冬季鬱(うつ)
最近、雑誌やウェブサイトなどで「冬うつ」という言葉を目にすることが増えました。
冬季うつ病 、季節性気分障害、季節性感情障害などとも言われています。
秋から冬にかけて抑うつが始まり、春や夏になると治まるという特有のサイクルを繰り返します。
このため「反復性冬季うつ病」と呼ばれることもあります。
症状は、ほぼうつ病と同じで、「気分が落ち込む(特に午前中)」「気力や集中力が落ちる」「イライラや不安感がひどくなる」「物事を楽しめなくなる」「人と会いたくない」等です。
食欲と睡眠に関しては、典型的なうつ病とは異なり、「炭水化物や甘い物が異様に欲しくなる」「いくら寝ても眠く、過眠傾向になる」といった症状が出やすいようです。
これらの抑うつ症状が、2年以上続けて秋~冬に出現しており、春になると軽快する。
かつ、季節以外の明らかな原因が見当たらない場合に、季節性情動障害(冬季うつ病)と診断されるようです。
そもそも12~2月の極寒期は、全ての人間にとって「寒さ」という環境ストレスがマックスにかかっている時期です。
ただでさえ自律神経系は、外界の寒さに対して体温や血圧を一定に保つためにフル活動となり負担がかかっています。
また人間は本来、昼行性の動物であり、日中に活動して夜間に睡眠をとるという活動の概日リズムを有しています。
人間の活動の概日リズムは、季節の影響を受けることが知られており、日照時間が長く、気温が高い夏季には睡眠時間が短くなり、その逆の冬季には夜間睡眠時間が延長する傾向があります。
つまり極寒期は、健康な人であっても環境ストレスのため疲れやすく、生体リズム的にも睡眠時間がよりしっかり必要となり、睡眠が不足すると通常以上に疲れもひどくなりやすいのです。
さて、以下のアドバイスが参考になると思います。
【1】睡眠負債をためない
一時的に睡眠不足になっても、数日のうちに取り戻したい。
冬場の睡眠不足は免疫を落とし、ウイルス感染や体調不良に直結します。
最低でも6時間以上の睡眠を毎日確保しましょう。
急ぎの仕事などで睡眠がどうしても不足してしまったら、できるだけ数日のうちに睡眠の借金を返すつもりで、しっかり睡眠をとりましょう。
睡眠負債は早めに解消しないと、ため過ぎると返済できなくなり心身の不調を引き起こしてしまうので要注意です。
【2】バランスのとれた食事を実践する
疲労回復効果が高い肉、魚、卵といった動物性たんぱく質と、風邪予防効果の高いビタミン・ミネラル豊富な緑黄色野菜・果物などを1日最低2食はしっかり摂取しましょう。
炭水化物もほどよくとらないと体温がスムーズに産生されません。
冬場に過激で極端なダイエットは体力を消耗するのでご法度です。
ダイエットをするなら極端にバランスの欠いた食事法や激し過ぎる運動で急激に体重を落とすことは避け、体やメンタルに負担がかからない安全で無理のない方法を選んでください。
【3】冬場の外出時には体力を温存する工夫を
年末年始や冬場の土日は、体力的に負担のかかる激しいレジャーや遠出は控えめに。
もしスキーやマラソンなど体力を使うレジャーや、遠方への旅行や帰省をするときは、休日の最終日ギリギリまで使わずに1日(最低でも半日)は自宅でゆっくり過ごせるように調整し、体力回復日を設けましょう。
【4】日光浴をこまめに行う
屋内で仕事をしている人はただでさえ日照不足になりがちで、冬にはさらに日照不足が加速してしまいます。
休憩時間には屋外や窓辺で日光をしっかり浴びて体内時計の乱れを予防しましょう。
その際にストレッチを行うと全身の血の巡りがよくなり、さらに自律神経を整える効果が期待できます。
今注目されているマインドフルネス瞑想もぜひストレッチとともに活用してみてください。
このウェブサイトは、
NetCommons3.3.7で動いています。
NetCommons プロジェクト 開発の、
CMS+グループウェアです!
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
27 1 | 28 1 | 29   | 30   | 31   | 1   | 2   |
3   | 4   | 5   | 6   | 7   | 8   | 9   |
10   | 11   | 12   | 13   | 14   | 15   | 16   |
17   | 18   | 19   | 20   | 21   | 22   | 23   |
24   | 25   | 26   | 27   | 28   | 29   | 30   |