがあって魚体も丸いのが分かりますね。(多分脂乗ってて旨いでしょう)

 

 

で、下の写真が魚焼きグリルで焼いて出来上がったところです!

あまり美味しそうに見えないと思いますが、内臓を除いて、水分を取ってから焼くと、こんな感じになってしまうんです。

でも、脂乗りいい時期なら、とっても旨いんですよ!

今回のも、脂乗りがとても良く旨さバッチリでした!!

 

さて、今日、角上魚類へ出かけてみると、ものすごく混んでいました!

節分だからか、良く分かりませんでしたが、とにかく、何かある時はお寿司の人気が凄いんです。

家族で祝ったり、お客さんにおもてなしで出したりするんじゃないでしょうか?

で、「節分イワシ!」と宣伝して、房総の鮮マイワシを売っていました。

節分イワシについて調べてみると、柊(ヒイラギ)にイワシの頭を差して、柊の尖った葉と、イワシの臭い匂いで鬼を追い払い、また臭いのあるイワシを食べることで、魔除けや、陰の気を消すといった意味があるんだそうです。

 

ということで、節分イワシは、「脂乗りのいい旨いイワシ」ということではなさそうですね。

実際、今日の鮮マイワシの体形は、横から見て丸みがなく、むしろ棒状のようで脂はなさそうでした・・・

マイワシの和風マリネ

最近、脂の良く乗ったマイワシをひんぱんに見かけます。

以前は、入梅イワシと言うくらいですから、6月、7月ころからチェックしていましたが、

9月ごろはもう脂ないよね、と思っていました。

しかし、ここ数年だと思うんですが、9月を過ぎて冬になっても、北海道あたりのマイワシはものすごく脂乗りがいいんです!

状況が変わって来たのか、今まで気付かなかっただけなのか・・・

 

で、ここ数日、房総(千葉)の新鮮なマイワシをスーパーで良く見かけていました。

思わず手が出るような、鮮度の良さと太り方なんです!

でも、真冬の房総のじゃあ、脂乗ってないんじゃないかな? と半信半疑だったんです。

そこで、ものは試しと、このマイワシで和風マリネを作ってみることにしました!

結果、すごく美味しかったので、紹介しようと思います!

(もっとお手軽に旨さを味わいたいなら、お腹を掃除したあと、塩焼きにして下さい!)

 

まずは、この鮮度の良さを見て下さい! 目がキレイでしょう?

パック詰めのヤツだったので、太さはマチマチなんですが。

 

次に、良く洗って、頭、ひれを落として、さらに内臓を除いて、特にお腹の中をキレイに掃除しておきます。

特に、中骨周りに残る血もキレイに洗い流します。

今日は、時間が無かったので、カマも残しませんでしたが、焼くとおいしいんです!

次に、手開きで中骨を取り除きます。お腹に脂があるのが分かりますね。

もちろん、手開きの時、手に脂がついてくるので、もう間違いなく旨い!と分かります。

次は、カマの部分をもう少しだけ落とし、腹骨をすき取って、最期に皮をひきます。

時間がある時は、取り除いたカマ、中骨、腹骨、皮、全部焼いて食べて下さい。旨いですよ!

あとは、ザックリと切り分けて、すぐにマリネ液に漬け込んでいきます。ごめんなさい!ピント合いませんでした。

和風マリネ液は、黒酢2、マイルドポン酢1、それに昆布を入れておきます。

皿に盛ってみました。どうも、写真が上手に撮れません・・・

いつもは、玉ねぎ、パプリカのスライスなんかを加えるんですが、今回は野菜なしでやってみました。

カミさんも合格を出してくれたので、良かったらぜひ作ってみて下さい!

旨さも、栄養面(特に上質の青魚の脂)でもおすすめできると思います!

12月30日に新鮮なキンメダイ!

今年の年末は家のことをやるのがかなり遅れて、魚屋さん回りが凄く遅くなってしまいました。

自分は、カミさんの実家で鮮魚担当なんです。

鮮魚を選んで、下処理しておいて、元旦にサクにするまでを任されています。

今年はもう30日だから、角上魚類に行っても、養殖のマダイか養殖のシマアジくらいしかいないだろうなぁ・・・とあきらめていました。

今日、期待せずに角上所沢店に行ってみると・・・

何と! 入荷したての神奈川産キンメダイけっこう大きいヤツが、1400円!!

大喜びして、即買いました!

義兄が握りずしを作ってくれるんですが、さて、湯引き皮つきにするか、皮は引いてしまうか、義兄の指示によって自分が処理するようですね! 自分は、皮は引いてしまう方が好きなんですが。

脂乗りのいい美味しいキンメだといいなあ。

メギスの素揚げ

から揚げにしようと準備していたら、
メギスが、水分の抜けたいい状態になっていました。
はらわたを取り、キッチンペーパーで包んで冷蔵していたんです。
卸したての魚を素揚げにしようとすると、身がバラバラになってしまうので、
さばいてすぐの魚なら、衣を付けるから揚げしかないような気がしています。
(揚げる料理の場合です)
で、今日は、ハーブソルトを軽く振って、オリーブオイルで素揚げしてみました。


これは上手くいきました!
旨かったですよ! 美味しいと喜んだカミさんに残り全部食べられてしまいました!
メギスは2枚卸しで中骨もあり、カマも残してありますが、
高温のオリーブ油のおかげで、香ばしくいい感じで食べれます。
脂が乗る時期なら、丸ごと塩焼きが旨いんですが、
今の時期なら、フライかから揚げがいいですよ。

魚は毎週捌いていましたが・・・

久しぶりの更新になってしまいました。
毎週末、欠かさず魚さばいてましたが、写真撮ってないんです・・・
汚れた手でカメラ操作や、またカメラいじったあと食材いじるのも・・・と考えちゃうんですね。
キッチンにwebカメラ常設しておくといいかも。(笑)
週末は、カミさんの実家で簡単な魚料理を続けています。
旬の魚が変わっていくし、近くに大きな鮮魚店があるので何とかなっています。
思い出せるものは記録しようと思っています。

さて、今年もカツオはどうしちゃったんでしょうか?
この時期のカツオは最高に旨いのに!(脂ないけどとにかく旨い)
だったら戻りガツオの解凍ものでガマン?

真鯵の水なます

 ずっと気になっていた、「水なます」を作ってみました。
うまいんですよ!! これがとっても!

まずは、鮮度の良いマアジを3枚におろし、サクにします。


脂の乗った北海道産マイワシも別にさばいてみました。


次に、サクを刺身くらいの大きさに切り、さらに包丁の刃でたたきます。
今日は薬味用の葉野菜がなかったので、
おろしショウガと味噌だけを加えました。
本来は、大葉、みょうが、なども加えるようです。
味噌は、マアジ2匹に大サジ3くらいです。
つまり、味付けがやや濃いなめろうですね。


マイワシの方は、味噌大サジ2にしました。
あと、用意するのは、
茶碗に軽く盛った炊きたてご飯、氷水。
何と、これだけです!


自分は、常食の玄米ご飯を使いました。
さて、このなめろうをご飯にかけて、
その上から、冷た~い氷水をかけるんです!
ご飯があったかいので、氷もいくつか入れましょう。
仕上がりがぬるいのは、ダメなんです。


さらに、キュウリの輪切りを加えたりした方がいいみたいです。
今回は、とにかくあり合せのもので作ってみました。

カミさんにも、同じように盛り付けました。
二人とも口にするまで、半信半疑。

サラサラとかき込むように食べました。
そして二人とも大満足! 
「うまいねぇ、これ!!」

実は、自分の生まれは長崎の小島。本籍は広島鞆の浦の近くでした。
魚が大好きな訳は、いつも食べていたからなんです。
鯛茶漬けとかにも馴染んでいたんですが、
魚に冷たい水をかける、というのは食べたことはもちろんないし、
どうしても、イメージが湧きませんでした。

今日、食べてみて良く分かりました!!
死ぬほどうまい、とか、危険な味、等と言われているのが。
「水なます」は、昔からの千葉の漁師めしなんですね。

カツオの和風マリネ

 5月にマアジの和風マリネを作ったんですが、
今度は、生のカツオでいってみましょう。
もう、カツオはちょっと旬をはずしているかな。

秋になったら、今度は戻りガツオです。
脂乗っていてすごくうまいですから!
時々、すごくきれいなカツオのサクが並んでいます。
しかも安い時は旬の証拠ですから見逃さないで。

さて、刺身用に買ったのに、今晩は食べなかったね・・・
なんていう時にこれを作って下さい。
次の日は刺身だと美味しさ半減なんですが、これならOK!


下に見えるのは、スライスしたタマネギ、パプリカです。
このカツオ、もう身の色がさえないでしょう?
これに、ポン酢マイルドと酢を半々の割合で混ぜ合わせます。


カツオが隠れていますが、タマネギは多めがいいです。
もうちょっと薄くスライスして、水にさらしてから入れるといいです。
パプリカは無くてもいいかな~。
ちょっと今回は野菜の切り方が荒かったようです。

昨日、食べ終わりました。
夏にとっても美味しく感じるレシピです!

ゴマサバの酢締め焼き

 駅の売店で Dancyu(ダンチュウ) という雑誌を見つけました。
「日本一の魚レシピ」 永久保存版 だって!
早速買って、帰りの電車の中で読み始めました。
すぐに目に留まったものがいくつかありました。
今日はその中の一つ、サバの酢締め塩焼きを紹介します。

まずは、ゴマサバを用意。
川越卸売市場で、2匹800円でした。


この2匹のゴマサバのうち、上のヤツは脂乗り良さそうですね!
背中側の丸み、体の膨らみ具合を下のと比べてみて下さい。
で、この太ってる方は取って置いて、と。
今日は初めてのレシピなので、下のヤツでいこうと思います。
旨ければ、次回はいいサバで料理しましょう。

では、まず、さばいてお腹の中をきれいに掃除します。
自分は、このあと、キッチンペーパーをお腹に詰め、
さらに魚全体をキッチンペーパーで包み、冷蔵庫に入れておきます。
余計な水分を除くためです。
特にゴマサバは、身質がボソボソする傾向があるので、水分取った方がいいです。

冷蔵庫で寝かせたあと、ゴマサバを3枚おろしにします。
腹骨をすき取り、血合い骨も骨抜きで取り除きます。
(面倒なら、骨抜きは省略してもいいでしょう)
身は、4つくらいに切っておきます。

次は、皮目に切れ目を入れ(飾り包丁)、
酢に浸します。酢に浸す時間は20分ほどです。


この後、切り身をキッチンペーパーで包むようにして酢を拭き取ります。
さらに、身の両面に塩を少しだけ振ります。
あとは、グリルでいつものように焼くだけです。
1回目の出来がイマイチだったので
2匹目のゴマサバでもう一度挑戦。


さて、どんな味だったか?
身が締まって、さらに脂分と酢の風味が合っています。
カミさんも、「これいいじゃない」と言ってくれました!
今回の仕上がりはともかく、次もまたやってみたいレシピです。

夏のゴマサバ

 まず、サバの種類ですが、
秋冬に美味しいマサバ(本サバ、平サバ)


お腹に黒っぽいゴマのような模様があるゴマサバ(丸サバ)


それから、冷凍でよく見かける大西洋サバ(ノルウェーサバ)
背中の模様がくっきり、はっきりしています。


これら3種類が主なサバです。

さて、秋から冬にかけてのマサバは、脂が乗って最高に旨いんですが、
夏のマサバは、もう最低! ですからね!
これを分かった上で、シメサバを作ろう、なんて時は別ですが、
夏のマサバを塩焼きや煮つけにして食べると、
何これ?! っていうことになります。
絶対にやめましょう。(笑)

一方、ゴマサバは、年間を通してマサバほど味が落ちないと言われています。
で、旬を調べると、一番旨いのは冬で、盛夏からいいものが見つかる、とあります。
盛夏に旨いと言うのは、マサバと正反対ということです!

そろそろ、ゴマサバをチェックし始めるといいよ、ということですね!

先週土曜日、川越の角上魚類にて。
 自分:「今日のゴマサバどうです?」
 お兄さん:「マサバに比べたらいいよ。夏のゴマサバは・・・」
 自分:「いや、それはそうだけど・・・」
ここまで会話したら、調理場のお兄さん、分かってくれて
「うん、まだ、脂うすいね~」
と教えてくれました。
ありがとう、お兄さん! 魚好きたちの見方だね!
所沢の角上魚類でも、
「いいゴマサバが入ってくるようになったけど、大きさ、産地で全然違います」と教えてくれました。

さてさて、昨日朝6時に川越魚市場に行ってみると、
ゴマサバが沢山! しかも首折れ(首を折って生き締めにしてある)も!
小さいけど、首折れのゴマサバ1匹 250円のお店発見。
小さくても鮮度良ければ、お茶漬けやマリネが出来ます!
よしこれにしよう! と思ってたら、タッチの差で箱ごと買われちゃいました・・・
別の店では、聞いてみると「キロ1500円だよ」だって。
1匹500グラムくらいのヤツで、1匹約750円です!
素人相手のぼったくりかも。
また別の店では、ちょっと大きめだけど締めてないものが。
眺めていると「1匹400円ね」と言ってきました。
「触って選んでいいよ」と言ってくれたので、2匹買うことにしました!
千円札が無かったのでサイフから五千円札を出そうとすると、
「大金しか入ってないね~」「パチンコで勝ったの?」とからかうんですよ。(笑)
こういう時に気の利いた冗談でも言えればいいんだけど、アタマ回りませんでした・・・

家に戻って下処理はしたけど、まだ冷蔵庫の中です。
今回は水分を上手に除いて塩焼きにしようと思いますが、
脂がうすい方の1匹はオリーブ油でポアレにするつもりです。
結果はまた後で報告します!

アラの塩焼き

 超高級魚と言われているアラの登場です!
小さいヤツじゃないと、とても手が出る値段ではありません。
小アラと呼ばれている20センチくらいのものを買ってきました。


こんな魚、知らなかったでしょう?
もちろん、自分も、角上魚類で目にするまで知りませんでした。
見かけたあとに、webで調べたんです。

アラは、魚偏に荒という字で、スズキ目ハタ科の魚です。
ハタ科には同じく美味な高級魚とされる「クエ」がいて、
この「クエ」の九州地方での地方名が「アラ」だそうです。
「アラ」と「クエ」は、姿も似ているため混同されやすいが、別の魚とのこと。
クエの方が良く耳にしますが、アラもクエも超高級魚なんですね!

ちなみに、スーパーで良く見かける粗(アラ)ですが、
魚の下ろし身を取ったあとに残る頭部、骨、エラ、ヒレやそれらに付着した身のことで、
これらを通称「魚のアラ」と呼んでいるんです。

さて、週末はカミさんの実家で魚料理なんですが、先々週の話です。
角上魚類で見つけた小アラを塩焼きにして、食卓に出しました。
実は、この日は何と庶民の魚マイワシの塩焼きが主役だったんです!
いや~、脂乗りバッチリの入梅イワシですから、役に不足はないんですが。
アラはさすがにごく小さいヤツだったので、そんなに期待していませんでした。
さばいても脂は無かったです。

ところが ・・・
焼き上がりを食べてみると ・・・
すごく味がいいんです! 脂が無いのは気になりませんでした。
身質も締まっていますが、硬すぎないんです。
これでサイズがいい旬のものだったら、ものすごく美味しいんじゃないかと思います!

また、アラに出合えますように・・・
(今まで、所沢の角上魚類以外では見かけていません)

マイワシの骨も柔らか煮込み

 この「骨まで柔らか煮込み」は完全なオリジナルなんです!
とても評判がいいんですよ。
このやり方に合うのは、脂の乗った青魚です。
特に美味しいのは、梅雨時期のマイワシ、夏のゴマサバ、秋のサンマ、秋から冬にかけてのマサバです。

この週末は、いました~! 丸々と太った大羽マイワシが。
車で帰宅することにしていたので、まず、ふじみ野の角上魚類へ。
夕方6時到着は、鮮魚が仕舞われてしまうかもしれないギリギリの時間。
でも、間に合いました! そして大当たりでした。
鳥取産の鮮度ばっちりの大羽イワシ1尾100円です!
15尾購入しました。
お世話になっている方に作る分もあったんです。

では、まずさばいてきれいにするところから。


太ったイワシでしょう?
次は、はらわたを取って、血合いもキレイに除きます。カマも落とします。
そして、3センチほどの筒切りにして、ホーロー容器にゆるく詰めていきます。
きつく詰めると、身が固くなって脂が落ちてしまいます。


イワシはキッチンバサミで切っているんですが、この切り口を良く見て下さい。
皮の真下だけでなく、背中側にも腹側にも白っぽい脂質のところが見えるでしょう?
この時期のマイワシならでは! なんです。

これに、生身の状態のままで、容器に調味料を入れます。
調味料は、甘酒と減塩しょうゆを合わせたものです。それに刻みショウガを少し。
甘酒の麹の粒が見えますね。


この容器にアルミホイルでふたをします。
まず、こんな感じにアルミホイルをかぶせます。


さらに、容器のふちに詰めるように、ホイルを折っていきます。
この方法は偶然たどりついたんですが、
容器内の圧力は逃がし、容器外の酸素との接触を断つという重要な役を担っています。
そして、大きな鍋のお湯で加熱していきます。湯煎ですね。
直火だと、長時間加熱するせいか、結果が良くなかったんです。


これを電磁調理器にセットし、ふたをして、弱火で4時間煮込みます。


長時間の煮込みは、この電磁調理器が強力な助っ人になってくれます。
就寝中や留守中の連続運転調理もバッチリなんです!
最初は付きっ切りでガスコンロでやっていましたが、絶対にコイツの方がいいです。

さて、出来上がりはこんな感じです。
骨も柔らかく、丸ごと食べられます。
ご飯食べ過ぎちゃうのが、タマにキズかな!(笑)


甘酒と醤油のベストな割合を未だに探っているところなんです。
もうちょっと醤油が多くてもいいかな?
次は、そうしてみましょう。

川越の魚市場

 土曜日に、「骨まで食べられるマイワシの煮込み」をたくさん作ろうと思い、
川越市大袋にある、川越総合地方卸売市場 に行ってみました。


朝5時半に到着


もうとっくに市場の仕事は始まっているようですね。


市場の前の有名な食堂です。一般の人もOKですよ。
わがまま丼という海鮮丼が人気のようです。


場内の綺麗な鮮魚たちを撮影してここでお見せしたいんですが、
商品が並んだ店内は、もちろん撮影禁止ですよね・・・

さて、この市場では、土曜の朝9時から一般客も買い物が出来るんですが、
それ以外の時間は?
自分は、今はあまり気にせず、お店の人に話しかけています。
相手をしてもらえない店もあるし、明らかに一般客もOKのような店もあります。
また、自分以外にも一般客らしき人を良く見かけます。

この日、一般客も大丈夫そうな「川越中央魚類」で大型マイワシ 1kg が 1200円でした。
5kg入りの箱が 6000円!ということになります。
バラ売りOKということでしたが、1匹 200円 ~ 240円の高値です。
他の店はもっと高かったでしょう。珍しく何も買わずに帰りました。

そして、土日に小売店を6軒も回りましたが、結局、今週末はダメだったということです。(続く)

ウルメイワシのオリーブオイル焼き

 ウルメイワシは、マイワシと違って脂が少ない魚なんです。
普通に煮付けや塩焼きはやってみたことがありますが、
これじゃあ、美味しく仕上がらないんです。
でも、目刺しにしたり、旨みのあるダシの原料になったりするんですから、
美味しい魚のはずなんです。
脂がない魚には、油を足す調理法がとてもいいようです。

そこで、ウルメイワシのオリーブオイル焼きを作ってみました。
手開きで中骨を取り、腹骨もすき取っておきます。

両面にクレージーソルト(ハーブ塩)を軽くふって、
オリーブオイルをひいたフライパンで、強火でさっと両面を焼きます。

皮がはげて、あんまり美味しそうじゃないですねぇ・・・
今回は火を通しすぎて、身が固くなり過ぎました。
でも、このやり方はウルメイワシに合っている感じがしました!
次回は、火加減を工夫しま~す。

さて、ウルメイワシは、オリーブオイル焼きか、なめろうで行きたいと思います。

ウルメイワシはどう調理すれば美味しいか

 ウルメイワシは、潤んだ大きな目をしているのでこんな名前がついたようです。
マイワシが旬のこの時期に、珍しく並んでいました。
結構大きなサイズ4匹で350円。
実は、ウルメイワシの調理、今まで一度もうまくいってないんです。
ですから、カミさんも好きじゃない魚になってます。
今日は、調理法をウルメイワシに合わせて、美味しく仕上げるのが目標です!


また写真失敗しました・・・
この子たち、かなり太っていていますが、
お腹の中は、卵、白子がいっぱいでした。
ということは、魚自体は栄養が卵等に取られていて味が落ちた状態、ということになるんですが・・・

ウルメイワシは、マイワシの泥臭い感じを減らしたような味(と言えばいいかな?)です。
鮮度抜群なら刺身はすごく美味しいらしんですが、鮮度まあまあ程度なので、刺身はやめましょう。(産地で獲れたての刺身は絶品らしいです)
塩焼きは? 脂無いからこれもダメ。
買う時から決めていたんですが、2匹はなめろう、残りはオリーブオイル焼きにします。

刺身はダメでも、薬味や味噌を加えるので、なめろうなら合うはずだと思います。
もちろん、刺身用でなければなめろうでもダメなんですが。
なめろうは前回と同じ手順で作ります。

すみません! 写真が無いんですが、結果は ・ ・ ・
とても美味しかったです!!
カミさんにも喜んでもらえましたよ!
ご飯に乗っけて食べるんですが、ご飯に合うんですよ。これが。

さて、オリーブオイル焼きは次回です。

マイワシのなめろう

 「なめろう」は新鮮な魚をたたきにして味をつけたもので、
たたいて出てきた粘り気、残りを舐めるほどおいしい、というところが語源になっているようです。
漁師さんが沖の漁船上で作っていた料理であることから、「沖膾」(おきなます)という別名もあるそうです。

では、まずは何よりも新鮮な大きめのマイワシを手に入れましょう。
買ってきたら、下処理で手が汚れる前に、大葉を刻み、しょうがをすりおろしておきます。


次は、マイワシをキレイにします。


上の2匹(@65円)は小型で安く、下の2匹(@128円)と比べて脂乗りがまったく違っていました。
とにかく、鮮度が同じなら、ケチらず、大きい方を買いましょう。
キレイに洗ってウロコも取り、ヒレとアタマを取り、腹の中もキレイに掃除します。
イワシの場合、中骨周りの血合いは流水をかけながら、指先で引っ掻くように落としてしまいます。
刺身やなめろうなら、カマも切り落としておきます。


次は、手開きで腹骨以外を取ってしまいます。
手が汚れるので、結果だけ撮っておきました。


この骨は絶対に捨てないで!
後で、美味しい骨せんべいを作りますから。
さて次は、腹骨をすき取ります。


この腹骨周りの身も、脂たっぷりで、焼いて美味しく食べられますから捨てちゃダメです。
では次に、皮引きです。


アタマ側から手でキレイに皮がむけます。
むいた皮は写真右上に丸まって見えますが、これも後で焼いて食べます。
皮をむいた身を良く見て下さい。
皮の真下に脂があるのが分かるでしょう?  特に上の2枚は脂乗りがいいですね。
では、いよいよ身をたたきます。


まずは、このように身をざっくりと細かく刻んでおき、
さらに、包丁の刃でたたいていきます。


今回はざっくりとたたき、あまり細かくしませんでした。
最後に薬味の大葉、おろししょうが、味噌とみりん(約1:2)を混ぜ合わせます。


混ぜるのもざっくりでいいと思います。


出来ました!!
熱いご飯に盛って、ガツガツ食べて下さい。
もちろん、味は保証します。 とってもうまいですよ!!
なめろうをご飯にかけて、熱いお茶をかけて食べる「孫茶」もいいですよ。
マイワシの代わりに、ウルメイワシ、マアジでも美味しく出来ると思います。
また、このなめろうが残ったら、焼いて食べて下さい。
「さんが焼き」と呼ばれる、これも美味しい料理になります。

さて、先ほどの切り落とした身はアルミホイル上で焼きます。


見た目に反して旨いんですよ。これも。
あとビックリなのが、骨なんです!


これは、オーブントースターで、アルミホイル上で8分ほど焼いたものです。
魚焼きグリルだと、焦げてしまってダメなんです。
味付けは一切していません! もちろん、塩も振っていません。
いかに魚に味があるかを証明している逸品と言ってもいいと思います。
これもぜひ試して欲しいんです!

メヒカリのから揚げ

 メヒカリ(アオメエソ)は小型の深海魚で、静岡県沼津市では「とろぼっち」とも呼ばれているそうです。


名前のとおり、目がちょっとあやしい感じですが、買ってきたのは10センチほどのカワイイ奴でした。
5匹で300円弱でしたからちょっと高めです。
から揚げ、天ぷら、干物がとても美味しい、ということで気にはなっていました。

今回はから揚げにしてみましょう。
まず洗って、わりとしっかり付いているウロコもきれいに取っておきます。
ヒレとエラも取りましたが、アタマとハラワタは残しました。
キッチンペーパーで包んで冷蔵庫に寝かせて水分を取る時間も必要です。

さて、水分が取れたところで揚げてみましょうか。
まず、小さいポリ袋にかたくり粉を小さじ軽く1杯入れます。
これにメヒカリ5匹全部入れて、袋を底から持ち上げて混ぜるような感じで、メヒカリにまんべんなくかたくり粉がまぶされるようにします。(調味料は一切入れません)
さて、揚げる油ですが、フライパンにちょっと多めに敷く程度入れます。
油多めで油炒めをするくらいの量です。
強火でフライパンを加熱し、うっすらと煙が立ち上ってくるくらいになったら、メヒカリ5匹ともフライパンに投入します。
大きな音と共にかなり油が飛んでくるので注意して。
(注意してもよけきれないので、ちょっとガマン!)
やや強火のまま、魚体を少しずつ回転させて、まんべんなく火が通るようにします。
強火のままで加熱を終えた方がカラッとした仕上がりになります。
(自分は、ここの最後の仕上げが今一歩上手く出来ていないんです)
加熱し終わったら、キッチンペーパーを敷いた皿に一旦並べて油を取ります。
余分の油が取れたら、別の皿に並べて、「さあ、出来たよ~!」

さっそく、揚げたてをカミさんに食べてもらいました。
「ん~・・・」
「・・・味があるねぇ・・・」
「・・・おいしいっ!!・・・」
カミさんも初めての魚で、食べていくうちに旨さが分かってきて、とても喜んでくれました!
すごく喜んだので、
「2匹残しといて」と言って、次のマイワシの塩焼きを作っていました。
マイワシ出来て食卓に出したら
「イワシもおいしいけど、今日はメヒカリの方がいいっ!」
と、とても気に入った様子。
「じゃあ、1匹だけ残しといて。俺、味見だけしときたいから」
と言ってるうちに、最後の1匹も食べられて半匹だけになってしまいました!
喜んで食べてくれるのが一番なんだけど、結局自分には味が良く分かりませんでした!
「身が柔らかくホクホクして、全体に脂がある感じ」だそうです!
「とろぼっち」の名前が分かるようですね。
これは次回もゲットしないとね!!

ニギスの塩焼き

 ニギスは似鱚という字ですが、キスの仲間ではありません。
大きな目も特徴で、メギスとも呼ばれています。


痛みが早い魚なので、鮮魚では見かけないかもしれません。
自分は知らなかったんですが、干物がとてもいい味で人気があるそうです。
身に水分が多い魚は、水分を抜くことで旨みが凝縮されていくんですね。

という事で、水分を抜いてから焼いたほうが良さそうです。
この前は、はらわたを取ってから、キッチンペーパーに包んで水分を抜きました。
そして、次の日にから揚げにしたんです。
「クセのない旨みのある魚だね!」と言うと、家族も同意見でした。
その時、はらわたを取らずに丸焼きした方が美味しいかも、と思いました。
お腹の中にかなり脂っぽいものを感じたからなんです。
調べてみると、やはり旬の時の丸焼きが美味しいとのこと。
もちろん、新鮮で傷んでいない物が手に入ればですが。

昨日、所沢角上魚類で、鮮度の良いニギスが並んでいるのを発見!
ニギスの旬は5月頃と9月頃だそうで、期待が持てます!
5匹250円でした。(いつもこれ位の値段)
キレイに洗ってうろこを取り、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
さらに別のキッチンペーパーでくるくると包んで、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

今朝、早速丸焼きにして食べてみました。
脂はあまり無かったけど、旨みのあるホクホクした白身で美味しかったです!!
この魚はクセが無く、旨みもさっぱりしているんです。
また、今朝の焼き加減を見て、今晩の焼き加減を決めたいと思っています。

さて、夕食時にアルミホイルの上で焼いてみました。
水分がやや多めの身なので時間はかかりましたが、
ねらい通り、脂が落ち過ぎずにいい感じに焼き上がりました。
とっても美味しかったです!

マイワシの塩焼き

 マイワシは、これからどんどん旨くなっていきます!
「入梅イワシ」ですよ。覚えておいて下さい!


最近、店頭にマイワシが並ぶと、チェックはしていました。
また、店頭で売られている刺身や寿司を良く見て下さい。
身の切り口や、皮がむかれた身の面を見れば、脂乗りが分かりますよ。
先週、魚屋さんで「もう、千葉のマイワシ脂乗ってるよ! 日本海側のはまだだけど」と教えてもらいました!

昨日、お店2軒回ったんですが、良かった方の店で結構太ったマイワシ4匹398円を買ってきました。
帰ってすぐに下処理をしましたが、かなりお腹が痛んでいました。
でも、塩焼きにと思っていたので、「まあしょうがないか」って感じでした。ただ、調理場のお兄さんにちょっとはクレームつけられたかも。
ああ、もちろん、身が痛んでいるようなら、美味しくないから買っちゃいけないんですけど。
お腹をキレイに洗い、中骨まわりの血も歯ブラシで取ります。
アタマは外しますが、カマはそのままでOKです。焼けば食べれるんです。
水分を拭き取って、さらに一匹ずつキッチンペーパーで包んで、ポリ袋に入れて冷蔵庫にしまっておきます。
リクエストがあれば、その日の夕食時に焼きますが、次の日に調理した方が水分が抜けていい焼き加減になります。

さて、今日の夕食時に冷蔵庫から出して、軽く塩を振り、魚焼きグリルで焼きました。
途中、時々焼き加減を見て、魚を何回かひっくり返します。
調理としてやることはこれだけなんです。

今日は、久しぶりに美味しいマイワシの塩焼きでした!
カミさんは2尾、きれいに残さず食べてくれました!

ちなみに、まだ脂が乗りはじめなので、焼き器にアルミホイルを敷いて焼いた方がいいです。
脂を落としたくないからです。

もうしばらくして、魚屋さんお薦めの「脂最高に乗ってる時は腹ワタ出さずに丸ごと焼く」時は、何も敷かずに網に直に置いて焼きましょう。サンマと同じように焼くわけですね!
これで脂が適度に落ちて、いい焼き加減になります。

ハッカクの焼き物

 ハッカクはトクビレとも呼ばれている魚です。
うわ~! すごい外観でしょう?
断面が八角形なのでハッカク、トクビレはこの大きな背びれと腹びれから付けられた名前だそうです。


え~、これ食べるの? どうやって?
と最初は思いました。
所沢の角上魚類で売られていた時は、「お刺身に」と書いてありました。

さばき方も分からないので、ネットで調べたところ、
塩焼きや、味噌を付けて焼くのもとても美味しいとのこと!
焼き物なら、二枚おろしにして焼くだけです。
よし、では、まずは塩焼きでいってみましょう!

ていねいに全体を洗ったあと、大きなひれを切り落とし、アタマもはずします。
外観から想像するほど外側のうろこ状の殻(皮)は固くありません。
二枚おろしは簡単に出来ます。
おろしてみて、ちょっとビックリしました。
白身なんですが、身全体に脂があるんです。小型なのに。
これなら、焼いても絶対に旨いはずです。
では、塩を軽く振って、切った面から先に焼きましょう。
脂がジワジワしみ出てきました!
きつね色に焼けたら、今度は皮側を焼きます。
様子を見ながら、しばらく焼いて ・ ・ ・
最後に、もう一度切った面を軽く焼いて ・ ・ ・ はい、出来上がり!

このハッカクの塩焼きですが、カミさん、娘、カミさんのご両親、全員に喜んでもらえました。
そこで、昨日は味噌焼きにしてみました。
9割がた焼けたところに味噌を塗って、もう一息焼き上げるんです。
塗るのは、味醂3と味噌2を混ぜ合わせたものです。
まだ改良の余地はありますが、「これ、いいねぇ!」と、とりあえず合格をもらいました!

次回は、背中側を切り開いて味噌を塗って焼く「軍艦焼き」に挑戦してみます!

マアジの和風マリネ

 鮮度がとても良く、魚屋さんから刺身OK!と言われている時は、生で食べたいですね!
いつも刺身じゃあ面白くないので、今日はマアジの和風マリネを作ってみましょう。
家でも好評なんですが、魚を常食している福山(広島県)でも「これ美味しいね!」と言ってもらえました!

前回は、内臓を取ってキレイにし、キッチンペーパーで包んで冷蔵するところまででした。
あまり長く置くと、水分が抜けすぎますので、その日の夜までには調理してしまいます。

台所でカミさんが料理している時は、別の場所でやらないといけません!
台所を使うのなら、カミさんの使う時間を避ける、使った後はキレイに片づける!
それから、生臭いにおいを残さない!
あとは、家族に魚料理を食べさせて、そこそこ喜んでもらう。
ここらへんが、重要ポイントなんです!
これで、男の魚料理が続けていられるんです!(笑)

さて、それでは、今日は小さいまな板をリビングのテーブルに持っていきましょう。
ポリプロピレン製のまな板に、小型の包丁(切れるやつね!)があるといいですね。
下の写真は、カマを切り落としたところまでです。
アタマは、前回の下処理で落としてあったのですが、お吸い物を作るために取っておきました。


見ての通り、キッチンペーパーで包んであったため、外側の水気が無くなっています。
お腹の中も、血などで汚れていません。
ですから、テーブルを汚して怒られたりという心配がないんです。(笑)
さて、次は二枚おろしまでです。


続いて、三枚おろしにします。
お吸い物用に、アタマは2つに割り、中骨のかたまりも2つくらいに切っておきます。


この後は、腹骨をすき取り、皮を引きます。(皮引き=皮むきです)
最後に、身にはまだ血合い骨が残っていますので、
この小骨を骨抜きで1本ずつていねいに抜いていきます。
これで「マアジのサク」が完成しました!


皮引きがイマイチ下手ですが、これを切り分ければ、お刺身になるわけです。

で、サク以外を捨ててしまうのはもったいないし、魚にも申し訳ないので、
自分は、下のようにお吸い物にするか、焼いて食べるかにしています。
このサイズのアジなら、水は600mL、薄口しょうゆ大サジ1でOKです。


さて、サクを切り分けましょう。


この切り身を、スライスしたタマネギと共に和風マリネ液に漬け込みます。
このマリネ液は、我が家では、ポン酢マイルド100mLと玄米酢100mLを合わせています。
これで完成です!


アジの切り身がちょっとしか見えませんが、このようにタマネギは少し多めがいいようです。
あとは、蓋をして冷蔵庫に入れておきます。
夕食の時間になったら、みんなで食べましょう!

マアジのさばき方(下処理まで)

 マアジは、ごく一般的にスーパーマーケットでも手に入ります。


鮮度がとてもいい時を狙って、お刺身作りに挑戦してみませんか?
NHKの「ためしてガッテン」で、
素人作の刺身が職人作の刺身に勝った話(!)があったんですが、
刺身に切ってからすぐ食べると美味しいんだよ、ということでした。
どうです? やってみる価値ありでしょう?

では、まず選び方ですが、
旬は4月から8月にかけて。今頃からですね。
(島根県の「どんちっちアジ」は脂乗りの良いブランド魚なんです! 6月頃です。覚えておきましょう)
皮に光沢があって全体にピンと張りがあるものが良い。
また濁りのない澄んだ黒い目をしたものが新鮮です。
お腹が柔らかいもの、えらが黒ずんだ色のものは鮮度が落ちていますが、
触らないと分かりません。魚屋さんと親しくなると調べてくれます。
魚屋さんと普通に話せるようになると、もっとダイレクトに教えてくれるようになりますよ。
今日のはいいとか悪いとか、こっちの魚の方がいいよ、とか。

買って帰ったら、なるべく早くさばきましょう!
下処理だけ先にやっておくだけでもいいんです。
まず、全体をきれいに水洗いし、残っているうろこを取り、洗い流します。
ここからは自分流で、キッチンバサミを使っていきます。
標準的な方法は、ネットで検索してみて下さい。

すべてのヒレを切り落とします。
尾ビレ近くの「ぜいご」ですが、自分は面倒なので処理しません。
魚体を逆さまにし、左手で頭の後方を支えて左右のえらぶた下から口にかけて切ると、首の骨が見えますので、この骨が切れるくらいまで切り込みます。
えらが離れるようにカマとえらの間を切り離します。血が多く出るので洗い流しながら。
肛門からハサミを入れ、腹を前方まで切り開きます。
えらをしっかり持って引っ張っていくと、内臓、卵、白子も一緒に取れます。
内臓などがちぎれないように、気を付けて引っ張ります。
内臓が取れたら、お腹の中をきれいに水洗いします。
次ですが、
背骨に相当する「中骨」に沿うように「血合い」があります。
血や血合いは生臭みの元凶です!
これを丁寧に取り除きます。歯ブラシを使ってきれいに落としてしまいます。
そしてもう一度、お腹の中をきれいに水洗いします。


さて、もう一息です。
キッチンペーパーで全体の水分を良く拭き取ります。お腹の中もです。
すぐ調理するのなら、このまま先に進みますが、
後で調理なら、お腹にキッチンペーパーを詰め、魚体もキッチンぺーパーで包んで、
ポリ袋に入れて冷蔵庫にしまいましょう。
この状態で、3~4日間なら刺身など生食OKなんですよ!
さて、調理は次回に。

ウマズラハギの煮つけ

 ウマズラハギは、フグ目カワハギ科で、福山ではハゲと呼ばれていました。


土曜日の角上魚類では、小型ですが、刺身用1匹が 250円!
福山のおばちゃん宅で煮つけにしてとても美味しかったので、即購入。
丸のままで買うのは初めてです。
もちろん、さばいてくれるんですが、やり方を教わっておいて自分でやります。
聞いてみると、「頭を折ってから皮をはいでいくんだよ」と言われましたが、
これだけでは分かりません・・・

カミさんの実家にはPCもないので、インターネット検索も出来ません。
こういう時は勘でやるしかない!
腹側を切り、はらわたを出して眺めると、腹の切れ目から皮がむけそうです。
皮をめくるように引っ張ってみると、意外と簡単に皮がむけていきました。
以前ニザダイで苦労しましたがこれなら簡単! 頭も折らずにそのままに。姿煮にしましょう。
それから、カワハギ類はキモ(肝臓)がとても大きくて美味しいんです!
今回は肝も一緒に煮つけました。
ただ、肝臓は血を処理する器官ですから臭みがでるかもしれません。それで、針状にきざんだしょうがを一緒に煮ました。
煮汁は、勘違いして割合を間違えましたが、味見してみるとこれがいいかも!
しょうゆ20mL、酒40mL、みりん10mL、水140mL です。(今回水が多い)
アルミ箔の落し蓋をする前に、沸騰している煮汁を魚の上面にまんべんなくかけ回しておきます。
落し蓋がグツグツと持ち上がってるな、程度の弱火で10分煮ます。

今週は時間がなく、食べてもらう前に帰ってしまったので、感想をあとで聞いてみます。
自分の味見(身と肝)ではOKでした!

後日、聞いた感想では、「美味しかった!」とのこと。
肝も一緒に煮込みましたが、コクが出ていたようです。
臭みも気にならなかったそうで、良かったです!

週末の魚料理

 カミさんの両親も80代半ばにさしかかっていますが、
2人だけで新所沢の小さな家に暮らしています。

当然、カミさんはいつも気にして顔出しに行っています。
毎年のお正月には、この新所沢の家で結構大人数でお祝いをするんですが、
この時の自分の役目は、鮮魚の購入、下処理、さばき、なんです。
料理は? と言うと、カミさんのお兄さんが寿司を握ってくれるんです!

こんな経緯もあり、最近は毎週末、自分が魚料理をしにカミさんと出かけています。
出来上がって、「美味しいねぇ」と言ってくれた時の嬉しさと言ったら!
こんな時は、自分は味見以外ほとんど食べていないのに、充分満足しているんです。
おかしい?
家族のために料理を作ってくれる女性の気持ち、ちょっと分かるようになりましたね。
さあ、今週はどんな魚料理を作ろうかな~?

角上魚類が求める人材

 人気の鮮魚店、角上魚類が求めている人材はどういう人なのか?
次のような順番で書いてありました。
 ①魚が好きな人
 ②チャレンジ精神が旺盛な人
 ③明るく元気で接客が好きな人
 ④料理が好きな人
皆さんはこの順位、分かりましたか?

「魚が好き」は当然1位でしょうね。
そして昔だったら、
「明るく元気で接客好き」が2位だったと思います。
一昔前なら、以上2点が揃っていれば充分!
と言ってくれたのではないでしょうか?

今後勝ち残っていく魚屋になるために、「チャレンジ精神」が必要
ということなんでしょうね。
今までにない魚の売り方を考えるというようなことでしょうか。
また、「料理が好き」なら、
この魚をどう料理すれば美味しいかという、客の心を強くつかむ話ができます。

私たち消費者には恩恵ばかりですが、
今どきの商売って厳しいな、とここでも思ってしまいました。

人気の鮮魚店、店員の条件は?

 大型鮮魚店のチェーン店では角上魚類という店が有名です。
ふじみ野駅西口からちょっといった所にもあるんですが、行ったことありますか?
  http://www.kakujoe.co.jp/saitama/fujimino.php
生鮮市場TOP苗間店の中の奥の方です。
自分は、毎週末所沢店に出かけています。
所沢店は埼玉県内でも大きく、遠くからのお客さんも来るようです。

さて、このお店の中に、求人情報が大きく貼ってあるんです。
角上魚類が求めている人材はどういう人なのか?
次の4つの項目が書いてあるんですが、順位を変えて書いてあります。
みなさん、これに順位をつけてみて下さい。
答はあとで書きますね!

 ア)魚が好きな人
 イ)明るく元気で接客が好きな人
 ウ)料理が好きな人
 エ)チャレンジ精神が旺盛な人

ノドグロの煮つけ

 ノドグロは名前の通り、喉の中が黒いんです。
赤い体色でアカムツとも呼ばれています。


高級魚なんですよ!
最近ではテニスの錦織圭選手が帰国時のインタビューで
「ノドグロが食べたい!」
と言って話題になったそうです。

昨日土曜日、所沢の角上魚類にいましたよ!
20センチほどの大きさ、1匹2100円でした!
高いからいつも見るだけです。
でも、昨日は別のコーナーに、
1皿に6匹盛りで350円!!
いやいや、10センチほどのカワイイ奴が6匹ですけど。

どうやって食べると美味しいか、必ず聞いいた方がいいんです。
「煮つけでしょう!」と即答してくれました。

今週末は、ノドグロの煮つけです!
美原町のカミさんの実家に行き、早速下ごしらえです。
小さいから、うろこは手で取れます。残さないように。
自分は、キッチンばさみで腹を開き、ヒレも全部切り落としてしまいます。
内臓だけでなく、血の固まりもきれいに取りましょう。歯ブラシがいいです。
全体をきれいに水洗いしたら、ざっと水切りして
側面に軽く切れ込みを入れておきます。(飾り包丁)


これで下ごしらえは完了です。
煮汁の割合ですが、色々な割合を試しました。
今は一応下のような割合でやっています。
 しょうゆ1
 日本酒2
 水4
これだけです!
しょうゆは薄口しょうゆのいいものがあればそれに変えたいところです。
細く切ったしょうがを少しだけ入れる時もあります。
どうしても甘みを少し付けたい時は、本みりん0.5だけ追加します。
魚の鮮度が良く、旬で旨みたっぷりの時は調味料は最小限でいいんです。
塩水だけで煮込む料理もあるくらいなんです。

きれいに洗ったフライパンを使います。(油の匂いは完全に取って!)
煮汁はひと煮立ちさせたら、中火にして魚を静かに入れます。
煮汁は少ないので、ふたをする前にスプーンで煮汁を魚の上面にかけ回します。
そして、大きめに切ったアルミホイルを落し蓋にして煮込みます。
この落し蓋がポイントで、煮汁が泡立って魚の上面にまわってくるんです。
ここのところ観察してみて下さい。「なるほど」ってうなずけます。
少し火を弱めて様子見ながら約10分待ちましょう。
出来ました!

フライ返しを魚の下に入れて魚全体を支えて皿に盛りつけましょう。
ここを失敗すると魚がぐちゃぐちゃになっちゃいます!
崩さないように盛り付けるだけでもほめられますよ!
一緒に煮たしょうがは魚の上に散らすといいですね。

さあ、今週は美味しく出来たでしょうか?
小さいのに脂も旨みもあって、好評をいただきました!
三人とも喜んで残さず食べてくれたので嬉しかったです。

マサバのポアレ

 今の時期のマサバ、脂まったく無しです!


このサバで、定番の塩焼きなんか作ると、最高にまずいです!
そこで、料理法を考える必要があります。

最近、オリーブ油を使うポアレが好評なので、これでいきましょう。
マサバのポアレです!
三枚おろしにして、血合い骨は抜いておきます。
サバの身は水分が多いので、キッチンペーパーにくるんで一晩以上冷蔵庫で寝かせます。
身が締まったところで、5センチ幅くらいに切り、
軽くクレイジーソルトをまぶします。
フライパンにオリーブオイルをひき、
強めの火加減にして、皮目の方から焼くのは前回のニベの時と同じです。
やはり、フライ返しで押さえつけないとダメです。
さて、次は裏側を焼くのですが、
ここで火を少し弱めて蓋をします。
蒸し焼きにするんですね。
ニベの時はこれをやらなくてもOKだったんですが、
今回は火が中まで通らないことが分かりました。
サバの鮮度がすごく良ければレア風でもいいんですが、
これで食卓に出したら間違いなくクレームがきます。
3分くらい蒸し焼きにしましょう。
そのあと蓋を取って水分を飛ばして出来上がりです!
身が固くなったら美味しさ半減ですから、加熱しすぎないように。
「おいしい! ばっちり!」と言ってもらえたので、成功ですね!

にべもない?

親しかった人などに無愛想で相手にされなかったりすると、
「にべもない」態度だったなどと言います。

この「にべ」は魚の「ニベ」なんです。
「ニベ」の浮き袋は粘着力が強く、「にかわ」という接着剤に加工されていました。
化学接着剤があらわれるまで、薬用や工業用にも使われたんだそうです!
「ニベ」は接着剤に使われるほどだから、
ベタベタして、取りつくしまがある、接点としてつながりあるというニュアンスから、
「ニベ」は愛敬とか愛想といった意味の言葉になりました。
逆に、「ニベ」がないとくっつかないから、
どこか親密性がなく冷淡だとか、愛想がなく思いやりがないということを、
「にべもない」と言うようになった、という訳です。
面白いですね!

ニベのポアレ

ニベは「イシモチ」「シログチ」と呼ばれている魚と同類です。
店頭で良く見かける白身の魚ですが、
釣りたてを刺身にすると、漁師さんも認める最上級の味らしいです!


でも、普段手に入るものじゃあ、刺身にはなりません・・・

そこで、ポアレにしてみました。
三枚におろし、血合い骨を抜き、皮はそのまま。
これをキッチンペーパーにくるんでしばらく冷蔵庫に。
水分が抜けたところで、一口大に切り、
クレイジーソルト(ペッパー入りの粗塩です)を振ります。
フライパンにオリーブオイルをひき、
やや強めの火加減にして、皮目の方から焼きます。
身が強く反り返りますから、フライ返しで押さえつけます。
少し長めに焼きます。
きつね色になったら、次は裏返して反対側を焼きます。
身があまり固くならないように。
これで出来上がりです!

カミさんの実家で食べてもらったんですが、これが結構好評でした!
次はサバのポアレを試してみます。