2020年8月の記事一覧
住宅用れんがに電気を貯蓄 研究第1段階成功!
住宅用の質素なれんがを、電気を貯蓄できるコンデンサーに生まれ変わらせる研究の第1段階が進み、将来、建物が文字通りの発電所になるのではないかとの期待が高まっている。
この新しい技術で活用されているのは、焼成された赤れんがが持つ多孔性の性質だ。
れんがの小さな穴を、電荷を蓄えられる導電性プラスチックでできた微小ナノファイバーで満たしたところ、れんがに小さなライトが点灯する程度の電力を蓄えることができた。
容量を上げることができれば、現在使用されているリチウムイオン電池に取って代わる可能性がある!
「電力れんが」は電気二重層キャパシタ (コンデンサ)だ。
電気二重層キャパシタは、静電荷として電気を固形物に貯蓄する。
利点は、充電・放電がバッテリーよりも速い点だが、今のところ、蓄電量はほんのわずかだ。
電気二重層キャパシタのエネルギー密度とバッテリーの充電速度を上げる研究が世界中で進められている。
より効果的に蓄電する方法の発見は、気候危機対策で極めて重要となる。
再生可能エネルギーは潤沢であっても発電が断続的であるので、そうした電気エネルギーを必要な時まで保存しておけるようにする技術開発は非常に有意義である。
住宅の屋根にある太陽電池は、電力をどこかに貯蓄しなければならず、現在そのためにバッテリーが使われている。
今回の第1段階の電力れんがのエネルギー密度は、リチウムイオン電池のわずか1%しかない。
金属酸化物などの素材を加えることで、れんがの電気貯蓄量は10倍に増やすことができると考えられている。
これが実現すれば、電力れんがが商業化される可能性もある。
最終目標は、エネルギー密度をリチウムイオン電池と同じレベルにすることだ。
「これができれば、この技術はリチウムイオン電池よりずっと安価になる」とダーシー准教授。
「実現できたら、別世界になる。リチウムイオン電池は廃れてしまうだろう」
リチャード・マクマホン教授は、非常に興味をそそられる研究だと述べた。
「エネルギー貯蓄の中でも、とりわけ電力の貯蓄は、現代において大いに関心を持たれている。
しかし今回の研究は、可能性を興味深い形で示したものではあるが、実用化はまだかなり先になる」
コロナ重症化防ぐ可能性?
大阪府の吉村知事と松井一郎大阪市長が4日、
市販のうがい薬によるうがいで重症化を防ぎ人に感染させにくくする可能性があると発表した。
会見で吉村氏は、殺菌効果のある成分「ポビドンヨード」を含むうがい薬を使うと「陽性者が減るのではないかという研究結果が出た」と述べた。
【ポビドンヨードとは】
ポビドンヨードは殺菌力、即効性に優れていることから、うがい薬、手指の殺菌、傷の消毒などに世界中で使われている代表的な消毒剤。
コンブやワカメなどに含まれるミネラルの一種であるヨード(ヨウ素)の酸化作用を利用した抗微生物成分。
ヨウ素のアルコール溶液であるヨードチンキなどは人体への刺激が強すぎるため、水に溶けやすくする成分であるポリビニルピロリドン(ポビドン)と合成することで広く普及した。
茶色い液体が特徴。
繰り返し使用すると細菌やウイルスが、その薬に対する耐性を持ち、効き目が落ちる場合があるが、ポビドンヨードは耐性を持った細菌やウイルスにも有効とされる。
妊婦、甲状腺機能に異常がある場合は使用に注意が必要。
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