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2019年10月の記事一覧

被災映像から受ける感情、そして私たちが考えたいこと

今回の風水害で、住宅が濁流に飲まれていく映像を目にしました。

無残に潰された住宅や車、かろうじて屋根だけが見える水没した大きな施設なども。

3.11大震災、特に大津波の時もそうでした。

自分にとって、音楽は言いようのない湧き上がるような力を与えてくれるものなんですが、

被災の映像を目にすることは、まさにこれと正反対の感情を与えられることであり、その感情に否応なく覆われてしまうことだと、今更ながらに気付きました・・・

もちろん誰よりも被災された方こそが、この言いようのない打ちのめされたような感情に覆われてしまうのだろうと思うのですが・・・

何があっても、掟さえ守っていれば最後は人間の見方をしてくれる自然の力に、激しくそれも続けて翻弄されているのですから。

これほど人の気持ちを打ち砕くことがあるでしょうか?

 

地球は本当に温暖化しているのか? という疑問の答を待たずに、そして社会や生活が変わっていくことだけに頼らずに、個々で出来ることを実践していきたいと、この前書きました。

こんな本を中古で手に入れました。

「地球を救う365の方法」です。

前書きを読んでみると、現在の特に途上国以外の人間は、1人あたり明治時代に比べて45倍のエネルギーを使いながら生活していることが書かれています。

このエネルギーの使用とは、照明や冷暖房だけではない訳です。

私たちが使いながら捨てている物、はるか遠方から運ばれてくる食べ物、時間短縮のために利用する交通機関、物を手早く入手するための流通サービス、などなど・・・

身の回りの大部分のことにエネルギーの利用が関係していて、自分自身もこれらのサービスをフルに利用していることに気付かされます。

 

少しづつでも、まずは不完全なままでも、何か実行していきたいと思っています。

この、地球を救う行動について、実行しながらここに書いていけたらいいなと思っています。

「強大なストームはもっと強大化し、もっと頻繁に起きる」米気象学者の警告

 一昨日、日本でのワールドカップの試合が中止になることなく行われ、ついに日本代表が3連勝という快挙を成し遂げました!

インタビューでも語られていたと思いますが、

選手の皆さんが、今回の台風被害を受けた方々の悲しみを背負って、気合いのこもったプレーをされたんだと思っています!

そして、この試合を中止させずに何とか実現させようと努力された方たち。

それらの熱い想いが今回の日本代表の勝利をもたらした要因の一つだったのではないでしょうか?!

被災された方々が早く心身共に回復出来るよう、こちらからも強く祈っております!

 

 さて、この試合の1日前、在米ジャーナリスト飯塚真紀子氏の記事が目に留まったので引用させていただきます。

私たちも、連続した猛暑、巨大台風による未曽有の災害を経験させられ、環境変化の現状を突きつけられた感じです。

まずは個人的にでも、何か行動を起こしたいと思っています。

小さなことであっても、出来ることをやっていこうと思っているんです!

 

 なぜ、台風19号は、急速に勢力を拡大したのか?

それは、地球温暖化が熱帯低気圧に与えている影響によるところが大きいようだ。

アメリカ海洋大気庁国立環境情報センターの気象学者ジェームズ・コッシン氏によると、温暖化により、海面だけではなく、深海も温められているために海洋熱が増えていることが、近年、台風を急速に発達させているという。

海洋熱が熱帯低気圧にとっては燃料のような役割を果たし、燃料の増加により、発達する速度が早まっているというのだ。

 地球温暖化が熱帯低気圧に与える影響は他にもある。

近年、熱帯低気圧の移動速度が減速化しているが、コッシン氏は、これも温暖化の影響だと指摘している。

コッシン氏によると、1949年から2016年の間では、熱帯低気圧の移動速度は世界的に10%減速している。

特に、今回の19号のようなスーパー台風が生じる太平洋西部では、20%と最も減速化している。

温暖化のため、夏の大気の循環が世界的に減速化していることが、ハリケーンや台風の移動速度も減速化させているという。

移動速度が減速化すると、台風は同じ地域に長時間留まり、長時間風雨をもたらすことになる。

 また、コッシン氏は、温暖化で海洋に加えられる熱により、「強大なストームはもっと強大化し、もっと頻繁に起きる」という。

今回の台風19号では、多摩川や千曲川など多くの河川が氾濫し、箱根町では1000ミリという観測史上最大の降雨量が記録されたが、温暖化により、降雨量も増加している。

温かい大気はより多くの水蒸気を含んでいるが、大気の気温が1度上昇すると、大気中の水蒸気量は7%増加し、それが雨となって降り注ぐことになるからだ。

また、強大なストームが引き起こす風と海面上昇により、危険な高潮が発生する可能性も高まる。
国連の気候変動政府間パネルは、海面の高さは、今世紀末の2100年までに、最低30~60センチは上昇すると予測している。


 ところで、日本が台風19号に襲われている時、米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の山間部では火の手が広がっていた。

温暖化のため、カリフォルニア州では、近年、山火事が頻発化している。

カリフォルニア州が今年4月に発表した「山火事と気候変動」という報告書によると、これまで同州で起きた最も破壊的な山火事20件のうち、15件が2000年以降に発生していた。

また、20件のうち10件は、2015年以降に起きたものだった。

 しかし、それにもかかわらず、本来ならば温暖化対策をリードすべき国であるアメリカの指導者は、変わらず、温暖化対策には無頓着だ。

それどころか、10月9日、トランプ大統領は、温暖化対策を逆行させる発言をして物議を醸した。

「白熱電球の方が人がルックス良く見えるよ。反対に、省エネ電球はルックス良く見えず、値段もずっと高い」

とオバマ元大統領が温暖化を減速化させるために標準化した省エネ電球を批判し、省エネ効果のない通常の白熱電球を支持する発言をしたのだ!
  
 温暖化問題は世界が1つになって取り組む必要がある大きな課題だからこそ、各国の指導者の姿勢が重要になる。

 ある人物を指導者として支持する理由は、様々あるだろう。

医療費や税金を軽減してくれるとか、雇用を増やしてくれるなど、自分の目の前にある問題を解決に導いてくれる人を支持する有権者は少なくないと思う。

誰だって今痛いところをすぐに治してほしい。

前述の白熱電球の例をとっても、安価な白熱電球は消費者の経済的負担をすぐに軽減してくれるかもしれない。

だが、長期的に見た場合、人類に与えるコストはどうなるだろうか。

それどころか、対策が手遅れになれば、後戻りできない破滅に陥ってしまうという警告さえある!

 指導者が国民の目の前にある問題を解決することは重要だ。

しかし、地球の抱えている問題を長期的視野に立って解決する対策を講じることもまた重要なのだ。

それに、スーパー台風に大規模な山火事にと、温暖化の影響は、すでに人々の目の前に突きつけられている。