日ごろのこと、何でも!

2022年9月の記事一覧

ウクライナでのロシアの戦争、危険な分水嶺に

 ロシアは自ら選んだウクライナの戦争で相変わらず失態を演じており、

最も危険な瞬間が近づいているのかもしれない。

 

ロシア大統領府は週内にも、ウクライナの4つの一部占領地域で行われた「偽の」住民投票により、

ロシア側が自国領土と呼ぶものへの迅速な編入について付託が得られたと宣言するとみられる。

国際法に照らせば、これらの住民投票は違法だ。

すでにウクライナ、米国、他のNATO加盟国は、

住民投票には法的根拠がなく、制裁につながると明言している。

それでも宣言は行われるだろう。

 

ロシアはこの機会に乗じて、今回の茶番の中核となる脅しを強めてくる可能性が高い。

ラブロフ外相が先週末に公言したように、

ロシア政府が正式に領土となった地域を「完全に保護する」権利を留保しているという脅しだ。

ロシア政府の脅しは明らかに核だ。

プーチン大統領は、

ありもしないNATOからの核の脅威の対抗手段として、好戦的な発言をしている。

同氏は先週、

必要とあらばロシアは「使用可能なあらゆる兵器を行使する」と警告した。

だが、ロシア政府関係者の姿勢は驚くほどもっと明確だ。

彼らは核兵器の使用が現実的な可能性と受け止められること、

プーチン氏も言うように「はったりではない」と受け止められることを望んでいる。

 

当のロシアは、

意のままに屈服させられると思っていた隣国から予想外の劣勢を強いられている。

今我々が目にしているのは、

敗戦に直面すればすべてを失っても構わないという狂人的なイメージを押し出そうとするロシアだ。

 

譲歩も穏当な出口も選択肢にないプーチン氏は、分岐点に差し掛かっている。

ロシア国民の部分的動員令は、

過去数十年間ロシアの徴兵を目の当たりにしてきた人々の予想にたがわず、大混乱を引き起こしている。

富裕層は国外に脱出し、貧困層が圧倒的多数を占める中、「誤った」人々が徴兵されている。

しかし今までそう出来なかったのに、

訓練を受けず、本人の意思に反して前線に送り込まれる数万人の兵士に、どうやって物資や装備品を届けられるというのか?

また、徴兵での手違いも起こっている。

政府高官は国民動員令の混乱を認めているが、

そこには最高司令官に対する批判がにじんでいる。

これは珍しいことだ。

こうしたことがすべて重なって、

プーチン氏は単に戦争で劣勢を強いられていた時よりも大きく弱体化している。

傷口に塩を塗るように、内部から異論が出ている。

前代未聞の出来事だ。

同氏の地位は強さをよりどころにしているが、

現在はその強さをほぼ完全に力を失った。

 

しかし、プーチン氏の周辺が変化を起こすのを期待してはいけない。

今回の戦争で彼らはみな同じ穴のむじなで、

過去22年間にわたって徐々にロシアを独裁国家に変えてきた抑圧の背後にいる人々だ。

プーチン氏には明確な後継者はいないものの、

最終的に後釜に就いた者が方向を転換し、平和や経済回復に向かうと期待してはならない。

後継者が誰であれ、

最初のウクライナ侵攻よりもずっと無謀な行為で自らの才覚を示そうとするだろう。

 

我々に残されたのは、決して負けることのできない劣勢のプーチン氏だ。

通常戦力が多く残されていない中、

この惨状から起死回生を図るために、同氏は別の選択肢を選びかねない。

あまりにも理不尽で、紙面に記すのもばかげていると思われていた核という選択だ。

だが、これはプーチン氏にもリスクが伴う。

NATO軍からの報復に遭う可能性が高いのは言わずもがなだが、

十分な数の航空機を飛ばすことができず、戦車の燃料も不足する軍には問題がある。

正確かつ限定的、効果的な戦術核攻撃を実行できないのではとの疑問が生じてもおかしくない。

権力にほころびが出始めている中、

プーチン氏本人も指揮系統を十分にまとめ、核兵器発射の命令に従わせることができるかといぶかしんでいるかもしれない。

 

この局面でロシア人気質を持つ善良な人々が前面に現れる可能性もある。

筆者はロシアで暮らした5年間、

聡明で、思いやりと活気に満ち、

だが何世紀にもわたる失政で疲弊した国民の姿を目にしてきた。

 

そうはいっても、今後、

さらに広い地域で主権を主張するロシア政府の好戦的な態度を一蹴したい誘惑にかられるだろう。

足元を確認せず、嵐の中に飛び込んでいった帝国の最後のあがきだ、と。

プーチン氏にとっては勝つか負けるかの瀬戸際だが、

負けるという選択肢は彼にはない。

 

CNN

ニック・ペイトン・ウォルシュ記者の分析記事

ロシアのウクライナ侵攻の背景

東京大学 総合文化研究科

鶴見太郎 准教授

 「ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く」

より引用させていただきます。

 

―― これまでのウクライナとロシアとの関係について教えてください。

 ウクライナとロシアとの関係は、ロシア帝国の時代にさかのぼります。

現在のウクライナの大部分はそれまでポーランド・リトアニア王国の領域でしたが、

東部地域は17世紀にロシアの支配下に入ります。

18世紀末のポーランド分割の際には、

中部地域がロシアに、西部はオーストリアに併合されました。

南下政策を進めるロシアは、オスマン帝国からクリミア半島も獲得します。

それらロシア帝国に組み込まれた地域は政府主導で開発が推進され、

東部では工業化が進み、鉄鋼業などが発展していきました。

ソ連が成立すると、ウクライナはその一共和国となり、西部地域も組み込んで現在の国境が確定しました。

 

 

今でもウクライナの西部は農業が中心で、東部は工業が盛んです。

ウクライナは東部のほうが西部より稼ぎ頭で、かつロシアとの結びつきが強い。

言語も、東部はロシア語の通用度がかなり高く、本来ロシアに対して心情的には親和的でした。

ウクライナ全体としても、2014年のロシアによるクリミア併合までは、決して敵対的ではありませんでした。

 

一方でアイデンティティに関しては、1991年の独立以来、「ウクライナ」という単位で考える人が増えています。

ソ連では血縁に基づく民族の意識がアイデンティティの基礎になっていて、

ウクライナの人口の2割前後を占めるロシア人は必ずしもウクライナ人意識を持っていませんでしたが、

独立後のウクライナでは、特に若い世代で、どの国で生まれたかがアイデンティティの重要な要素になってきました。

東部のロシア系住民であってもウクライナ人としての意識を持っていて、西部とあまり変わらないことがわかっています。

2014年以降、ウクライナのロシア系住民のあいだで、むしろウクライナ人としての意識を強めている人が増えているという調査結果もあります。

社会の実情は、過去にさかのぼって同民族であることを強調するプーチン大統領の理解とは、かなり乖離しています。

 

―― ウクライナがEU寄りになった背景は何でしょうか?

 1991年の独立後、ウクライナでは親ロシア派と親EU派が交互に政権交代してきました。

2004年には「オレンジ革命」という民主革命で親EU派の大統領が誕生し、

それに対しロシアはウクライナ向けの天然ガス供給を止めるなどして圧力をかけました。

すると、ロシアと不仲になるのはやはりよくないということで、

次はロシア寄りのヤヌコビッチが当選した。

そういうジグザグを続けていたので、

ロシアからすると何かの拍子にEU寄りになるのではないかという警戒心を常に持っていました。

そしてやはり、2014年のユーロマイダン革命と呼ばれる政変でヤヌコビッチが政権を追われ、

ウクライナは一気にEU寄りに傾きました。

そこで危機感を持ったロシアが介入し、強引にクリミアを併合したため、

ウクライナとの関係は後戻りできないほどに傷ついてしまった。

このときを境に、NATO加盟に前向きな国民も年々少しずつ増えてきました。

EUの経済的魅力がもともとあったにしても、

まさにロシアの行動やあり方を見て、ウクライナ人は最終的にEU寄りになっていったといえます。

大統領選でも、それまではロシア寄りとEU寄りの一騎打ちになる傾向が強かったのですが、

2014年以降の選挙では、親EUであることは大前提になりました。

その意味では、2019年の大統領選は初めて国内問題がもっぱら争点になった選挙といえ、

ウクライナ国内の汚職克服などへの期待から現大統領のゼレンスキーが当選しました。

 

―― プーチン大統領はなぜ侵攻に踏み切ったのでしょうか。

 ストレートに言うと、ウクライナをロシア側につけるため、ということに尽きると思います。

NATO東方拡大に危機感を持ったとか、

ソ連ないしロシア帝国の復活への野望はあるでしょうが、

それが現実的にできると誤認したことも重要です。

プーチン大統領のイメージにあったのは、恐らくチェチェン紛争です。

ソ連崩壊後、ロシア連邦として組み込まれるはずだったチェチェン共和国が1991年に独立を宣言し、

阻止しようとするロシアとのあいだで武力衝突に至りました。

1994年に始まった1回目は制圧に失敗しましたが、

2回目は1999年にプーチンが指揮を執ってから力でねじ伏せました。

「力を行使すれば同じようなことがウクライナでもできる」

ということを考えていたのではないでしょうか。

チェチェンでさえ第二次紛争の収束に10年くらいかかったので、

チェチェン並みに抵抗があれば、とても数日のうちに制圧できるはずがない。

恐らく、かなり甘い見込みで侵攻したのだと思います。

 

―― プーチン大統領は侵攻を正当化する理由の一つとして「ナチ」という表現を使っています。

 プーチンにとって、第二次世界大戦の記憶は、

ロシア国内をまとめていく際のアイデンティティの核として非常に重要です。

ソ連軍がナチスを打ち負かした、

これによってソ連はもちろん世界が救われた、という意識を強く持っています。

ソ連・ロシアは多民族国家ですが、

それが一丸となってナチスに立ち向かったという記憶は、

ロシアをまとめる上で重要な意味を持つのです。

ゼレンスキー大統領を「ナチス」や「ネオナチ」と呼ぶのは、

ロシアだけでなく、世界のためにロシアが立ち向かうべき敵なんだ、

というイメージを植え付けようとしているのだと思います。

「ウクライナ人の多くは善良で本当はロシアと仲良くしたいが、少数の危険分子が彼らを惑わしているので、それを駆除する必要がある」

という認識です。

ゼレンスキー大統領はユダヤ系で、先祖がホロコーストの犠牲になっているので、

ナチスであるわけがないのですが、

ソ連・ロシアの文脈での「ナチス」は、ユダヤ人を虐殺したことではなく、

ドイツの全体主義と軍国主義が世界に混迷と苦難をもたらした、

ということがまずイメージされます。

ゼレンスキーがユダヤ系だということはあまり気にしていないだろうと思います。

 

―― 国際社会への影響は?

 すでに影響が現れているところでは、

ドイツが軍備増強に舵を切りました。

今後の成り行き次第でもありますが、

ある程度軍事力の強化という流れになるのではないかと思います。

その一方で重要なのは、

国際社会の1人1人がこれからどう行動していくかということだと思います。

例えば、このような暴挙は国際社会がただではすませないということを、

プーチンや、彼を支持する人たちにしっかり伝わるようにするということです。

当面は経済制裁くらいしか手段がありませんが、

これはロシアの次の行動を左右するだけではなく、

例えば中国が今後どうするかという判断にも影響してくるはずです。

同じようなことをすると経済的に大きな損をし、何も良いことがないと思わせられるかどうか、

ということにかかっていると思います。

また、今回は、

ソ連崩壊後の30年間で培われてきた被害妄想のようなものが効果を持ってしまったところがあります。

そうした認識のズレを、

ロシアに限らず、世界各地でどう解消していくかも、安全保障上の重要課題であることを物語っています。

自分には全く理解できない!!

 2014年、ロシアはクリミアを侵略して占領してしまった。

そして、現在ロシアが占領しているドンバス地方でも、

形だけの住民投票を行い、その操作された結果によりロシア領としてしまうつもりらしい。

世界中の目が注がれているにもかかわらず!

そうなってしまったドンバス地方をウクライナが取り戻そうとしたら、

ロシアへの侵略とみなすという!!

 

ラブロフ外相は、

安全保障理事会に1時間以上も遅刻して来場し、

自身の発言だけをして、発言が終わるやいなや退場してしまった・・・!!

 

小さな子供にも教えるような社会のルール

大人だってもちろん破らない基本的なルール

しごく真っ当な、説明も要らないような基本的なルールが当たり前に存在している。

 

それなのに、

大国が、

周りの目をはばかることなく、

堂々と(表面だけ?)、

嘘を平気でいくつも並べながら、

人としての基本的な約束を踏みにじっていく・・・!!

 

そしてついに、

世界に挑戦するかのように、

核の脅しをちらつかせ始めた。

 

 

いや、でも・・・

そうであっても・・・

 

水面下では、

ロシアに対して、

多くの良識からの働きかけが続けられていると信じたい!!

灯油給湯器交換修理作業記録(5)

 今回中古給湯器が格安で取引出来たのは、ジモティーというサイトのおかげでした!

運がいいことに、自分が住んでいる入間市での引き取りが出来たんです!

他のいくつかの気になる点については、

メールのやり取りをして、これなら大丈夫だろうというメドがつけられました。

もちろん、心配な点はいくつかありました。

 

①交換しようとした給湯器は2004年式モデルで、製造から18年経っていました。

 しかし、故障履歴もなく、問題なく動いていたとのことでとりあえず安心しました。

 引き取ってから分かったんですが、丁寧に使われていたようです。

 また、いずれ新品の屋内設置タイプを使う予定だったので、しばらく動いてくれれば良しとしました。

 

②故障したのは「貯湯タイプ」で、交換しようとしたのは「水道直圧タイプ」でした。

 使い勝手は、直圧タイプの方がずっといいんですが、屋内の給湯配管に注意する必要があります。

 直圧式では、給湯の水圧が高いので、

 給湯配管が古い等で給湯の高圧に耐えきれないと、配管が漏水や破裂を起こします!

 貯湯タイプを使い続けてきた家だと、給湯配管が高圧水に耐えられないかもしれないのです。

 でも、現地の給湯配管の経路はだいたい予測出来ているのと、

 配管の場所(床下)にもぐることも出来そうなので、漏水時の対応は何とか出来そうです!

 また、わずかな漏水についても、止水栓のメーターをしばらく観察すると発見出来るでしょう。

 

③給水口、排湯口、給油口等の位置が現有器と違うので、

 配管の取り回し(変更)が上手くいくか心配。

 しかし、給水、排湯の配管はステンレス製のフレキ管なら自由度がありそう。

 フレキ管を切り詰めた時のツバ出し工具も安く入手しました!

 また、銅製給油管もフレア加工済の新品を買っておきました。

 給油管を切り詰めた時必要な銅管フレア加工ツールは数千円で入手出来ます。

 

④給湯器への給水配管の止水栓交換が思ったより大変そう!

 下の写真を見て下さい。

 この壊れた止水栓を回して外すんですが、

 左側のコンクリ台にぶつかるから、回せなさそうじゃないですか!!

 しかも、奥に伸びた鉄管も、向こう側の壁に当たって回せないのでは?

 多分、この止水栓を取り付けた後に、良く考えずにコンクリ台作ったんじゃないのか?

 この件については、かなり奮闘したんですが、

 まずは、この止水栓の先の鉄管を外すことに何とか成功しました!

 次に止水栓の赤い取っ手を外してから、止水栓本体をやや強引に回して外すことが出来ました!

  

 

 給湯器を交換するまでに考えたことと、準備はこんな感じでした。

結構悩んだり、作業で苦労したりしたんです。

でも、結局、こういった過程が面白いんですよね!

(失敗で終わらなければですが・・・)

亡くなられた方には申し訳ないけど、気持ちが晴れない人が多いのでは?

 今回の参議院選挙で自民党が大勝出来た理由の一つは、

安倍元首相の銃撃事件があったのは確かだと思います。

多くの同情票が集まったことは間違いない事実でしょう。

 

しかし、あの時、

政治家と特定の宗教団体が繋がっていたことを、

どれくらいの人が知っていたのでしょうか?

自分も知りませんでした。

 

時間が経ち、事件の真相が徐々に明らかになっていくに連れ、

私たちには、政治家に対する怒りと落胆の気持ちがわき上がってきました。

そして、その気持ちはどんどん大きくなっていったのではないかと思います。

 

事件が起こって直ぐに、安倍氏の国葬が決定されましたが、

この国葬は、当初、政治的に利用されようとした面があったのではないでしょうか?

自民党は選挙に大勝した勢いをさらに利用しようとしたのです。

自分にはそんな風に感じられて仕方がありません。

 

しかし、それどころか、

今回の事件の背景は、

容疑者の個人的な恨みにとどまるようなものではなく、

社会に広く存在している宗教団体がらみの根の深い問題だった訳です。

その宗教団体と政治家たちが少なからず繋がっていたことは、大きな衝撃でした!

そして、そのことを知らなかったわたしたちは、

欺かれたと強く感じているのではないでしょうか?

 

もう一つ、何となくですが、気になっていることがあるんです。

この件について、報道機関の反応が鈍いと感じているのは気のせいなのか・・・

まさか、他の裏事情が存在しているのでしょうか?

 

結局、納得できるような説明はどこからもないまま、

明日、安倍氏国葬当日を迎えることになってしまいました。