美味しい魚のはなし

2020年11月の記事一覧

小型なのに脂乗りいいマイワシ

 小型だけど、体形が丸く鮮度もいいマイワシが安くパック売りされていたので、買ってきました!

北海道産です。

夕方の買い物ですぐに夕食の焼き魚にしようというタイミングでしたが、やはり水分を抜いて焼いた方がいいんです。

新鮮で脂乗り良さそうだったのでお腹は開きません。

ウロコ、ヒレ、アタマを取ってキレイに洗ったら、まずはキッチンペーパーで包みます。

その上からロールペーパーで2~3重に巻いておくといいと思います。

これを冷蔵庫に寝かせておけば、2~3日は持ちます。

その日の夕食なら、この状態で30分でもいいので水分を抜いてから焼いてみて下さい。

下の写真は30分ほどペーパーで包んだあとのものです。

さて、これをグリルパンで丸焼きにしてみたんですが・・・

うわー! この脂の凄さは・・・

縮んだ皮を見ると分かりますが、お腹の中だけでなく体表つまり皮の真下に脂がたっぷりあったということだと思います。

調味料一切なし。

もちろん塩も少しも使っていないんですが、これだけで味はとてもいいんですよ。

そして新鮮なまま焼けば、脂やけも全く起こらないんです。

マイワシもっと出回っていていいと思うんですが・・・

 今年のサンマは記録的不漁からスタートしましたが、その後水揚げが回復したようです。

でも、今までのように「脂乗りも鮮度も良くて安い」というサンマに出会っていません。

最近、鮮魚店に顔を出す時間がないので見逃しているだけかもしれないんですが・・・

で、マイワシは今までと変わらず獲れているはずなんですが、大型で脂乗りがいいマイワシをやはり見かけないんです。

以前川越に居た時、やはりサンマが不漁の年があって、その時もマイワシがピンチヒッターのように扱われていたようなんです。

時期は今頃だったと思いますが、北海道産の脂乗りの凄いマイワシが入荷していました!

ただ、航空便で運ばれてきたものは、1尾400円(!)近い値段が付けられていたりしたんです。

マイワシと言えどいいものは、寿司でも刺身でも唸るような、いや言葉を失うような(笑)旨さなんですよ!

今年ももしかすると、マイワシは格が上がって小売店にあまり来ていないのかも。

 さて、下の写真は今秋久しぶりのマイワシを丸焼きにしたものです。

グリルパンを使って、初めて専用の電気ヒーターで焼いてみました。

加熱温度が上がり過ぎないように焼いているので、お腹が破れずに脂も出てきていません。

でも、もう少し焼き目を付けるくらいに温度を上げた方がいいですね。

さて脂乗りですが、この時期の東北から北海道あたりの大型のものはバッチリなんです!

大型で丸みを帯びた体形のものを選べばOKです。

あ、目がキレイでもお腹が柔らかくなっているものは、丸焼きにすると身が崩れてしまうので注意して下さい。

それと、丸焼きの時はぜひグリルパンを使ってみて下さい。

身が崩れずにキレイに中まで焼けますよ。