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三方一両損

 今日も車で遠方におつかいに行ったんですが、車中でずっとNHK第1放送を聞いていました。

昼過ぎに真打ち競演の落語になりました。

初めて聞く「三方一両損」という題目でした。

「ナンセンスでくだらない」とか言わずに、

リラックスして情景を思い浮かべながら聞いてみて下さい!

 

やり取りの口調は乱暴なのに、血が通ってる!

(どうです? 口調はていねいだけど、心がないことが多い現代と正反対でしょう?)

かっこつけて見栄っ張りだけど心がある。

金太郎の正義の心にも打たれる。

出てくる人たち皆温かい。

役人なんて杓子定規で、人の心なんて理解もせず考慮もしないんだろう、と思いきや、

大岡越前は、

「あっぱれな二人のあずまおとこに感じ入った!」と言い、

「三方一両損」を提案して、この二人の喧嘩を解決するのです!

 

 

 左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に届けに行く。

財布の持ち主、大工の吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。

しかし、金太郎も、何としても吉五郎に返すと言って聞かない。

この二人の江戸っ子が互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、

ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前が裁くことになる・・・

 

このあとは、名人の噺をぜひ聞いて下さい!

自分の大好きな古今亭志ん生の音源は見つかりませんでした。

息子の志ん朝も悪くないと思うんですが、今日見つけた春風亭一朝の小気味よい名人芸をぜひ!

 https://youtu.be/ElHLgDMSYz4?t=17