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ウクライナの子どもが地下等で過ごした時間 最長5000時間に

 ユニセフによりますと、ロシアによる軍事侵攻が始まった2022年2月以降、

ウクライナで空襲警報が発令された回数は、

東部ドネツク州で6200回近く、南部ザポリージャ州と東部ハルキウ州でおよそ3500回に及ぶということです。

そして、空襲警報を受け、各地の子どもたちが地下のシェルターや地下鉄の駅の構内で過ごした時間は、

この2年間に最長およそ5000時間、日数に換算すると4か月から7か月に相当するとしています。

こうした状況は、子どもたちの精神状態に深刻な影響を及ぼしていて、
13歳から15歳の半数が睡眠障害を抱え、

5人に1人がフラッシュバックなど、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の典型的な症状を訴えているということです。

 

また、軍事侵攻の長期化は、子どもたちの教育にも影響を広げていて、

全国の子どもの40%が、学校が被害を受けるなどして継続的な教育を受けられなくなっているほか、

最前線に近い地域では、半数が学校に通学できていないということです。

ユニセフのラッセル事務局長は

「絶え間ない攻撃によって、子どもたちは苦痛やトラウマから立ち直ることすらできなくなっている。

何百万人もの子どもたちに教育を施せない状況にも陥っている」

として、強い危機感を示しています。