停戦案合意、米のシナリオ通り 支援再開優先のウクライナに選択肢なかった
2025年3月13日 10時40分ウクライナは、
トランプ政権との関係を好転させ、米国の支援再開を引き出す成果を優先させた形だ。
今後の協議でロシアが停戦案を拒めば、
トランプ氏の批判の矛先がプーチン氏に向き、ウクライナに有利な状況が生まれる可能性があると踏んでいる。
しかし、戦況が有利なロシアが即時停戦に応じるメリットは小さい。
トランプ氏がロシアから妥協を引き出すための「カード」として、
ウクライナ大統領選の実施が浮上している。
ゼレンスキー大統領の退任はロシアが求める要求の一つだ。
11日の共同声明には盛り込まれていないが、意見が交わされた可能性がある。
領土問題やロシアの再侵略を防ぐためにウクライナが主張する
「安全の保証」に関して合意を見いだすのは容易でない。
米国がロシアの要求をのむ展開になれば、ウクライナは一段と譲歩を強いられる恐れがある。