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後悔すること

義理の父が昨年9月に亡くなりました。
初めて会った時、自分を、昔から知っていたかのように受け入れてくれました。
普通だったら、娘の相手をすんなり受け入れることはないのでは。
自分は、この時のおとうさんの対応が忘れられません。

昨年まで、毎週末必ず妻の実家に行き、妻と一緒に食事作りをしました。
自分は、専門店で鮮魚を選び、さばいて料理する役でした。
春先のメバルの煮付けは、いつもすごく喜んでくれました。
入院中も、春になったら、大きいメバル買って、煮付けにして食べてもらおうと思っていました。

薬をキチンと服用し続けるため、昨年1月に入院することになり、転院もしました。
自宅には短い期間だったけど1度だけ戻りました。
病院の食事を食べなかったんです。凄く嫌がっていた。
でも、食べていれば、きっと何とかなっていたはず。低栄養にはならなかったはずです。
周りでも、何とか食べさせようとしてはいたんです。
「食べない時は点滴が代用になる」というのは、短い間だけです。
点滴だけで長く過ごすと、血管は痛み、低栄養になり、
低栄養が続けば、体が元に戻れなくなるという、絶望的な状況に陥ります。
自分は、このことを知らなさ過ぎました。
点滴、高栄養カテーテル、胃ろうで少しずつでも回復すると思っていました。
もちろん、これらの手はすべてやってもらいましたが、手を打った時が遅すぎました。
食べれなかっただけでなく、最初はハンガーストライキもあったんじゃないか、と看護師さんは言っていました。
自分は、どれだけおとうさんの本当の気持ちを分かっていたのか?

妻は、毎晩のように後悔し涙を流しています。
今、出来ることは、残された義母の世話をしてあげることです。
義母の世話を、失敗しないように、し続けてあげることだけです。
今の時点では、出来ることはそれしか残っていません。