そして彼らの怒りは頂点に達した! ホワイトハウスの「大ゲンカ」を見たウクライナ国民の本音
ウクライナ側の意見は多様な民主主義国家の例に漏れず、一枚岩とは言い難い。
昨年12月に行われたキーウ国際社会学研究所の世論調査によると、
45%がトランプ大統領の誕生で平和が近づくと答えた一方、
31%がそのような平和はほとんど、あるいは全く不公正なものになると考えていた。
ウクライナ人は当初、トランプの再登場が何をもたらすかについて意見が割れていた。
だがトランプが交渉に乗り出すと、空気が一変。
独立系の調査機関レイティングによれば、
ウクライナが直接関与しない米ロの和平交渉は裏切り行為だという回答が91%に達した。
トランプはウクライナのゼレンスキー大統領に「独裁者」のレッテルを貼る一方で、
プーチンをそう呼ぶことを拒否。
ゼレンスキーを「そこそこ成功したコメディアン」呼ばわりし、
国連大使に命じてロシアの侵攻を非難する決議に反対票を投じさせた。
ネット上では、ロシアを支持する独裁国家とアメリカを並べて非難するウクライナ人の投稿が拡散。
そしてアメリカ史上最もシュールな大統領執務室のシーンが放映されたとき、
彼らの怒りは頂点に達した。
ゼレンスキーに、ひれ伏して助けを乞わせようとしたバンス副大統領への嫌悪感と、
自分たちの大統領が「いじめっ子」に屈しなかったことへの誇り。
ある投稿にはそんな気持ちが表現されていた。
「トランプとバンスには品位がない。
私たちにはある。
トランプとバンスには良心がない。
私たちにはある。
トランプとバンスには敬意も思いやりも礼儀も気高さも良識がないが、
私たちにはたくさんある。
彼らには勇気さえないから、このシーンで私たちを辱めようとした」
あるウクライナの友人は私にこんなメールを送ってきた。
「祖国防衛のために我が軍を奮い立たせたければ、
私たちを辱めようとするこの卑劣な試みを見せるといい」
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