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カテゴリ:病気

身内の病(2.脊柱管狭窄症)

(前回からの続き)

 本人は7年前、腰椎脊柱管狭窄症の手術を受けています。
この時も、手術をする段階まで悪化していたため、どう手術するのかかなり迷い、web検索で埼玉医科大学脳神経外科の実績のある先生にたどり着いたのです。
この時も紹介状はありませんでしたが、メール、電話で連絡を受けて下さり、とても丁寧に診察していただきました。
手術リスクの説明も細かくしていただき、また、先生側から手術をせかしたりすること等は全くなく、誠実さを強く感じました。

脊柱管狭窄症手術から7年以上経ちますが、痛み、しびれ共に全くなく、最高の手術をしていただいた結果だと思っています。

7年前当時の脊柱管狭窄症の一般的な手術の一例は、脊椎を大きく切り取り、不安定になった脊椎を固定するためにチタン等の金属を用いて骨にボルト締め(!)を行ったりするようなものでした。(下図のような術式)



 本人が受けた手術は、これとは全く異なり、椎間板や脊椎はできる限り温存し、脊椎の削除も最小限にとどめる、という方法でした。金属等での骨の固定も一切していません。(下図の術式)




 顕微鏡手術は、術野を大きく明るく見ながら精密で正確な手術ができるのですが、
その手法を用いる医師の手術法、そして治療への姿勢にも、慎重で「精密で正確」なものを強く感じます。
私たちが脳神経外科の先生をとても信頼している理由です。
もちろん、顕微鏡手術は、現在は他の科でもどんどん使われるようになってきているそうです。
(続く)

身内の病(1.後縦靭帯骨化症)

 家族の病気が完治して欲しいと願うのは、誰でも当然のことです。
「後縦靭帯骨化症」は国指定の難病です。
以前、術後80日めのことを簡単に書かせていただきました。
本人は、ここで術後11ヶ月を迎えましたが、今までの経過を記しておこうと思います。




 この病名を告げられた時、本人はどれほどショックだったでしょう。
自分は、本人と一緒に、この病気のエキスパートである病院と医師を探し回りました。
その中でも、特に有名な、整形外科の都内K病院、脳神経外科の都内K大病院には直接電話で診察して下さるようお願いしました。
しかし、「紹介状がないとダメです」とはっきりした返事でした。紹介状が書いてもらえない状況を説明して強くお願いしてもダメでした。2つの病院共に同じ返事でした。

 紹介状がない私たちは、希望を閉ざされた感じになりガックリと落ち込みました。
とにかく、この病気をたくさん手がけている病院でないとダメだと思っていましたから。
web検索でも、術後が思わしくなかったり、四肢麻痺になってしまった方もいらっしゃるのです。

 そうこうしているうちにも、毎日のように症状が出て、しかも少しずつ進行しているようでした。
紹介状がないまま、2つの病院を訪ねてみました。ここには整形外科の専門医がいらっしゃいました。
どちらの専門医も、手術する段階という診断でしたが、手術法は全く違っていました。
私たちもこの病気と治療、手術についてかなり調べていましたから、帰宅してからじっくり考えました。
また、この病院の後縦靭帯骨化症の手術件数と実績も調べてみました。
結局、手術件数が多くなく、手術法に対する不安が残ったので、手術はお願いできませんでした。

 不安が増す中、身内がある医師に相談したところ、栃木県の独協医科大学病院脳神経外科に脊髄治療の名医がいらっしゃる事を教えて下さいました!
しかし、紹介状はありませんから多分診察はしてもらえないだろうと思っていたのです。
でも、とにかくアタックしてみなくては分かりません。
この先生と病院のことをwebで充分調べてから、電話をかけてみました。
やはり、紹介状のことを言われました。
紹介状は無いが、レントゲンとMRIの画像は持参できることを伝えると、「では、〇日の〇時においで下さい」という返事!
もう、飛び上がるほど嬉しかったです!
ここまで来る間に、検査機関も訪れていたので、検査画像を入手できていたのも幸いでした。

 脊髄関係の疾患は、日本では昔、整形外科が扱ってきた領域ですが、外国では脳神経外科が専門に担当してきたのです。
脳神経外科の手術は、顕微鏡手術(マイクロサージャリー)を基本にした精密な手技です。
(顕微鏡手術と内視鏡手術は全く別物です。念のため。)

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 本人は7年前、腰椎脊柱管狭窄症の手術を受けています。
この時も、どう手術するのかかなり迷い、web検索で埼玉医科大学脳神経外科の実績のある先生にたどり着いたのです。
(続く)

後縦靭帯骨化症、術後80日め

 最近は、カミさんの体調が良くなってきたかどうか、現在の調子はどうか、
これらの事が良ければ、嬉しい気持ちで過ごせるんです。
そうでなければ、不安な一日になります。
現在、カミさんの「後縦靭帯骨化症」の手術後の経過を、本人も含めた家族で観察しています。
術後の検診では、執刀医の先生も心配そうな顔をされたりして
かなり落ち込んだ日もありました。
「一進一退」っていう感じなんです。
一進一退ということは、将来、良くなっていきそうなのか、悪くなっていきそうなのか、
時間が経たないと実感できませんよね。

今日で、術後80日なんですが、
いい方向に向かっている、と思える日が多くなってきました!!
痛みで眠れない、という日も確実に減ってきています!