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中国 古参共産党員、個人崇拝に警鐘 異例の文書発表

 共産党大会を秋に控えた中国で、

古参の党員3人が、指導部への権力集中や、個人崇拝の動きに警鐘を鳴らす文書を発表した。

 

 党員がこうした批判を公表するのは異例で、

中国で人権問題を扱うサイト「維権網」は

「この3人は厳重な監視下にあり、いつでも身に危険が及ぶ可能性がある」と伝えた。

 

 文書は党大会への提案として22日付で書かれ、維権網が25日に報じた。

文書では、党規約に明記された「個人崇拝の禁止」について

「陰謀家の野心を防ぐ手だてはなく、真に禁止するなら制裁や罰則が必要だ」と主張。

「さもないと文化大革命の悲劇を繰り返すことになる」と訴えた。

 

 個人崇拝の禁止は、

毛沢東への権力集中が文革の悲劇をもたらした反省からトウ小平が導入した。

ただ、長期政権の現状のもとで有名無実化しており、

礼賛や個人崇拝の動きが加速している。

 

 文書はまた、

「党委員会の権力が過大になり、その及ぶ範囲は過度に広くなっている」

と指導幹部の腐敗を批判。

「憲法が党に与えた権力には限りがあり、無限ではない」と指摘し、

「党が一切を指導する」という党規約の文言を削除するよう求めた。