音楽日記 自分の言葉で書いていきたい!

2018年12月の記事一覧

おそるべき情熱のかたまり! シベリウス 交響曲第2番(1)

このシベリウスの第2交響曲について、うまく書けるかどうか・・・

 

この前、同じ北欧の作曲家ステンハンマルの交響曲ト短調(第2番)について書きました。

ステンハンマルは、自身の交響曲ヘ長調(第1番)を出版しようとしていた時、

シベリウスのこの第2交響曲を聴き、感銘とともに、自身のヘ長調の交響曲の出版を取りやめ、破棄してしまった・・・! と伝えられています。

 

シベリウスのこの第2交響曲は、明朗で春の息吹を全身で感じさせるような、清々しい開始で始まります。

  https://www.youtube.com/watch?v=Z6iNaFWV3tc

厳寒のフィンランドから初めて訪れたイタリアを、シベリウスは「魔法がかかった国」と呼んだそうです。

イタリアを訪れた作曲家が同様に感銘を受け、音楽として表現した例を、すぐにいくつか思い浮かべることが出来ます。

シベリウスの第2交響曲もイタリア旅行の産物としての音楽なんだな、としか思っていませんでした・・・

まったく何ということ!! こんな熱い音楽なのに、昔の自分は、いったいこの曲から何を聴いていたんでしょうか!

あれから、この曲について色々と調べて、知識が増えたとかで聴き方が変わった?

いいえ!! 絶対に違います!

目が覚めたんだと思っています! 

ちょうどそういう仕事に携わっていた時期だと思います。

願いを実現させよう、気持ちを持って行動しよう、熱く進んでいこう、なんて始終言ってた頃でした。

 

さて、第1楽章はもっと明るく大きく膨らんでいきます。

しかし・・・ 短い休止のあと、オーボエの秘めたテーマ(すでに出てきている)が現れると、熱心な聴き手は、はっとするはずです。

ほの暗い、それも熱を帯びた何かが秘められていると。

   (3’58”から)

明るく見えていたのに、明るいだけではない、何か秘めた情熱を持っている。

とっても惹かれるものがありませんか?

 

明るく開始された音楽は、情熱一色に変わっていき、大きな波となって、おそるべき熱いクライマックスを作り上げます・・・!!

  (5’48”あたりから)

この曲はただならぬものを内包していることが、ここで明らかになります!

まだ曲が始まったばかりなのに!

そして、第1楽章はやや落ち着きを取り戻しながら、穏やかな雰囲気も交えて静かに終わります。

 

また、頭がカッカしてきました。(笑) 今日はこれくらいにしておきますね。

この続きをまた書こうと思っています。