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中国軍 弾道ミサイル11発発射 台湾囲み演習

 以前の報道では、確かこの海域付近に米軍の軍艦も派遣されているとのことでした。

「不測の事態には米軍も対応出来る」とも言っていました。

 

そんな中での中国軍のミサイル発射があったので、

「これは大変なことになった!!」

と心配していました。

 

その後の報道を見ていると、

関係国は中国を強く非難していますが、一方で冷静さを保って現状を注視しているようです。

 

このニュースについての識者の見方

 台湾の現地で見ていましたが、

蔡英文台湾総統は意識して静かに、丁寧に、中国に向けて抑制した行動を呼びかけている印象です。

この問題は「どちらが先に挑発したか」という国際社会の批判の矛先を

いかに台湾は自分たちに向けないかの情報戦でもあります。

台湾は米ペロシ下院議長の訪問を受け入れただけ。

台湾問題の現状維持を望んでおり、挑発はしていない。

それが蔡英文総統の隠されたメッセージです。

中国からミサイルが頭上を越えて太平洋に打ち込まれるなどかってない圧力にさらされいますが、

現状、台湾の国内は落ち着いており、

航空便や海運への影響も限定的で、国民は冷静に対処しているように見えます。

ただ、台湾を取り囲むように行われる軍事演習は7日までのものが8日に延長され、

本格的な実弾訓練も今日から始まります。

どんな事態になるかなお予断は許されない状況です。

野嶋 剛

ジャーナリスト/作家/大東文化大学教授