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朗読 太宰治「斜陽」

 NHK第一放送を聞きながら色んな作業をしています。

小説の朗読が流れる時もあります。

複数回に分けて放送されるんですが、やはり一部聞き逃してしまうことがあります。

そこで、Youtube に上がっているものから選んで、それを集中して聴くようにしています。

夏目漱石の「坊っちゃん」は大好きですが、「こころ」は許せないほど嫌いです!

 

ここ2週間ほどで、太宰治「斜陽」を斉藤範子さんの朗読で聴きました。

貴族的身分を失うのはとっても悲しいことだろうと思うんですが、

それでも、自分の身体も心も思考も健全ならば、逞しく生きていけるはずだし、そうして欲しいと強く思うんです。

物語中の母は身体が弱って亡くなり、弟は自分自身を否定し命を絶ってしまいます。

そんな状況を地獄と呼びながら、打ちのめされながら、前を向いて進んでいこうとする主人公かず子。

この、人一倍心もあって明るく元気なかず子を、ずっと応援しながら聴いていました。

世間の常識や道徳に縛られることなく、驚くような行動力で彼女は進んでいきます。

これも立派な生命力だと言っていいのではないかと、自分は強く思っています!

かず子は、シングルマザーとして逞しく生きていくことを誓って、この物語は閉じられます。

 

今日もまだ「斜陽」の登場人物が自分の頭の中に居ます。(笑)

そして、これからもずっとかず子を応援していることでしょう。