何でも雑記
巨大に成長するヨウシュヤマゴボウ
ヤレヤレ、今日も暑かったなぁ!
と、家に戻ろうとした時、巨大化したヨウシュヤマゴボウを発見!
竹やぶの竹だと思ってほっといたんですが、
良く見ると、例の濃い紫色の実がたくさん生っているではありませんか!
この実や根には毒があることで有名なんですが、食べなければ大丈夫です。
でも、「食べられそう!」と勘違いする子どもが見つけたら大変です!
食べなくても、昔のように「実で色水作ろう!」なんて遊びになっちゃうと、また大変!
この濃い紫色の汁は、衣服だけでなく手も染めちゃうんです!
そして、この雑草は繁殖力も強く、あっという間に大きくなってしまうんです。
これは今抜いてしまおう!
と、実を避けながら、太い幹をギュッと握って、思いっきり体重をかけて引っ張りました。
すると、かなりの手応えでしたが、意外にも根っこごとズズズーッと抜けました!
土が硬めのところに生えているヤツだとこうはいかないんですが、ここの土は柔らかくフカフカなんです。
これは、今までで一番大きかったですね!
根っこも凄かったんですが、写真に入ってない・・・
実の房をいちいち切り離し、葉も茎も出来るだけバラバラにして堆肥枠に入れました。
幹のかなり太い部分は、枝切りバサミでは切れないので、明日他のもので細断しようと思います。
伐採用のノコギリかな?
<ヨウシュヤマゴボウについて>
花のあとにできる実は扁球形の液果で、妖艶な紫黒色に熟します。
これをつぶすと赤紫色の汁が出てきます。
かつて小学校理科の教材として色水を作るのに使われたこともありました。
これをうっかり服に付けようものならなかなか取ることができません。
強力な染色力があるので、アメリカではインクベリーと呼ばれています。
ヨウシュヤマゴボウは全草有毒なことが知られています。
葉・茎にはアルカロイドやサポニン、根には硝酸カリが含まれていて、食べると中毒を起こします。
ヤマゴボウの根は漢方の「商陸」という生薬になり、ヨウシュヤマゴボウの根にもある種の薬効があって、これらは使い方によっては毒にも薬にもなります。
ヨウシュヤマゴボウの中毒事故が起こるのには、
見た目の美しさに食欲を刺激されること(たとえばブルーベリーと間違えるとか)以外に、
道の駅やスーパーで、ヤマゴボウなる山菜が売られていることによる混同、があげられると思います。
私達がふだん口にしているゴボウは、キク科のアザミの仲間で全くの別物!!!
山菜のヤマゴボウも同科のモリアザミの根を味噌漬けにしたもので、要は商品名なのです。
それの親戚みたいな感じの名前がついているのが、誤解を生む元なのですね。
大きいものでは人の背丈ほどにもなります。
すごく多産で、秋10月にはみんな紫黒色に熟します。
織物の染料にもなります。
以上、ご紹介したように、功罪相半ばとは言え、
やはりヨウシュヤマゴボウは避けて通ったほうが無難です。
特に、小さなお子さんが口にすることのないように注意しましょう。
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