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2020年12月の記事一覧

国際宇宙ステーション「きぼう」を見よう!

 今週前半は太平洋側を中心に晴れる日が多い予報です。

空気が乾燥すると、空気が澄んで、星や惑星が一層きらめいて見えます。

星々と共に野口聡一さんも乗る国際宇宙ステーション「きぼう」も見られそうです!

見られる日にちや時間は・・・

 
 国際宇宙ステーション・ISSは、木星より強い輝きで見えることもあり、速度も飛行機より少し遅いくらいで、肉眼で捉えやすいとのことです。

ISS自体が光っているのではなく、太陽の光を受けて光って見えるため、太陽が当たる時間や軌道などと合わせて、観測に最適な日があるようです。

 とりあえず、今日と明日ですが・・・

<9日(水)午後5時52分頃の目視予想>

 西日本や東日本(四国・中国~北陸や関東)では、9日(水)の午後5時50分過ぎから午後6時前までで、高度が高く、かなり見えやすくなりそうです。

東日本はやや雲が多いものの、西日本はよく晴れるので、観測に最適となりそうです。

関東は、昨日8日の方が観測しやすかったようですね・・・

 

12/9(水)17:50ごろから

12/10(木)17:05ごろから

 この他にも観測しやすい日は、一年を通して地域ごとにあり、それぞれ異なっています。

今日見えなくても、観測のチャンスはまだありますよ!

JAXAのホームページ、きぼうをみよう(http://kibo.tksc.jaxa.jp/)から調べてみてください。

「きぼう」が見えますように!

はやぶさ2 生命の起源有機物見つかるか?

Q.なぜ小惑星を探査するのか?

A.小惑星を探査するのは、それによって「太陽系の起源と進化」と「生命の材料(有機物)の進化」という根本的ななぞの理解が進む と期待されているからです。

「はやぶさ2」では、太陽系形成初期の情報を保持しており、しかも有機物と水の存在しているC型小惑星(リュウグウ)から試料を採って帰ります。

それは、人間がこれまで手にしたなかで最も始原的なものであり、地球の汚染もありません。

したがって、試料を分析し、その結果を試料の地質情報(小惑星の構造・物質分布・熱の様子などの情報)ととも に読み解くことによって、以下のような研究を大きく進めることができると考えられています。

(1)生命の材料(有機物)は地球で進化したのか、小惑星などの宇宙から輸送されてきたのか?

(2)小惑星では有機物はどのように進化したのか?

(3)地球の海水はどこから供給されたのか?

(4)太陽系の材料はどのようなもので、どのように形成され、どのような進化を遂げたのか?

 

Q.なぜ小惑星には太陽系ができたころの痕跡が残っていると考えられるのか?

A.地球の岩石や砂を調べても太陽系のできたときの姿はわかりません。

地球をつくった元の物質は地球が誕生する過程でどろどろに溶けてから固まっているため、そのころの 情報は失われているからです。

一方、リュウグウのような小惑星は熱的な影響は小さく、昔の状態をよく保持していると考えられます。

 

Q.なぜリュウグウがターゲットとして選ばれたのか?

A.主に以下の3つの理由からです。

(1)C型小惑星(有機物や水を多く含む、始原的な天体)のひとつであるからです。

(2)微惑星の衝突破壊で生成された破片天体と推定されているので、微惑星を作った物質が 何なのかを直接に確かめることができます。

(3)軌道はほぼ地球と火星の間に収まっているので、地球から比較的短い距離で到達できます。(C型小惑星の多くは火星と木星の間にあります)

 

太陽系と生命の起源と進化のなぞを明かす試料の分析

 太陽系と生命の起源と進化のなぞの解明という壮大な目的のためには、リュウグウより採ってきた試料の分析が決定的に重要です。

まず重要なのは、リュウグウで採取した試料をそのままの状態で物質や熱の汚染なしに地球まで持ち帰ることです。

試料を格納するサンプルキャッチャーは、3カ所から採取された試料が混ざることなく、3部屋で個別に保管される構造を持っています。

サンプルコンテナは、サンプルキャッチャーを完璧に密封して保管し、地球に帰還す る構造を持っています。

地球に突入すると空気との摩擦で表面は最高で3000℃になりますが、内部は最高でも50℃以下に保たれます。

このようにして地球へ持ち帰った試料の初期分析は6つの国際チームによって行われます。

このうち3チームのリーダーが九州大学の先生方です。

東北大学の中村教授も以前は九州大学の所属でした。

「はやぶさ2」の試料分析では九州大学が世界をリードしていると言えます。