2025年3月の記事一覧
トランプ大統領のロシア経済制裁に「なんの意味もない」 「あくまでも建前」とバッサリ
デーブ・スペクター氏が9日、
ウクライナ情勢などをめぐって、
アメリカのトランプ大統領がロシア経済制裁や関税の導入を検討していることに対して
「なんの意味もない」
と苦言を呈した。
デーブは、
「今ごろ制裁するなら、ウクライナへの軍事支援と情報提供を続けたほうがいい。
なんの意味もないんですよ」
と批判。
理由としては、
「トランプ大統領がゼレンスキー大統領との会談の時に、たたきすぎて、
大ひんしゅくを買って、しかもプーチン大統領を擁護しすぎたから、その反発がある。
あくまでも経済制裁や関税の導入は建前」
だという。
さらに
「侵攻してから、アメリカはロシアとの貿易は90%も減っているんですよ。
だから、制裁や関税なんか、何の効果もないし、
金融関係もロシアがずっと前から中国にお金を移しているので、ナンセンス」
と状況を分析した。
そのうえで、デーブは
「そこまでやらないと、トランプ政権の信用回復にならないという単純な動き」
と強調。
「アメリカ国内で、ものすごくやゆされて、もう政権内で造反も出てきているから、やっているだけだと思う」
と解説した。
そして彼らの怒りは頂点に達した! ホワイトハウスの「大ゲンカ」を見たウクライナ国民の本音
ウクライナ側の意見は多様な民主主義国家の例に漏れず、一枚岩とは言い難い。
昨年12月に行われたキーウ国際社会学研究所の世論調査によると、
45%がトランプ大統領の誕生で平和が近づくと答えた一方、
31%がそのような平和はほとんど、あるいは全く不公正なものになると考えていた。
ウクライナ人は当初、トランプの再登場が何をもたらすかについて意見が割れていた。
だがトランプが交渉に乗り出すと、空気が一変。
独立系の調査機関レイティングによれば、
ウクライナが直接関与しない米ロの和平交渉は裏切り行為だという回答が91%に達した。
トランプはウクライナのゼレンスキー大統領に「独裁者」のレッテルを貼る一方で、
プーチンをそう呼ぶことを拒否。
ゼレンスキーを「そこそこ成功したコメディアン」呼ばわりし、
国連大使に命じてロシアの侵攻を非難する決議に反対票を投じさせた。
ネット上では、ロシアを支持する独裁国家とアメリカを並べて非難するウクライナ人の投稿が拡散。
そしてアメリカ史上最もシュールな大統領執務室のシーンが放映されたとき、
彼らの怒りは頂点に達した。
ゼレンスキーに、ひれ伏して助けを乞わせようとしたバンス副大統領への嫌悪感と、
自分たちの大統領が「いじめっ子」に屈しなかったことへの誇り。
ある投稿にはそんな気持ちが表現されていた。
「トランプとバンスには品位がない。
私たちにはある。
トランプとバンスには良心がない。
私たちにはある。
トランプとバンスには敬意も思いやりも礼儀も気高さも良識がないが、
私たちにはたくさんある。
彼らには勇気さえないから、このシーンで私たちを辱めようとした」
あるウクライナの友人は私にこんなメールを送ってきた。
「祖国防衛のために我が軍を奮い立たせたければ、
私たちを辱めようとするこの卑劣な試みを見せるといい」
トランプ政権、ウクライナ避難民の在留資格取り消し計画
複数の関係筋によると、トランプ米政権は、
ロシアとの紛争から逃れたウクライナ人約24万人の一時的な在留資格を取り消すことを計画している。
米国に避難したウクライナ人が迅速な強制送還手続きの対象となる可能性がある。
早ければ4月にも実施する。
ウクライナ人を保護するバイデン前政権の政策を大きく転換することになる。
トランプ氏は6日、
記者団からウクライナ人の在留資格の取り消しについて問われた際、
「われわれは誰かを傷つけようとしているわけではないし、彼らを傷つけようとしているわけでもない」
と説明。
「それが適切だと考える人もいれば、そうでない人もいる。近いうちに決定を下すつもりだ」
と語った。
バイデン前政権が進めた人道的な一時入国許可制度で入国を認められた移民180万人以上の在留資格を取り消すトランプ政権の取り組みの一環という。
<白鳥 浩 法政大学大学院教授/現代政治分析>
不法移民とウクライナの避難民を同列に扱うことは許されない。
これは人権の問題であり、これまで世界が堅持してきた「法の支配」を自らアメリカが破るというものだ。
ウクライナの避難民は、生命の危機に陥って、自らの命を守るために、やむをえず、緊急避難的に海外へと避難している。
それだけを見ても、人権の問題であることは明らかだ。
これら避難民は、ヨーロッパはもちろん、日本も人道主義の観点から受け入れている。
この議論に日本は反対する必要がある。
米、ウクライナへの機密情報提供を停止
米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官は5日、
ロシアと戦っているウクライナへの機密情報の提供を停止していることを明らかにした。
機密情報提供の停止に先駆けてトランプ政権は、
ウクライナに圧力をかけようと同国への軍事支援も停止している。
米国がこの3年間ウクライナに提供してきた情報に詳しい複数の関係者によると、
情報の提供が完全に止まればウクライナの戦闘能力が著しくそがれる可能性があるという。
関係者の1人は
「軍事支援と対外支援の停止と相まって、和平交渉を経る必要なくロシアの勝利がかなり確実なものになる」
との懸念を示した。
<コメントより引用させていただきます>
・国家的な脅迫行為!
こんな事が現実になるとは思いもよらなかった。
弱者に対して後ろから鉄砲を撃っているようなものだ。
世界中がアメリカに対する考えを改めなければならない。
合衆国の国民が早く目を覚ますことを願う。
・アメリカは、ハイマースに限らず機密情報の全てを止めました。
CIA長官が言っています。
つまりウクライナの目と耳をふさいだようなものです。
ウクライナは前線近くの物資集積所などの情報が得られず、ロシアが有利になります。
マクロンやスターマーの同伴で再訪米しても、この流れでしょう。
ゼレンスキー氏、手負いながらも断固として 離英直前に英記者団と
「手負いながらもやる気はある」
ゼレンスキー大統領に随行していた政府関係者の一人は、自分たちの思いをこう表現した。
ロンドン近郊にあるスタンステッド空港でのことだ。
イギリス政府はウクライナの大統領を精一杯「華々しく」歓待した。
その直前の2月28日にゼレンスキー氏は、
トランプ大統領とヴァンス副大統領から厳しく叱責されたばかりだっただけに。
スターマー英首相は官邸の外までゼレンスキー氏を出迎えて、抱きしめて歓迎した。
官邸のあるロンドン・ダウニング街までの沿道では、大勢がゼレンスキー氏に歓声を浴びせた。
そして、チャールズ英国王はゼレンスキー氏とお茶を共にした。
しかし、ゼレンスキー大統領は帰国の途につく90分前に、
世界に向けて自分の言葉で自分の意見を語る必要性を感じていた。
しかも、今度は誤解されないようにウクライナ語だけを使って。
これは、いろいろなことがうかがえる展開だった。
ホワイトハウスで激しく攻撃された後、イギリスでは温かく歓待された。
その大統領は、少なくとも世間に向かっては、決して落ち込んでいなかった。
「私たちが元気でいなければ、全員を裏切って失望させてしまう」
と、大統領は言った。
和平案について、
スターマー首相とエマニュエル・マクロン仏大統領がアメリカに見せる前に主導権を握ろうとしているという報道や、
欧州が独自に前より信頼できる安全の保証策を策定し、前より積極的に対応しようとしていることについて、
ゼレンスキー氏は好感を持っている様子だった。
ゼレンスキー氏は私に、トランプ大統領の要求の一つに応じる用意があると話した。
ウクライナの鉱物資源の一部をアメリカが利用できるようにする、鉱物資源協定の署名に応じる用意があるというのだ。
ただし、3年間の戦争によるあらゆる圧力にもかかわらず、
ホワイトハウスからのあらゆる要求にもかかわらず、
2日夜のゼレンスキー氏は決然として揺るぎなかった。
公平かどうかはともかく、ホワイトハウスにはウクライナを守るか見捨てるかの決定権があるのだが。
ロシアの占領地域をウクライナが諦めるべきかなど、現時点で話題にするのは間違っていると、ゼレンスキー氏は私たちに伝えた。
そして、スターマー首相が言及した「譲れない一線」について話すのも、まだ時期尚早だと述べた。
トランプ大統領に謝罪したり、ホワイトハウス大統領執務室での出来事に後悔の念を表したり、
そういったことをゼレンスキー氏はしなかった。
トランプ陣営は今のところ、その両方をウクライナの大統領に繰り返し要求しているのだが。
NATOの事務総長でさえ、アメリカのトップとの関係修復をゼレンスキー氏に呼びかけた。
しかし、スタンステッド空港の息苦しく狭い部屋でゼレンスキー氏は、
とても誰かに愛想を振りまきそうには見えなかった。
そういうことに関心がありそうな口ぶりではなかった。
自分は何時間もかけてホワイトハウスへ向かったのだと、ゼレンスキー氏は言った。
それは、自分の敬意の表れだと。
また、
自分は「誰かを侮辱する」ようなまねは決してしないし、
ホワイトハウスでのやりとりがあのような衝突になってしまったことは、誰のためにもならないと述べた。
英記者団に囲まれ、ゼレンスキー氏は使う言葉をとても慎重に選んだ。
ホワイトハウスで何が起きたのか、事後検証をある程度は避けようとした。
トランプ氏について失礼なことは言わなかったし、それどころかその名前をほとんど出さなかった。
そして、緊張はいずれ過ぎ去るという考えを示した。
大統領執務室でのあの恐ろしい事態を見た人なら、
自分は謝るべき立場にないとゼレンスキー氏が感じたとしても、責める気にはなれないかもしれない。
自分の国にどれほどのことが起きたのか、ゼレンスキー氏が語るのを聞けば、
戦争終結には一定の譲歩が必要かもしれないと現時点で認めるなど、
まったく無理すぎると彼がなぜ感じているのか、理解できるはずだ。
自分の国に解き放たれた暴力と苦しみについて、ゼレンスキー氏が語るのを目の前で見ていると、
彼が途方に暮れているのが伝わる。
彼は、世界を自分と同じように見ない人がいるなど、まったく信じられないと、
途方に暮れているのだ。
彼の目を通して見える世界では、
侵略者ロシアのプーチンが罰を免れるなどあり得ないし、
どのような対価を払ってでも、ウクライナの国民を何としても守らなくてはならないのだ。
しかし、果たして現実はどうか。
そのような明確な倫理性でこの戦争を受け止めるよう、
まだゼレンスキー氏も西側首脳の誰も、トランプ氏を説得できていない。
そして、たとえつらいことだったとしても、
妥協する用意がなければ、この戦争をどう終わらせるのか、行く末はなかなか見えてこない。
しかし、ゼレンスキー氏はコミュニケーションの達人だ。
紛れもなく本当に。
「我々の自由と価値観は、売り物ではない」
ゼレンスキー氏はこう言い、決して降伏しないというメッセージを伝えようとした。
鉱物資源協定に署名する意向を示すと同時に。
彼はあらためて、アメリカやその他の国々の支援に感謝した。
ただし、今の段階で忘れてならないことがある。
何かと言うと、
各国首脳が公の場に登場するよりはるかに頻繁に、首脳やスタッフの接触は舞台裏でしきりに続いているのだ。
私たちの囲み取材が終わりに近づいたころ、
英仏首脳が独自の和平案の一環として1カ月間の停戦を提案しているという話が、私の携帯電話に届いた。
ゼレンスキー大統領はそのような取引を知っているのか。
同意するつもりがあるのか。
私は質問した。
「すべてを承知していますよ」
と大統領は冗談のような口ぶりで答え、その場にいた人たちを笑わせた。
次々と握手を交わし、一緒に写真を撮り、そして飛行機へと向かった。
劇的で厳しい週末は、自分の言葉で締めくくりたかったのかもしれない。
しかし、この紛争についての話し合いは、これからさらに何週間も何カ月も続くはずだ。
ローラ・クンスバーグ BBC番組「サンデー・ウィズ・ローラ・クンスバーグ」司会
ゼレンスキー大統領、米国に譲歩の姿勢 「和平交渉、協定署名の用意」
ゼレンスキー大統領は4日午後、
「できるだけ早く和平の交渉の席につく用意がある」とXに投稿し、
「永続的な平和を得るため、トランプ米大統領の強固な指導力の下で働く用意がある」とした。
米国から軍事支援の一時停止を突きつけられ、譲歩する姿勢を見せたものだ。
激しい口論の末に会談が決裂し、トランプ氏側はゼレンスキー氏が「失礼」だったとして、
3月3日にウクライナへの軍事支援の一時停止に踏み切った。
ゼレンスキー氏は4日の投稿で停戦の第1段階として、
捕虜交換のほか、空域と海域、民間インフラ施設への即時攻撃停止に応じる構えがあると具体的に記した。
その上で
「迅速にさらなるすべての段階を進め、米国とともに強固な最終合意に達するための取り組みをしていきたい」
とつづった。
「トランプ大統領はゼレンスキー大統領に残酷に恥かかせた」 仏首相が異例の猛批判
フランスのバイルー首相はこの日の議会で
「先週金曜日、ホワイトハウス大統領執務室から信じられない場面が世界に拡散された」
「残酷に恥をかかせようとし、ゼレンスキー大統領を侵略者の要求に屈服させようとした」
と述べた。
続けてロシアのプーチン大統領に言及し、
「一言で言えば『プーチンと合意しなければ捨てられる』という話だった」
と述べた。
また、
「民主的責任感とウクライナと欧州のためにゼレンスキーは曲げなかった」
と述べた。
バイルー首相は
「米国とウクライナのホワイトハウス首脳会談の破局が、2つの被害を残した」
とし、
「一つはウクライナの安保、もう一つは大西洋同盟」
と述べた。
そして、
「ロシアの全面戦争で、フランスと欧州大陸が第2次世界大戦後、最も深刻で危険な状況に陥った」
と指摘した。
このバイルー首相の演説に、議員らは起立、拍手して応えた。
米国とフランスは長年の同盟国で、不快な事件が起きても公開批判は控えるのが外交的慣例だ。
AP通信は、バイルー首相が異例的に率直な批判をしたと評している。
米、対ウクライナ軍事支援を一時停止 トランプ氏が命令
トランプ米大統領がウクライナへの全ての軍事支援を一時停止した。
現在輸送中の武器などを含め、ウクライナに向かう全ての米軍装備品の提供が停止される!
ウクライナの指導者らが和平への誠実な取り組みを見せているとトランプ氏が判断するまで、停止措置を続けるという。
トランプ政権当局者は「恒久的な支援打ち切りではなく、一時停止だ」と述べた。
トランプ氏は3日、
ゼレンスキー氏は米国の支援にもっと感謝すべきだと改めて主張したが、
ウクライナへの軍事支援停止については議論していないと述べていた。
<コメントより引用させていただきます>
・また、脅し。
トランプの、相手を脅して自分の言う事を聞かせようとするやり方は、
民主主義国家の代表であるアメリカの大統領としては余りにも品格が無さすぎる。
このやり方は弱者に対して行われる。
ロシアや北朝鮮など厄介な核兵器保持国には適用されない。
この人の商売の仕方が垣間見えるやり方だ。
・一時停止であっても、このニュースが本当であればウクライナにとって大きな打撃だ。
いよいよアメリカは、「自国中心主義」で「力による支配」を標榜する国家へと変貌したということを示しているとも取れる。
安全保障には、それに対する見返りを要求し、気分を害せば、アメリカの「力による支配」の側面を見せてくる。
ウクライナもヨーロッパも、アメリカなしでの継戦は難しいことは、アメリカはわかっているはずだ。
同盟国である日本にも、安全保障に関してさらなる負担を要求する可能性がある。
平和国家である日本は将来の国際秩序を考え、
勇気をもって、アメリカに「法の支配」を諫言することが必要だ。
日本に出来る事はあるはずだ。
石破氏の外交力が問われる。
・トランプ大統領と激しい口論となったウクライナのゼレンスキー大統領に対する、
トランプ政権の懲罰的で脅し的な軍事支援の一時停止措置だ。
米当局者は、ゼレンスキー大統領が和平交渉に参加する誠意のある努力を示せば、決定は覆される可能性があると述べている。
反戦平和主義の信念を有するトランプ大統領は、
ただただ早期に人殺しの戦争を止めさせたいとの思いがある。
ゼレンスキー大統領ももちろん早く戦争を終わらせたいと思っているが、
侵略国のロシアに敗北を認め、
領土を割譲し、
今後の安全も保証されないロシア有利の停戦の条件と譲歩は認められないとの立場だ。
しかし、トランプ大統領はロシアとの停戦合意を進めるため、
次々とロシア寄りのカードを切っている。
先週にはヘグゼス国防長官が戦争終結に向けた交渉が続く限り、
ロシアに対する攻撃的なサイバーと情報作戦を停止するよう米サイバー軍に命じた。
トランプ氏、ゼレンスキー氏 やりとりの核心
今回決裂した会談の内容が公開されていましたが、その全てが見れるようになっています。
ゼレンスキー大統領が何を訴え、トランプ大統領がどのようなことを促そうとしているのか、全文を読んでみました。
ゼレンスキー大統領は、「ロシアが再侵攻しないような保証のある停戦」を望んでいます。
ゼレンスキー大統領が述べている通り、ロシアは直近の約束をことごとく破ってきています。
このような前例がある中で、ウクライナが「保証ある停戦」を切に望むのは全く当然のことでしょう。
アメリカは、このウクライナのような小国の切なる望みに最大限寄り添うべきではないのか?
ところが、トランプ大統領側では、ロシアの侵攻などの約束不履行は、
トランプ政権以外の指導者の失策だと言い、
その結果生じたことには「知ったことではない」とまで言い放っている!
そして、「トランプ大統領のやり方に敬意を払え!」という言葉ばかりを繰り返している。
ゼレンスキー大統領の正に命がけの叫びを、大国アメリカには心を持ってしっかりと受け止めてもらいたい!!
そしてウクライナと地続きのヨーロッパが、ウクライナ支援に本腰を入れてくれるよう強く望みたい!!
<2月28日ホワイトハウスでの、トランプ・ゼレンスキー会談の内容の核心部>
記者
「ポーランドは第2次世界大戦後、何十年もロシアの支配を受けた。
子どものころアメリカは世界で最も強く豊かな国で、世界のための力として見ていた。
今ポーランドの友人たちと話すと、あなたがプーチン氏に肩入れしすぎていると心配している。
友人たちにメッセージを」
トランプ大統領
「どちらにも寄らなければ、取り引きは成立しない。
私がプーチン氏についてひどいことを言っておいて
『やあウラジーミル、われわれの取り引きはうまくいっているか』と言うのを望んでいるようだが。
それではうまくいかない。
プーチン氏に肩入れしてはいない。
誰にも肩入れしていない。
アメリカに肩入れしているのだ。
世界のためになるように、世界に肩入れしている。
この戦争を終わらせたい。
バンス副大統領
「少しいいだろうか。
アメリカには4年間、記者会見に立ってプーチンに厳しいことを言う大統領がいた。
そしてプーチンはウクライナを侵略し、かなり破壊した。
和平への道、繁栄への道とは、外交に取り組むことかもしれない。
それこそトランプ大統領が取り組んでいることだ」
ゼレンスキー大統領
「プーチンはウクライナの東部とクリミアという大きな部分を2014年に占領した。
それから何年も。
バイデン前大統領だけでなく、当時のオバマ大統領、トランプ大統領(1期目)、バイデン大統領、そしてトランプ大統領(2期目)。
ありがたいことにトランプ大統領がプーチンを止めてくれるだろう。
しかし2014年に止める者はなかった。
プーチンはただ占領してわがものとした。
人々を殺した。
2014年から2022年まで状況は変わらなかった。
人々は停戦ラインで亡くなり、誰もプーチンを止めなかった。
ご存じのとおりプーチンとは大いに対話し、首脳会談も行い、署名もした。
新しい大統領として2019年にプーチンとマクロン氏(フランス大統領)、メルケル氏(ドイツ前首相)と停戦合意に署名した。
皆が、プーチンはもうしないだろうと言った。
ガスの契約にも署名した。
しかしその後、プーチンは停戦を破り、ウクライナ国民を殺害し、捕虜交換に応じなかった。
われわれは捕虜交換に署名したのに、プーチンは実行しなかった。
バンス副大統領、どういった外交の話をしているのか。
どういった意味で言っているのか」
バンス副大統領
「あなたの国の破壊を終わらせるような外交の話をしている。
ゼレンスキー大統領、おことばだが、大統領執務室に来て、アメリカメディアの前でそれを訴えるのは失礼だと思う。
現在あなたたちは兵力の問題を抱えているせいで、次々と前線への徴兵を強いている。
トランプ大統領がこの紛争を終わらせようとしていることに礼のひと言でもあってしかるべきだ」
ゼレンスキー大統領
「私は真剣だ。
トランプ大統領、私は至って真剣だ。
戦時下の大統領として」
トランプ大統領
「あなたは何百万という人々の命を賭けの対象にしている。
第3次世界大戦が起きるかどうかを賭けたギャンブルをしている。
そしてあなたがしていることは、あなたたちを多すぎるほど支援してきたこの国に対してとても失礼だ」
バンス副大統領
「この会談を通じて1度でも礼を言ったか」
ゼレンスキー大統領
「何度も言った」
バンス副大統領
「違う。
この会談の場で『ありがとう』と言ったか。
あなたは、ペンシルベニア州に行って、対立候補の選挙運動に加わった。
あなたの国を救おうとしているアメリカ合衆国大統領に感謝を示しなさい」
ゼレンスキー大統領
「トランプ大統領、われわれは国にとどまり、強くあり続けている。
戦争の初めから、自分たちだけでだ。
そして感謝の気持ちがある。
この執務室で礼を言った」
トランプ大統領
「あなたたちは孤独になったことはない。
われわれは愚かな前大統領を通じて3500億ドルを与えた。
ウクライナの装備品はみなアメリカが与えたものだ。
兵士たちは勇敢だ。
しかし、アメリカの装備品を使うしかない。
もし、アメリカの装備品がなかったら、この戦争は2週間で終わっていただろう」
ゼレンスキー大統領
「3日だ。
プーチンの発言を聞いた」
トランプ大統領
「こうした問題は非常に大変だ」
バンス副大統領
「とにかく礼を言って……」
ゼレンスキー大統領
「何度もアメリカの皆さんに言っている」
トランプ大統領
「あなたにはカードがない。
あなたは簡単に負ける。
ウクライナの人たちは死んでいく」
ゼレンスキー大統領
「やめてほしい」
トランプ大統領
「ウクライナは兵力が不足している。
いいことかもしれない。
あなたは『停戦はいらない、停戦はしたくない。まだやりたい。あんなものがほしい』と言う。
もし今すぐ停戦できるなら、銃弾を止め、兵士が殺されるのを止められるよう、受け入れるべきだ」
ゼレンスキー大統領
「もちろん戦争を止めたいと思っている」
トランプ大統領
「だが、停戦はいやだと言うのか」
ゼレンスキー大統領
「保証込みの停戦が必要だと言っている」
トランプ大統領
「いかなる合意よりも停戦が早い」
記者
「もしロシアが停戦を破ったら、和平交渉を中断したらどうなるのか、どうするのか」
トランプ大統領
「どうするも何も、今あなたの頭に爆弾が落ちたらどうするのか。
ロシアが破ったらどうなるのかなど、知ったことではない。
バイデンとの合意なら破るだろう。
バイデンへの敬意はなかった。
オバマにも敬意はなかった。
私のことは尊敬している。
私が言えるのは、彼はオバマやブッシュとの取り決めなら破っていたかもしれないということだ。
バイデンとの合意でも破っていたかもしれない。
破らなかったかもしれない。
どうなったかはわからない。
だが、私との間では破らなかった。
彼は取り決めをしたがっている。
できるかはわからない。
問題は、私があなたを強くしたということだ。
アメリカがいなければあなたは強くなれないと思う。
ウクライナの人々はとても勇敢だ」
ゼレンスキー大統領
「ありがとう」
トランプ大統領
「しかし、あなたが取り引きに応じなければ、われわれは手を引く。
われわれが手を引いたら、あなたたちで決着をつけることになる。
気持ちのいいことではないと思うが、あなたたちで決着をつけることになる。
手札がないから。
もしわれわれが取り引きに署名すれば、あなたはずいぶんいい立場になる。
しかし、あなたは全く感謝しているような態度ではなく、いいことではない。
正直言って、いいことではない。」
トランプ氏とゼレンスキー氏 激しい口論 合意至らず
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談は28日、ホワイトハウスで行われました。
会談の冒頭は報道陣に公開され、
ロシアへの外交姿勢や停戦に向けた立場をめぐり、
同席していたバンス副大統領も加わる形で激しい口論に発展しました。
この中で、トランプ大統領が
「あなたは何百万人もの命を使って賭けをしている。
第3次世界大戦をめぐって賭けをしている」
などとゼレンスキー大統領を非難しました。
一方で、ゼレンスキー大統領は
「われわれは単に停戦だけを受け入れることは決してない。
安全の保証がなければ機能しない」
と強調しました。
そして予定していた鉱物資源の権益をめぐる合意文書への署名が見送られ、
共同記者会見も中止となりました。
トランプ大統領は、
ゼレンスキー大統領について
「彼は戦い続けることを望んでいる。
私やあなたが見たのは、和平を望む人物ではなかった」
と述べました。
ゼレンスキー大統領も会談のあとSNSに投稿し
「アメリカ、ありがとう。
アメリカの支援と今回の訪問に感謝する。
トランプ大統領にも、議会にも、アメリカ国民にも感謝する。
ウクライナには公正で永続的な平和が必要で、われわれはまさにそのために取り組んでいる」
としています。
また、ゼレンスキー大統領は28日、
FOXニュースのインタビューに対し
「今回の交渉では、ウクライナとロシアは戦争の当事者であり、
アメリカとヨーロッパもそうあるべきだ。
われわれは平和への準備はできているが、強い立場に立たなければならない」
と訴えました。
ゼレンスキー大統領は、キャスターからトランプ大統領に謝罪すべきかと問われたことに対して、
謝罪はしないとした上で
「私たちはオープンで正直でなければならない。
私たちが何か悪いことをしたとは思えない」
と述べました。
鉱物資源の権益をめぐる合意文書の署名については
「この取り引きをアメリカはとても望んでいた。
私たちは反対していたわけではないが、
安全の保証の中のどの部分が今回の取り引きにあたるのか、
次のステップが何になるのかなどを理解したかった」
と述べ、食い違いがあったことを認めました。
また、キャスターが
「戦い続けたいか?平和を求めているか?」
と問うと、
ゼレンスキー大統領は
「私たちは平和を望んでいる。
だからトランプ大統領を訪ねたのだ。
安全を保証する最初の一歩となる、鉱物資源に関する合意というのは、
平和か、平和に近い状態を意味する」
と述べました。
さらに「トランプ大統領との関係は修復可能だと思うか」
と問われると、
ゼレンスキー大統領は
「もちろんだ。
歴史的な関係や国民どうしの強い関係があるからだ。
私たちは非常に緊密な関係を築くことを望み、そうするだろう」
と述べ、関係の修復に取り組む考えを示しました。
このウェブサイトは、
NetCommons3.3.7で動いています。
NetCommons プロジェクト 開発の、
CMS+グループウェアです!
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
23   | 24   | 25   | 26   | 27   | 28   | 1   |
2   | 3   | 4   | 5   | 6   | 7   | 8   |
9   | 10   | 11   | 12   | 13   | 14   | 15   |
16   | 17   | 18   | 19   | 20   | 21   | 22   |
23   | 24   | 25   | 26   | 27   | 28   | 29   |
30   | 31   | 1   | 2   | 3   | 4   | 5   |