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核使用プロパガンダ 平和賞編集長が警告

 

 昨年のノーベル平和賞を受賞したロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長は3日、

ロシアによるウクライナでの核兵器使用を正当化するプロパガンダを非難し、

核を使えば「人類の終わり」の引き金を引くことになると警告した。

 

 ムラトフ氏はスイス・ジュネーブで世界報道自由デーの行事に出席。

記者団に対し「核兵器が使用される可能性を排除できない」と述べた。

ノーバヤ・ガゼータはロシアのウクライナ侵攻を受け、活動停止を余儀なくされている。

 

 ロシア大統領府は2月24日のウクライナ侵攻開始後間もなく、

核抑止力部隊を厳戒態勢に移すよう命じた。

西側諸国がウクライナ支援を強化する中、プーチン大統領は戦術核兵器の使用をほのめかし、事実上の脅迫を行っている。

 

 ムラトフ氏によると、

クレムリンの「プロパガンダ部隊」が核兵器の使用をロシア国民に受け入れやすいものにしようと画策している。

テレビではこの2週間、

「核ミサイル用の地下発射施設を開放すべき」、

米国やEUがウクライナへの兵器供与を続けるならば「核兵器を使用すべき」と論じられている。

 

 ムラトフ氏は、

ロシアのプロパガンダの筋書きに反して、

核兵器の使用は「戦争」ではなく「人類」を終わりに導くと警告した。