おそるべき情熱のかたまり! シベリウス 交響曲第2番(1)
このシベリウスの第2交響曲について、うまく書けるかどうか・・・
この前、同じ北欧の作曲家ステンハンマルの交響曲ト短調(第2番)について書きました。
ステンハンマルは、自身の交響曲ヘ長調(第1番)を出版しようとしていた時、
シベリウスのこの第2交響曲を聴き、感銘とともに、自身のヘ長調の交響曲の出版を取りやめ、破棄してしまった・・・! と伝えられています。
シベリウスのこの第2交響曲は、明朗で春の息吹を全身で感じさせるような、清々しい開始で始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=Z6iNaFWV3tc
厳寒のフィンランドから初めて訪れたイタリアを、シベリウスは「魔法がかかった国」と呼んだそうです。
イタリアを訪れた作曲家が同様に感銘を受け、音楽として表現した例を、すぐにいくつか思い浮かべることが出来ます。
シベリウスの第2交響曲もイタリア旅行の産物としての音楽なんだな、としか思っていませんでした・・・
まったく何ということ!! こんな熱い音楽なのに、昔の自分は、いったいこの曲から何を聴いていたんでしょうか!
あれから、この曲について色々と調べて、知識が増えたとかで聴き方が変わった?
いいえ!! 絶対に違います!
目が覚めたんだと思っています!
ちょうどそういう仕事に携わっていた時期だと思います。
願いを実現させよう、気持ちを持って行動しよう、熱く進んでいこう、なんて始終言ってた頃でした。
さて、第1楽章はもっと明るく大きく膨らんでいきます。
しかし・・・ 短い休止のあと、オーボエの秘めたテーマ(すでに出てきている)が現れると、熱心な聴き手は、はっとするはずです。
ほの暗い、それも熱を帯びた何かが秘められていると。
(3’58”から)
明るく見えていたのに、明るいだけではない、何か秘めた情熱を持っている。
とっても惹かれるものがありませんか?
明るく開始された音楽は、情熱一色に変わっていき、大きな波となって、おそるべき熱いクライマックスを作り上げます・・・!!
(5’48”あたりから)
この曲はただならぬものを内包していることが、ここで明らかになります!
まだ曲が始まったばかりなのに!
そして、第1楽章はやや落ち着きを取り戻しながら、穏やかな雰囲気も交えて静かに終わります。
また、頭がカッカしてきました。(笑) 今日はこれくらいにしておきますね。
この続きをまた書こうと思っています。
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