理科のこと、環境ニュース
100平方センチメートルの面積にかかる大気圧による力は?
以前、「1辺10センチの正方形にかかる大気圧による力の大きさはどれくらいか?」
と問題にしましたが、その解説を書きたいと思います。(遅くなってすみません)
まず大気圧の大きさですが、1013hPa(ヘクトパスカル)と覚えていると思います。
ここでのh(ヘクト)は単位の接頭辞で、100を表しています。
すると、
1013hPa = 101300Pa
これは約100000Pa(10万パスカル)
となりますね。
また、1Pa(パスカル)の定義ですが、1m2の面積に1N(ニュートン)の力が加わる大きさの圧力となっています。
さて、1kgの質量の物体にかかる重力の大きさ(つまり重さ)を考えてみます。
W = mg = 1kg × 9.8m/s2= 9.8kg・m/s2=9.8N ≒ 10N
となるので、
1kg重 ≒ 10N
ということは、
1N ≒ 0.1kg重
となります。
ですから、こう覚えておくといいと思います!
「1Paとは、1平方メートルに約100グラム分の重さがかかる圧力」
そして、大気圧1013hPaは、
「1平方メートルに約1万キログラム分の重さがかかる圧力」
となりますね!
次は、1辺10cmの正方形の面積をm2単位で求めてみましょう。
10cm=0.1m
ですから
(10cm)2=(0.1m)2
よって
100cm2=0.01m2
となります。
さあ、最後の答えを出してみましょう!
1辺10センチの正方形にかかる大気圧による力の大きさは?
100000Pa × 0.01m2 =1000N
そして、この1000Nは、約100kg重となります!
「1辺10センチの正方形にかかる大気圧による力の大きさは約100kg重!」
ちょっと信じられない重さだと感じませんか?
そして1平方メートルには、この100倍の10000kg重つまり10トン重の重さが加わっていることになるんですね!
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