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新型コロナ 1カ月後には「1日に1160人」新規感染も

 国際感染症センター大曲センター長は「多すぎるのではないか、絵空事ではないかと言われるかもしれないが、私たちは夏に同じような状況があり、本当に週単位で患者さんが急速に増えていったことを経験している」と現場での経験を付け加えた。

感染経路については、家庭内感染が15週連続で最も多くなっているほか、旅行、会食、自宅等でのパーティー、接待を伴う飲食店を通じての感染、部活動での感染など多岐にわたっている。

その中で、気になったのは接待を伴う飲食店、いわゆる夜の街での感染者の増加だ。

一時は新規感染者0人が続いていたのが11月に入ってじわじわ増えてきた。

このことをある都庁幹部に問うと「夜の街 → 家庭 → 職場・学校 → 施設 を繰り返している」

つまり、感染経路が一周まわって再び夜の街での感染が増えてきた、というのだ。

さらに「<気の緩み>で感染して家庭内に持ち込んだもの、とも思っている」

 

北海道内の感染拡大では、もう一つの要因として冬場の乾燥が考えられる。

一般的にウイルスは冬場に流行する。

「冬になるにつれ、空気が乾燥してきたことが道内の感染拡大に拍車をかけた」 

新型コロナの感染ルートの多くが、空気中を長く漂う小さな粒「エアロゾル」であることが知られている。

理化学研究所などが飛沫の飛散と湿度の関連を調べたところ、湿度30%の場合、60%と比べて2倍以上のエアロゾル化した飛沫が相手に到達することが分かっている。

 

 冬場の家庭や職場での感染予防策として、

「一番大事なのはウイルスを持ち込まないこと。

家族でマスク着用、手洗いなど基本的な対策をしっかりしてほしい。

コストはかかってしまうが、オフィスや店ではエアコンをつけながら換気を徹底することが効果的だ」