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もう20年も前の、心温まる思い出

3つ前の勤務校で山岳部顧問だった当時、

エクササイズスピードウォーキングというトレーニングを自分も一緒にやっていました。

長時間の単調なトレーニングなので、不評だったんですが。(笑)

夏休み、そのトレーニングの際に、目的地でレクをやらせれば気分転換にいいだろうと思い、武蔵高萩駅の近くの商店で「プラスチックバットとカラーボール」を求めました。

こんな感じのものが欲しかったんです。

「部活の練習中のレクに使いたいんです」と、事情も説明しました。

ところが、そこの店ではその手の遊び道具(子供のおもちゃ)は扱っていないようでした。

普通なら「置いてないよ」で終わりなのですが、このお店は違いました。

「ちょっと待ってよ・・・」

ご主人は奥に入って行き、「おーい、バットとボールあったっけ?」「ないよなぁ・・・」

「それじゃあ」と、奥から古い金属バットと軟球を持ってきたのです。

自分は最初、どういうことなのか良く分かりませんでした。

「これ使っていいよ」

何と、知りあいでもない自分にバットとボールをくれる、と言うのです!

「えっ、でも・・・」

「いいんですよ。もう子供も大きくなったから」

「えーっ! じゃあ、しばらくお借りするという事で ・・・」

「ホントにいいんだよ。持ってって」

自分は感激して、お礼を言ってバットとボールを受け取りました。

こんな人情味のある経験をしたのは、忙しかった当時、久々だったように記憶しています。

そう言えば、その年の5月連休に青森に山スキーに行ったんですが、

「ここの人達はとっても温かい ・・・ !!」と、昔懐かしいような気持ちを強烈に感じた事がありました。

坂戸の西大家の周辺でも、豊かな自然と一緒に「温かいもの」を感じる事が良くありました。

「温かい心」に感じ、そのような心を伝えていけるようになれたらいいな、とその時強く思ったことを覚えているんです。