化学・化学基礎 補講

死んだ男の残したものは

「死んだ男の残したものは」 (谷川 俊太郎 作詞)


  死んだ男の残したものは

  ひとりの妻とひとりの子ども

  他には何も残さなかった

  墓石ひとつ残さなかった

 

  死んだ女の残したものは

  しおれた花とひとりの子ども

  他には何も残さなかった

  着もの一枚残さなかった

 

  死んだ子どもの残したものは

  ねじれた脚と乾いた涙

  他には何も残さなかった 

  思い出ひとつ残さなかった

 

  死んだ兵士の残したものは

  こわれた銃とゆがんだ地球

  他には何も残せなかった

  平和ひとつ残せなかった

 

  死んだかれらの残したものは

  生きてるわたし生きてるあなた

  他には誰も残っていない

  他には誰も残っていない

 

  死んだ歴史の残したものは

  輝く今日とまた来るあした

  他には何も残っていない

  他には何も残っていない

 

武満 徹 作曲のこの歌を、4年ぶりに若者たちと一緒に聴きました。

自分にとって強烈と言えるほどの歌です。

 死んだ子供の残したものはねじれた脚と乾いた涙・・・

自分がもしその場に居たとして、どれほどのことをしてやれただろうか・・・

 

今年、聞き逃していたメッセージにはっと気付きました。

正しいか自信はないんですが、

 死んだかれらの残したものは 

 生きてるわたし生きてるあなた

 他には誰も残っていない 

 他には誰も残っていない 

 他には誰も残っていない(聴いた版は、3回目の繰り返しがある) 

の部分です。

生きてる私たちがいるんです!

生きてる私たちに想いは託されているんです!

想いは滅びてなんかいない。

そして、この部分から、曲は静かではあっても、詩が力強く希望を感じさせる調子に変わっていると思います!

 

さらに、最後の力強さはどうでしょう!!

私たちに力と希望を与えてくれているように聴こえるんです!

残された私たちが、前を向いて元気に進んでいかないといけないんですね。

 死んだ歴史の残したものは

 輝く今日とまた来るあした

 他には何も残っていない 

 他には何も残っていない

 

 https://www.youtube.com/watch?v=BbaNcZTWImU&list=PLHML0VwIe8veDR8M2ksoMxbTJFkLKqQ_t&index=9