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終戦の日 火垂るの墓

1945年8月15日は、第二次世界大戦の日本の終戦の日と定められています。

今日のニュースで、野坂昭如さん(1930~2015)の戦争体験に基づいた小説「火垂るの墓」の記事が載せられていました。

「小説火垂るの墓」の記念碑を、舞台となった兵庫県西宮市満池谷に設置しようという運動が起こっているそうです。

 

ジブリのアニメ「火垂るの墓」は皆さんもう観ましたよね?

自分は、もう、あのアニメ全部を直視することはとても出来ません。

あれほど悲惨な描写はないと思います。

あの小さな兄妹に、あれほど残酷な現実が課せられるとは・・・

前任校の平和学習の時間に、「火垂るの墓」を観せる時間の監督に当たった時がありました。

自分は、もう一緒には観れないし、清太と節子の辛そうな声が聞こえてきただけでも、もう耐えられない・・・

でも、その時間が終わって落ち着いてから、ストーリーを思い起こしながら考えました。

今の自分はどう思い、どう考えるのかと。

まず、生きていけなかったあの2人の無念さや悲しみはもちろんですが、

戦地で亡くなった父、空襲で命を落とした母は、どれほど無念だっただろうかと、今更ながらに気づきました。

自分たちが死ぬという事は、子供たちを守ってやれなくなる訳ですから。

霊になってからでさえも、胸が張り裂けるような気持で我が子たちを見守っていたような気がしてならないんです。

もう一つ。

兄妹2人の周りの人たちの対応を良く見ると、決して冷たくはないという事にも気付きます。

現実的には、自分たちのことで精一杯でしょうから、そんな中であの2人にしてやれることは限られているはずです。

そして、仮に自分があの場面に居て、どれほどのことをしてやれるのか? と最近考えるようになりました。

「お前、本当にあの2人を自分の家族のように守れるのか? 口だけなら何とでも言えるんだぞ!」

と、あの作品に問われているような気がするんです。

もちろん、「守ってやりたい!」と言いたいし、実際に行動したいという気持ちは強く湧いてくるんです・・・