スペインのサンチェス首相 賞賛されるべき態度と発言!
2026年3月6日 22時29分
スペインのサンチェス首相はテレビ演説で、
ウクライナやパレスチナ・ガザ地区での戦争、
さらには20年以上前のイラク戦争について言及した。
そして、スペイン政府の立場は「戦争反対」の一言に尽きると述べた。
トランプ氏は3日、
イラン攻撃のためにアメリカがスペイン国内のモロン空軍基地とロタ海軍基地を使用することを、スペインが拒否したことを受け、
スペインに対して全面的な禁輸措置を取ると警告した。
両基地は、アメリカとスペインが共同運用している。
トランプ氏はホワイトハウスで同日、
ドイツのメルツ首相と会談した際、記者団に向かって
「スペインはひどい」と発言。
「我々は、スペインとのあらゆる貿易を断ち切ることになる。
スペインとは一切関わりたくない」と述べた。
メルツ首相は会談後、
スペインを除外した貿易協定をドイツや欧州と個別に結ぶことはできないと、
トランプ氏に明確に伝えたことを明らかにした。
アメリカがスペインに対する経済措置をちらつかせたことを受け、
フランスのマクロン大統領は4日にサンチェス氏と電話で協議し、
スペインへの「連帯」を伝えた。
欧州理事会のアントニオ・コスタ議長も、サンチェス氏と協議し、
「EUの全面的な連帯を表明」したと明らかにした。
NATO加盟各国は昨年、防衛費をGDPの5%まで引き上げることで合意した。
しかし、トランプ氏は3日、
スペインがこの目標に沿って防衛費を増額していないとして、NATOの「ひどいパートナー」だと非難した。
サンチェス氏は今年初め、
米軍がヴェネズエラに侵入した軍事作戦について反対し、トランプ氏の怒りを買っていた。
4日のテレビ演説は、スペイン・マドリードの首相官邸から行われた。
サンチェス氏はその中で、
「問題は、我々がアヤトラ(イランの聖職者支配層)の側に立つかどうかではない。
問題は、我々が平和と国際的な合法性を支持するかどうかだ」と述べた。
「一つの違法行為に別の違法行為で応じることはできない。
人類の大惨事はそうして始まるからだ」
サンチェス氏は、
アメリカのイラン攻撃に対するスペイン政府の立場は、ウクライナやガザに対する姿勢と同等だと説明した。
サンチェス氏は、
2023年のイスラム組織ハマスによるイスラエル南部攻撃をきっかけに始まった、イスラエルのガザ攻撃を激しく批判してきた。
スペイン政府は、ガザ問題について欧州で最も率直な意見を述べてきた政府の一つである。
ガザでのイスラエルの行動を「ジェノサイド(集団虐殺)」と形容し、
多くのEU加盟国に先んじてパレスチナ国家を承認した。
こうした立場は、連立与党内の左派と足並みをそろえるもので、
同時に多くのスペイン国民の姿勢ともおおむね一致している。
サンチェス氏は、
2003年にアメリカがイラクに侵攻したことを振り返り、
目標を達成できず、一般市民の生活を悪化させたと指摘。
今回のイラン攻撃が、数百万人に同様の経済的影響をもたらす恐れがあると警告した。
当時、スペインの保守政党・国民党が率いる政権は、イラク戦争を支持した。
それは国民の強い反発を招き、大規模な反戦抗議行動を引き起こすこととなった。
そのため、イラクへの侵攻に関するサンチェス氏の今回の発言に、スペインの多くの有権者は共感するだろう。
サンチェス氏の姿勢は、ドイツのメルツ氏とは対照的だ。
メルツ氏は3日に、
イランの体制が変われば世界は「少しは良くなる」だろうと述べる一方で、「リスクがないわけではなく、我々もその影響を負わなければならないだろう」とした。
スペインは、NATO同盟国のイギリス、フランス、ギリシャとは異なり、今回の戦争への軍事的関与をいまだ約束していない。
ホワイトハウスのレヴィット報道官は4日、
スペインにトランプ氏のメッセージが「はっきり明確に」伝わり、米軍に「協力することに(スペインが)同意した」と述べた。
しかし、スペインのアルバレス外相はこの主張を完全に否定。
スペイン政府の立場は「みじんも変わっていない」と地元メディアに語った。
サンチェス氏がアメリカから激しく批判されていることに加えて、同氏率いる連立政権は数カ月にわたり、とてつもない政治的圧力にさらされている。
スペインの社会調査センターの直近の世論調査では、
国民の77%がトランプ氏に対して「悪い」または「非常に悪い」印象を持っていることが示された。
イランをめぐる問題に関しては、右派の有権者の多くも、サンチェス氏を支持する可能性が示されている。
一方、日本の高市首相は5日、
イランの攻撃が民間施設や外交施設等に及び、民間人の死者も発生していることに触れ、
イランの行動を非難するとの立場を表明した。
アメリカの行動には触れず、この及び腰の姿勢・・・
極めて残念な発言ではないか!!