毎回、気持ちを込めて! 若さで頑張って下さい!!
自分も、皆と一緒に最後まで走ります!
化学・化学基礎 入試問題関連
R7年度入試に向けて、掲載資料は「新課程 化学」に切り替えます
来年度冬に実施されるR7年度入試から、
「化学」、「化学基礎」の入試問題は、新課程の内容に切り替わります。
浪人生に対してどのような配慮がされるのかは分かりませんが、
少なくとも旧課程の内容の出題は無くなるはずです。
「熱化学」の内容は全く別物になりましたが、他にも細かい改訂がいくつかあります。
例えば周期表上の分類ですが、
・アルカリ土類金属は、2族すべての元素
・遷移元素は、3族~12族の元素
といった変更です。
気体が固体に三態変化する現象は「凝華」と変更になりましたが、もう慣れましたか?
さて、このサイトに掲載する資料ですが、
参考書、図解、基本問題集は、新課程のものにします。
しかし、実戦問題となると、新課程のものは載せますが、
量的に不足するので、旧課程のものも載せておきます。
注意して活用して下さい!
あ、ログインして利用して下さいね!
2023年度入試用模擬問題を活用しよう!
この夏に刊行された、2023年度用実戦問題集を活用しよう!
ここで実戦問題集と言っているのは、模擬試験形式の問題が5回分とかのセットになっているものです。
もちろん、解答解説も付属しています。
この手の模擬試験をどんどん活用する時期になったと思います!
例年この問題集を利用しているのですが、多くの出版社のものがあります。
①駿台(秋ごろには校内でパックⅤの販売もあり?)
②河合塾(秋ごろには校内でKパックの販売もあり?)
③東進
④代ゼミ
⑤Learns(進研)
⑥Z会
⑦KADOKAWA
と結構あります。
高得点を狙う受験生には、これらを出来るだけ多くやらせたいと自分も思っていました。
特に2022年度入試は共通テスト最初の年でしたから、できるだけ多くの模擬問題を集めました。
昨年の各社の模擬問題の内容を振り返ると、
どの出版社も、
新しい「思考を問う問題」が気負い過ぎた内容になっていて、難しすぎる問題が多かったと思います。
このような凝り過ぎた重い問題は、別冊の問題集として出してくれた方がいいのではないかと強く感じました。
さて、今年の2023年度用共通テスト対策ですが、
自分は、①駿台、②河合塾に絞って利用させてもらおうと思っています。
校内販売の分も含めると20回分の模擬問題が解けます。
補講受講者以外の人でこの問題の活用を考えている人は、相談して下さい!
令和四年度の共通テスト 歴史に残るハプニング・・・
共通テスト2日めのこの時間は「理科」が実施されているはずです。
皆さん、頑張れているでしょうか・・・?
問題公開は遅い時間になるので、解説は明日アップ出来たらと思っています。
今日の日程終了まで、皆さんが無事に頑張れますように!
試験会場に着いていたい時間は?
試験本番の日、試験会場には何時頃到着していた方がいいのか?
自分の感覚で書かせてもらいます!
交通機関の混雑や乱れに巻き込まれないようにすべきですね!
最近、交通機関の事故がすごく多くなったように感じますし、一旦事故が起こると復旧までかなり時間がかかっています。
このようなことも含めた移動中のハプニングを避けるには・・・
① 試験前日に会場近くに泊る。(親戚宅、知人宅とかに泊めてもらうのもアリ)
② 家をかなり早めに出る。
会場が遠方なら迷わず①ですが、埼玉県内や東京都内なら②が多い?
自分なら試験会場には遅くとも1時間前には着いているようにします。
その時間帯に交通機関が混むようなら、2時間前に着いていてもいいと思っています。
さて、試験会場は何時に開場しているのか?
これはWebサイトを見ても不明なことが多いと思います。
そこで、あらかじめ会場に電話して聞いておきましょう!
前日までに電話するのなら、全然失礼な行為ではありませんから、遠慮せずに。
自分は電気工事士の資格試験の時、筆記試験も実技試験も早めに会場に入って勉強や確認をしていました。
最後になりましたが、試験本番で皆さんの持っている力をすべて出し切れるよう祈っています!
この大学入試のような挑戦の機会が、皆さんにとって真に意味のある経験の1つになるのです。
そして、最後までやれる準備はあります!
でも焦ってはいけません。
どうしても不安になって迷っていたら・・・
最後は開き直って、気持ちを大きく持って試験に臨んで下さい!
今まで頑張ってきた自分を信じて、堂々とした心持ちで挑戦して欲しいと思います!
苦労と同じくらい失敗は貴重な体験!
「苦労は買ってでもせよ」ということわざを聞いたこと、ありますよね?
そして、苦労と同じくらい失敗も貴重な体験になるんです!
昔ある同僚が、「出来たら失敗はしない方がいい」「失敗を避けるように生きていった方がいい」というのを聞いて愕然としたことを覚えています。
その場面では、2人の考え方に大きな溝があるように感じて激論まではしなかったんですが、自分はカッカしていました。
今冷静に振り返ってみると、忙しく大らかさのない現代では「失敗したくない」と強く思ってしまう気持ちも分からなくはないんです。
でも、元気いっぱいの若者たちには特に、「苦労」や「失敗」をあえて避けるような生き方をして欲しくないと思うんです。
「苦労」や「失敗」は、考え方、粘り強さだけでなく、知識、そして心までも育ててくれるんです!
あとで必ず実感するはずです。
どうか焦らずに進んでいって下さい!
かなえたい目標がある時は パラリンピックの選手から学ぶこと
今回のパラリンピックを観戦していて、今更のように気付かされたことがあります。
自分は、2020パラリンピックの、特にボッチャの杉村選手の試合を観戦していて、ハッと気付かされた気持ちになりました。
ここで活躍したアスリートの方たちは、様々な障害を抱えています。
そのような状況の中で目標に立ち向かうには、まずは「ハンディを抱えた自分」をしっかりと認識するということが、挑戦の第一歩になっているのではないかと思うんです。
自分のハンディをキチンと受け止め、しっかりと認識して、ではどう対処していけばいいのかを一生懸命に考えるんだと思うのです。
ここで、今あげた「ハンディを抱えた自分」を「弱点を抱えた自分」と読み替えて、自分自身のこととして良く考えてみて下さい。
エリートはともかく、弱点は誰にでもあるはずです。
目標によっては、その自分の弱点を克服しなければならない時が出てくるでしょう。
そこでまず最初に、自分にどういう弱点があるのか洗い出すんです。
普段はそんなことせずに弱点なんか見ないようにしますよね?
または、「いやぁ、オレそんな弱くもないかな」なんて言ってごまかしたり。
本気で何かに打ち込もうとするのなら、目を背けずに自分のウィークポイントに向き合うんです。
自分の弱点を見るのはイヤだけど、キチンとまずは認めるんです。
それがしっかりと出来てから、ようやくスタートラインに立てるんです。
なぜこんなことが必要なのか?
弱点の認識が甘いままだと、ずーっと弱点が克服されないままになってしまう。
欠席や遅刻をくり返す、取り組んでも気持ちがこもらない、しばらくすると飽きてしまう、・・・
こうなる最大の原因は、自分の弱いところが自分自身で良く分かっていないからなんです!
もちろん、走り出した後で本気になっていくことだってあるし、走り出してから気付くこともあると思います。
もし叶えたい目標があるのなら、現状の弱い自分に目をつぶったり、悲観的になったりするだけなんてことはもうやめましょう!
「他人より劣っているから仕方がない」といった言い訳をしているうちは、逃げているだけなんです。
本気で頑張ろうと決心したのなら、たとえ他人より劣っているという現実があったとしても、そんなことはもう関係ないんです!
周りと比べたりせずに、少しずつでも進んでいけばいいんです!
そして、「念ずれば叶う」という言葉を信じつつ頑張っていって下さい!
最後に。
あたりまえのことなんですが、目標が叶うまではちょっと時間がかかるんです。
叶うまでは念じ続ける(努力し続ける)ことが必要ですよね?!
76年前の今日、希望ごと吹き飛ばされた生徒たち
広島への原爆投下から76年目となる今日8月6日の8時15分、
化学の受験勉強をしている生徒たち数名と共に黙とうし、
「死んだ男の残したものは」を皆で聴きました。
「死んだ男の残したものは」 (谷川俊太郎 作詞・武満徹 作曲)
1.
死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった
2.
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった
3.
死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった
4.
死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった
5.
死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない
6.
死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない
亡くなった人たちの思いを受け継いで、特にこの句を胸に刻んでおいて欲しいと思っています。
生きてるわたし生きてるあなた
輝く今日とまた来るあした
埼玉県立高校内でのWiFi環境
埼玉県立高校の学校内で、スマホ、タブレット、ノートPCをネットワークに接続させるWiFi環境が整備されるということで、「さすが! やっと県も動いてくれたな!」と思っていました。
で、生徒の皆さんに勉強で使う時のためにこのサイトを紹介してサイトを利用してもらおうとしたら、学校内WiFiからはこのサイトが見えませんでした。
フィルタリングに引っかかっているようだったので、県のネットワーク担当部署、校内の担当の方に連絡して対処していただきました。
現在は問題なくサイトが見えるようになっています。(学校ごとに対応が必要かもしれない)
補足なんですが、現在この校内WiFiに接続が認められているのは、生徒個人用のスマホと生徒が使用するノートPCだけでした!
授業や補講で使おうとしているのに、教員が使用する端末の接続は認めてくれていないんですね!
こんな調子では、いつになったら教員が授業で使えるようになるか分かりません!
昨年、モバイル接続のタブレットPCを買っておいて良かった・・・
ちなみに、このPCは昨年手当のあったコロナ給付金で購入したんです。
<埼玉県IT担当の方へ>
BYOD(Bring Your Own Device)とは、
従業員個人が所有しているスマートフォンやタブレット、ノートPCといったデバイスを業務でも利用すること、とあります。
教職員の利用についても今後検討して善処いただけるよう、よろしくお願いいたします!
先輩方の進路体験
これからの受験生に、身近で最も具体的な参考になるアドバイス、心に響くメッセージは、卒業して進路が決まったばかりの先輩からの体験談でしょう。
今日、自分も在校生と一緒に卒業生の進路体験談を聞かせてもらったんですが、「在校生にとって進路決定のためのヒントの束」だと感じました!
やはり、将来の進路を先に決めてから学部や大学を決めていく流れでないと、上手くいかないような気がしました。
もちろん、一生懸命進路決めをしている最中に、自分の気持ちが変わったり、やってみたいことが初めて見つかったりすることもあるでしょう。
試行錯誤しながら、まずは将来の進路のことを考えるべきだと思うんです。
将来の進路について考えを深められる一つの手は、オープンキャンパス等で大学を見学することだと思います。
もちろん、1校ではなく複数校足を運んだ方がいいでしょう。
オープンキャンパス以外の日にも見学は出来ると思うので、入試課といったところに問い合わせしてみては?
電話やメール等で問い合わせが、進路選び、大学選びの第一歩になるかもしれません!
大学入試の方法変更についての文科省のページ
2月から本格化する国公私立大の個別入試について、文部科学省は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で試験方法などに変更があった大学をまとめ、同省のホームページで公表しています。
1月15日現在で変更があったのは70大学です。
その後も試験中止を公表する大学などが出ています。
文科省のこのページに注意していて下さい!
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
以下は1月15日現在の情報です。
2次試験中止を発表した大学があります!
<宇都宮大学 2次試験中止>
一般選抜個別学力検査を全学部中止すると発表されました。
詳細は宇都宮大学のホームページで確認して下さい。
<信州大学 緊急事態宣言延長なら2学部で2次試験中止>
緊急事態宣言が2月8日以降も継続した場合、人文学部と経法学部の2学部で、一般選抜個別学力検査を中止すると発表されました。
詳細は信州大学のホームページで確認して下さい。
今後も、他大学から新しい情報が発信されるかもしれません。
常に新しい情報を取り入れるよう心がけていて下さい。
R3年度入学共通テストの振り返りは
昨日大急ぎで、共通テスト問題の解答解説をこのページに載せました。
細かい所で解説がちょっと正しくない部分がありました。 (;^_^A
すみませんでした! 訂正してあります。
それから、化学基礎についてはほとんど答えだけの記載になってしまっています。(^^ゞ
終わった問題の詳細な解説と復習、そしてR4年度受験に向けては、来年度受験の生徒たちに必要なものですから、そのタイミングで必要なことを書いていこうと考えています。
さて、共通テストの出題のされ方ですが、やはり大幅に変わっていると感じます。
問題集や各予備校から出されていた実戦問題の中にあったような難解な問題はなかったと思いますが、じっくり考えないとイメージが湧いてこない問題、受験生が初めて目にするような問題、つまり時間がかかる問題が大幅に増やされていたと思います。
しかし、これら入試問題に向かう勉強法は今までと変わりがないと考えています。
多くの練習量が必要なのは今までと変わりがないでしょう。
でも、今までのように「量はこなしているがじっくりと考えていない」やり方はダメだと強く感じました。
まず基礎を学ぶ時、それから演習問題をやる時、常に意識を持ってじっくり考えながら取り組む必要があると感じています。
「勉強の量 × 勉強の質 = 実力」だと思うのですが、もう量を増やすだけでは上手くいかなくなったということでしょう。
この勉強の質を高める「じっくりと考える勉強」とは、具体的にどういうやり方なのか?
これを伝えられないといけませんね!
お疲れ様!! 次に必要な準備は?
みっちり2日間の真剣勝負、お疲れ様でした!
しかし、今年度の受験の終わりまでは気を抜くことが出来ません。
共通テストリサーチのための作業もありますが、次の試験の準備をどんどん進めましょう!
必要な科目については復習すべきですが、例えばもう受験科目から外れるものについては、済んだ試験について今は振り返る必要はないのです。
神様も、頑張る若者を最後まで見守ってくれていると思います!
共通テスト2日めは
ガンバレ!! 最後まで応援してるよ!
補講を受けていたとか関係なく、これから色々な科目を受験する全ての人たちへ
今まで頑張ってきた自分を信じて!
終わりまで決して気を抜かないように!
最後まで応援しています!!
目標に向かう努力こそ真の栄養になる
きっと叶えたいと願う目標に向かう努力こそ、その人を大きく成長させる。
不思議かもしれないけど、この努力は結果より大切なものだと確信しています!
そして、頑張りの積み重ねの上に結果がついてくれば最高です!
努力の毎日が合格に繋がるよう、自分も念じながら皆と一緒に走っていきたい。
新しい化学関係の問題等のファイルは置き場を変更しています
化学、化学基礎の練習問題、実戦問題等のファイルですが、
新年度からコミュニティースペース(ログインして利用するスペース)に置くようにしました。
受験勉強で使いたい等の希望がありましたら、このサイトの連絡機能を使って連絡して下さい。
ただ、申し訳ないのですが、
現在授業等で顔合わせしている人、又は今までに授業等で顔合わせした人に利用は限らせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
共通テストで初めて登場する問題
共通テストで初めて登場する問題について、受験生も指導する側も常にアンテナを張っていると思います。
大学入試センターが発表した「試行問題」を見て問題を解いてみれば分かりますが、今までにない全く新しいスタイルの問題だと言えると思います。
では、どのように違うのでしょうか?
試験の範囲は変わっていない訳ですし、教わっていない内容が出題されることはないのです。
教わっていない内容は出ないと言いましたが、正確には、教わっていない内容が材料にされることはあるが、そのような内容には説明が加えられていて、教わった知識で解けるように作られています。
ここに来て、多くの出版社から模試や問題集として多くの問題が作成され、このスタイルの問題に触れることが出来るようになりました。
問題の特徴についてまとめてみようと思います。
①問題文が長い。多い。
②グラフや表などのデータも多く示されている。
③今までのように問題文を隅々まで吟味するように読んでいくと時間が足りない!
④問題の概略を素早く掴むことが必要!
⑤どのようにデータを処理していくかを考える力が必要!
こんな感じでしょうか。
このように書くと、2次試験問題のような高度なものだろうと感じるのではないでしょうか?
この新しい問題に対して、どのような取り組みが必要になるのでしょうか?
次回、試行問題を例にとって考察してみようと思います。
受験勉強の仕方は
補講についても、まだ数週間は時間や部屋の制約が続きそうですが、気持ちを込めてスタートが切れました。
受験に限らず、自分がものにしたいと思った勉強なら、ていねいにていねいにコツコツとやる以外ないんです!
でも、「ていねいにコツコツと」というのは具体的にどういう勉強なのか?
実は、もう皆さんがすでに経験しているかもしれない。
それは例えば、何年もかけて習得してきた習い事であったり、ずっと続けてきた部活動であったり。
これらは真剣にやってきたことであれば、普段の勉強よりずっと厳しいものであったはずです。
毎日毎日単調な練習を繰り返したり、これが必要なのかと思われるような掃除や球拾いなどをいつまでもやらされたり。
何度も厳しく指導されてもう辞めてやる!と思いながら苦しい気持ちで活動し続けたり。
しかし、これらの意味が何年もあとでじわじわと分かってきたりしませんでしたか?
この「真剣な取り組み」の核の部分は、「気持ちを込めて丁寧にコツコツと」だと思うんです。
習い事や部活動なんてやって来なかった人もいるでしょう。
いいじゃないですか!
若いんだから、今から真剣にやればいいんです!
「この野郎! 馬鹿にするなよ。やってやるから!」って決意して始めればいいんですよ!
エリートなんかじゃなくたっていいんですよ!
自分もそんな感じでした。
でも、いいですか。良く聞いて下さい!
あくまでも勉強のやり方は「ていねいにコツコツと」なんです。
簡単な問題だからってなめちゃいけない!
教科書なんかいいやって基礎をおろそかにしちゃいけない!
結果を早く見たい気持ちは当然だけど、あせってすぐに結果が出るはずなんかないんです。
来年度、令和2年度の化学補講のこと
今年度の化学補講は先週末で終了しました!
受講生徒の希望進路が叶うことが第一ですが、
大学入学という目標に対して、この1年間、納得のいく取り組みが出来たかが、最も重要だと自分は毎年思っています。
来年度の化学受験の補講ですが、新しく共通テストが導入されるので、これにしっかりと対応できなければいけません。
共通テスト以外の入試についても、思考力を問うスタイルへと一部変わっていくものと思われます。
そして、テキスト等教材の選定はもちろんですが、こちらの講義の方法も細かく改良していこうと考えています。
やはりイメージを素早く掴むためには、文字だけでなく画像や動画の手助けが効果的だと痛感しています。
さらに、基礎力を確実に身につけるための練習問題を、今年同様分野ごとに用意しようと思っています。
来年度、もし自分がこの仕事にかかわることを許されたら、今年度以上に気持ちをこめて指導したいと思っています!
さて、勉強を続けるために最も重要なことの一つは、受験生本人のモチベーションの維持ですが、これが結構簡単ではありません。
よく、やる気が続かないとか三日坊主とか言いますが、まずは、気力の維持のためには体力が絶対に必要になります。
受験勉強も、短距離走ではなくマラソンと同様だからです。
そして、他科目とかもやらねばならないことが沢山ある中で、忙しさにかまけて、惰性でやってしまっていることもあるのではないか。
そんな時は気持ちがこもっていないので、結局真の力が身につかないまま進んじゃっているんです。
この「惰性で進んでしまっている状態」が一番危険かもしれません!
本人もやった気にだけはなってるし、教員からもやっているように見えるから余計にたちが悪い。
さらに、各自が頑張ろうとする時に、迷いが必ず出てくるのではないでしょうか?
「これからの勉強方法は果たしてこれでいいのだろうか?」という迷いです。
情報が溢れ、その影響力も甚大な時代ですが、そんな中、以前にも増して予備校からの勧誘が激しくなっていますね。
そして、予備校に行きさえすれば何とかなるだろうというような考えが浮かんできます。
予備校を賢く利用できれば、すごくいい勉強が出来るはずなのに!
しかし、予備校で短時間講義を受けただけで「これで大丈夫だ」と勘違いしてしまっていることが、失敗の最大の原因なんだろうと思っています。
でも、どうしてこうなってしまうのか? どうして毎年同じ失敗が繰り返されてしまうのか?
簡単に言えば、「どんなに時代が変わっても、時間をかけない楽な方法なんてない!」ということなんです。
「何か1つの分野をモノにしようとすれば、膨大な時間がかかる!」ということだと思っています。
そして、「ていねいに、ていねいに、気持ちをこめてやり続ける」ということでしょう。
来年度の受験勉強に取り掛かろうとしている人たち、
まずは必ず、この取り組みへの心構えについて、取り組みの基本について、しっかり考えて欲しいと思っているんです!
入試問題・模試問題 解説等
R6年度入学共通テスト(化学)解答解説
R6年度入学共通テスト(化学基礎)解答解説
R5年度共通テスト(化学、化学基礎)振り返り
今回の共通テストの内容についてです。
<化学基礎>
・最後の沈殿滴定の問題には時間がかかる。(思考問題)
「化学」で扱う内容なので、「化学」を勉強した生徒が有利ではあったと思う。
もちろん、この内容を知らなくても解けるようには考えられていた。
・その他の問題は、シンプルで解きやすく、分量も多すぎない。
<化学>
・問題の量が多い! 共通テストになってからこの傾向は変わっていない。
・難問ではないにしても、標準以上の難易度の問題が多く出されていた。
また、即答できるような簡単な問題も出されていた。
・最後のSO2中の光の透過率の問題が「思考問題」だったが、ポイントを見つければ時間はかからない。
さて、このような問題に対しての対策です。
まず、現状の多くの模擬試験が、本番の模擬試験になっていないように感じているんです。
本番の問題とかなりかけ離れてしまっているのではないでしょうか。
センター試験の頃の状況と比較して、今回までの3回の共通テスト本番で、全て同じように感じています。
その原因の一つと思われるのは、「思考問題」に対する対応のような気がしています。
模擬試験や問題集の中の「思考問題」は、内容に凝り過ぎていて、難し過ぎるもの、時間がかかり過ぎるものが沢山載せられていると感じます。
各社とも、「思考問題」についての練習問題作成に気張り過ぎているのではないでしょうか?
このため、受験生も、教える側も、「思考問題」の方に気が向きがちですし、
本番の「思考問題」と準備していた対策がかみ合っていない、ということが起きているような気がしています。
これまでの受験勉強は、
「本番で、いかに正確に早くアウトプットしていくか」
というトレーニングを積んできた面があると思います。
そして、この練習を沢山積むことで高得点に近づいて行けたと思います。
しかし、この勉強法を積むほど、
「じっくりと思考できるようになる訳ではない!」
ということになっちゃうんですね。
(もちろん、従来通りのこの勉強法も依然として必要ではありますが!)
共通テストで一部問題のスタイルが変更されたのは、
本来の、「思考する勉強」を受験生にさせるのが目標になっているのではないでしょうか?
これまで、あまり考えずにアウトプットしてきた習慣を改め、
すごく手間も時間もかかるんですが、
「まずは基本を大切にして、出来るだけ理由を考えながら勉強する、問題を解いていく」
「常にこの基本姿勢で勉強することを心がけよう!」
というのが自分からの提案です。
※ 例えば、「H2O2中のOの酸化数は-1」
と教わりますが、なぜ?
R5年度入学共通テスト(化学)解答解説
R5年度入学共通テスト(化学基礎)解答解説
来年以降、化学受験を考えている人たちへ
今回の共通テストの解答と解説を載せましたが、どうしてこう考えるのか? といった解説があった方がいいですね。
このように出来たら、またここにアップしたいと思います。
さて、共通テストも2回目が終わりました。(第2日程の分もありましたね)
今までのセンター試験と問題がどう変わってきたのか、
これからの勉強方法はどうすればいいのか、について書いてみたいと思います。
化学、化学基礎についてですが、
これまでのセンター試験では、たくさんの過去問やそれに類する問題を出来るだけ多く解く。
素早く正確に解けるようにする。
この勉強法で高得点、満点を狙えました。
共通テストでもこの勉強方法で間違ってはいないと思います。
でも、共通テストが始まる前に公開された「試行問題」の中にあったような「思考させる問題」が本番でもやはり多めに出題されています。
この「思考させる問題」は、予想していたよりそれほど難しい内容ではないものの、こういう問題には試験本番の時初めて出会うということになるでしょう。
見たこともない問題に出会うだけで焦りますし、その分時間のロスになったりします。
この手の新しい問題に対して、どう勉強していけばいいのでしょうか?
まずは、今までの勉強法を見直しましょう!
今までは、「問題を沢山解いて慣れればいい。沢山解くほど慣れていく」
というスタンスで勉強してきませんでしたか?
確かに、同様の問題を沢山解くことによって、素早く正解が出せるようになってきたでしょう?
しかし、冷静に考えてみると・・・
慣れてきたということは、「今までのやり方を間違えずに早く出来るようになった」ということなんですね・・・!
「深く考えるようになった」というのではちょっとないのです。
もちろん、慣れて余裕が出来る分、他のことを考えられるようになるとかはありますが。
さあ、どうすればいいのでしょうか?
いつも、
「常に原理等を考えながら解く! そして、考えることに慣れよう!」
というのが自分からの提案です。
中和滴定の公式の意味も考えておく、とか、酸化数の原理は何だろうとか。
もう一つ、感じたことを書いておきます。
現行の共通テスト向けの問題集、そして模擬試験、予想問題集についてです。
「思考させる問題」について対策がされていて色んな問題が出題されていますが、
各社とも気張ってしまっていて、凝った問題になり過ぎているのではないかと強く感じています!
もっと基本的な思考問題を沢山解いていった方がいいのではないでしょうか?
「思考問題」対策に気を配りすぎずに、常に考えながら問題を読み解くクセをつけた方がいいと感じています。
R4年度入学共通テスト(化学基礎)解答解説
R4年度入学共通テスト(化学)解答解説
第1問の問3の解説を訂正しました!
最初の解説が間違っていたことをお詫びします。
申し訳ありませんでした!
桁が異なる単位同士の計算
これも新しいタイプの出題ですが、内容は難しくありません。
ここでは、桁が異なる単位の計算処理について書いてみたいと思います。
この問題では、雨水中の水素イオンH+の物質量(mol)を求めて、これと反応するCaCO3の物質量(mol)そして質量(kg)を計算できそうです。
では、まずH+の物質量(mol)を求めましょう。
H+(mol)=[H+](mol/L)× V(L)・・・①
上式のVは、降った雨水の体積(L)です。
そして雨水の体積Vは、雨が降った面の面積Sと降った雨の厚み(深さ)hから求められます。
体積V=面積S × 深さh・・・②
問題文中で、面積Sの単位は(km2)、深さhの単位は(mm)で与えられています。
体積Vを求める時に単位を揃えて計算しなければならないのはもちろんですが、最終的に体積Vはどの単位で表せばいいでしょうか?
(km3)?、(m3)?、(cm3)?、(mm3)?
ここで、(L)と(cm3)の換算、(L)と(m3)の換算がしばしば必要になるので、この換算の方法を覚えておいて下さい!
ということで、体積Vを(cm3)か(m3)で求めて、さらに(L)に換算することにしましょう。
では、これら2種の換算をこの問題の値で実際にやってみたいと思います。
【 体積を(cm3)で求めて(L)に換算 】
1.0(km2)=(1000 × 100cm)2=1010(cm2)
5(mm)=0.5(cm)
∴V=S × h=1010(cm2)× 0.5(cm)=5 × 109(cm3)
ここで、
1000(cm3)=103(cm3)=1(L)
よって、
V=5 × 109/103 = 5 × 106(L)
【 体積を(m3)で求めて(L)に換算 】
1.0(km2)=(1000 m)2=106(m2)
5(mm)=5 × 10-3(m)
∴V=S × h=106(m2)× 5 × 10-3(m)=5 × 103(m3)
ここで、
1(m3)=1000(L)=103(L)
をぜひ覚えましょう!
<1(m3)=(100cm)3=106(cm3)=1000(L)>
よって、
V=5 × 103 × 103 = 5 × 106(L)
どうでしょうか?
要は計算慣れしておけば難しくはないことが分かったのではないでしょうか?
では、式①のところに戻って、この問題を最後まで解いてみましょう。
pH=4より、
[H+]=10-4(mol/L)です。
∴ H+(mol)=[H+](mol/L)× V(L)
= 10-4(mol/L)× 5 × 106(L)
= 5 × 102(mol)
CaCO3 + 2H+ → Ca2+ + CO2 + H2O
より、H+と反応するCaCO3は、
5 × 102(mol) × 1/2 = 2.5 × 102(mol)
CaCO3=100(g/mol)より、
反応して溶け出すCaCO3は、
100(g/mol)× 2.5 × 102(mol)=2.5 × 104(g)
2.5 × 104(g) ⇒ 2.5 × 104/103
= 25(kg) 答 1⃣②、2⃣⑤
化学反応式の係数と量関係
化学反応式を書いて、それを元にして反応物や生成物の量関係を考える・・・
この量関係の考え方について、お薦めの方法を書いてみたいと思います。
すぐに公式を使おうとせず、原理を考えるクセを!
これも新タイプの出題なんですが、ちょっと考えてみて下さい。
文の量は多いんですが、難しい内容ではありません。
公式を使って説明するなら、
Q=mcΔT 【Q(熱量)、m(質量)、c(比熱)、ΔT(温度差)】を使い、
この式を ΔT= Q/mc に変形して考えれば解けそうですね。
ですが、出来るだけ「考えながら解く」というスタンスで原始的にいってみましょう!
実験結果の「表1」を見て下さい。
塩酸を中和するために加えた水酸化ナトリウム溶液の量は、bはaの 1/2倍
ですから、
中和で生じた水の量も、bはaの 1/2倍
よって、
中和で生じた熱量も、 bはaの 1/2倍
一方、中和後の溶液の全体積について考えてみると、
a は 10 + 20=30cm3
b は 10 + 10=20cm3
中和後の溶液の全体積を比べると、
溶液の全体積は、 bはaの 2/3倍
です。
さて、溶液の温度上昇ですが、
発生した熱量が大きいほど温度上昇も大きくなります。
また、溶液の体積が大きくなるほど温度は上がりにくくなります。
よって、
溶液の温度上昇度は、
「発生した熱量に比例し、溶液の体積に反比例する」
と考えられます。
以上のことより
bの温度上昇度は、aの温度上昇度 × 1/2 × 3/2
となります。
∴ 2℃ × 1/2 × 3/2 = 1.5℃ 答③
フラーレンに関する新手の問題(3)
では、解説と解答を書いてみます。
解説中の価標について、まだ結合していない価標の数を「~手」、2原子間で結合している価標の数を「~本」、と記してあります。
Cから出ている価標の数は4手で、フラーレンC601分子中の60個のC原子から出ている価標の総数は、
4 × 60 = 240手
です。
2つのC原子間の2手の価標がつながって1本の価標になるので、C60分子中の「結合で出来上がっている価標」の数は、
240手/2 = 120本
となります。
一方、前問より、C・C間の結合の総数は、
[5,6結合]60本 +[6,6結合]30本 = 90本
です。
すると、
120-90=30本
この分の価標が余りますね?
この30本分の価標がC・C間の2本目の価標となり、その結果30か所に2重結合が出来るということになる訳です!
以上の結果、単結合が60本、二重結合が30本となりますね。
これでつじつまが合うことを確認して下さい!
フラーレンに関する新手の問題(2)
解説と答えを簡単に書いてみます。
5員環どうしは接しないので、5員環の周りは全て6員環ということになります。
5員環1個の周りには5本の[5,6]結合があり、5員環は12個存在しています。
よって、[5,6]結合の数は、
5本 × 12個 = 60本
また、6員環の周りには6辺あり、20個の6員環の辺の数は
6辺 × 20個 = 120辺
このうち、5員環との結合60本分つまり60辺を除いた分
120辺 ー 60辺 = 60辺
が6員環どうしの結合[6,6]結合の分となります。
2つの6員環の2辺が重なって[6,6]結合が1本出来ると考えれば良いので、
[6,6]結合の数は、
60辺/2 = 30本
となります。
正解は、 1⃣ ③、2⃣ ⓪、3⃣ ⑥、4⃣ ⓪
ですが、3⃣、4⃣ を先に考えた方がいいですね!
さて、どうだったでしょうか?
この問題の続きがもう1問あるので、挑戦してみて下さい!
答えは次回に書きます。
フラーレンに関する新手の問題(訂正)
昨日紹介したフラーレンについての問題ですが、この問題文の前置きの文中に重要な条件が書かれていて、それを抜かしてしまっていました。
すみません!
条件文と合わせて問題文を再度載せます。
フラーレンに関する新手の問題(1)
フラーレンC60分子についての問題を解いてみて下さい。
まずは、教科書の例題と同様の問題です。
ここでは、単位格子を構成している粒子は何であっても同じ方法で解けるので、構成粒子がフラーレンであることは関係ありません。
単位格子1辺の √2倍が単位格子の面の対角線の長さになります。
そして、この対角線の長さの4分の1が粒子の半径ということになります。
下の図が分かりやすいでしょう。
∴ 1.41nm × √2 × 1/4 = 0.5nm 答①
さて、新手の問題というのは次の問いです。
考え方と正解は次回に書きますので、ぜひ挑戦してみて下さい!
考え方を提示されれば、「あーそうか!」となると思うんですが、化学の入試問題としては珍しいタイプなので、戸惑うのではないでしょうか?
自分はしばらく悩みました。
茨城大(理系化学・気体の溶解平衡)記述問題
この問題を解く時、「最初のCO2=水に溶けたCO2+容器空間のCO2」 がすぐに思いつかず、時間がかかってしまいました・・・
この問題では、封入したCO2に対して水に溶けるCO2がかなり多く、水に溶解するCO2の量を除いた分の圧力が容器空間内のCO2の分圧になります。
ここで、水に溶解するCO2の量は容器空間内のCO2の分圧に比例するところが厄介だと思うんですが、
「最初のCO2=水に溶けたCO2+容器空間のCO2」を使えば、式は簡単に作れるということです。
ただし、計算はかなり面倒です。
有効数字3ケタの値で計算していって、最後に有効数字2ケタに丸めなければなりません。
R=8.31×103、T=293(K)を使うので、共通テストのように簡単にはいきませんね。
これは過去問ですが、最近は計算がもっと楽になるようにしてくれていると思うんですが・・・
(ごめんなさい。確証はないんですが)
R3年度入学共通テスト第2日程(化学基礎)解答解説
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