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押し入れの補修(13)床下断熱材を入れる

 改修前の押し入れの傷み方は、床に近い部分が最も酷い状況でした。

床下の温度は常時かなり低いでしょうから、

床下の冷気に冷やされる部分の室内側には、布団などからや室内からの水蒸気が結露しやすいことが考えられます。

そこで、色々と調べた結果、完全ではないと思うんですが、

床下の根太の間に断熱材を入れてみることにしました。

断熱材は、定番のスタイロフォームではなく、安価で断熱効果も高い発泡スチロールを使ってみることにしました。

発泡スチロールは50ミリ厚のものを使用しましたが、切断はカッターで容易に切れます。

ただ、カッターの刃は良く切れる状態にしておいた方がいいでしょう。

発泡スチロールをほんの少しだけ大きめに切り取っておくと、はめ込む空間にすき間なくキツキツに入れることが出来たんですが、これは嬉しい発見でした。

かなり縮んでくれたんです。

スタイロフォームだとこんなには縮まないと思います。

また、発泡スチロールをはめ込む際に、根太との接合面にはシリコンシーラントを一面に塗りつけておいて、根太との気密性が保たれるようにしておきました。

下の写真は、押し入れ床板の裏面です。

防腐防水剤のクレオソートを塗っておいたんですが、

これは断熱材を入れる前に考えたことなので、もう防腐剤は不要かもしれません。

このように仕上げて、あとで床板だけを簡単に取り外すことが出来るようにしておきました。

これで、床下の点検等も壁を壊さずに行えます。

本来は、壁面にも断熱材を入れた方がいいのかもしれません。

ただ壁面の石膏ボード面は、この紙の面のままで仕上がりということにしたので、

多少の吸湿性は期待出来ると思います。