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校舎などでよくある現象 排水トラップの破封

 校舎の特にトイレでよくあることなんですが、

換気扇がしっかり回っているのに、トイレ室内に悪臭が漂っていて、臭いが消えない。

それも刺激臭を含んだ、いつもとは違う強烈な臭いがする!

こんな経験があるんじゃないでしょうか?

 排水管には、下水管から上がってくる悪臭を遮断する「排水トラップ」という仕組みが設けられています。

管に水でフタ(封水)をして、下水管から上がってくる空気を遮断して悪臭を室内に入れないようにする仕組みなんですね。

 

 

 

この排水管の曲がっている部分に水が溜まって、空気を遮断する仕組みなんですが、イメージしやすいのでは?

空気は遮断するけど、上からの水に対しては抵抗なく流すようなシンプルな「しかけ」なんですね!

「トラップ」は直訳では「罠」ですが、下水からの虫や小動物の侵入も食い止める働きもあるんです。

このトラップは、水がフタの役をしている訳ですから、流しやトイレなど長期間使わない状態が続くとどうなるか?

水が蒸発してしまって、フタが無い状態(破封)になってしまいます!

下水管からの悪臭がどんどん室内に入り込んできますね!

しかも、換気扇を回すほど、この下水管からの臭気を室内に吸い込むことになる訳です!

換気扇をいくら回しても臭いが消えない原因はこれだったんですね。

 

でも一般的な住居なら、ほとんど使わない流しやトイレなんて無いでしょうから、

こんなことに遭遇することは滅多にないはずです。

あ、トラップ内の水が失われる原因は水の蒸発以外にもあるんです。

トラップ下側が負圧になり、トラップ内の水が下側に吸い込まれて破封してしまうとかですね。

我が家でもこのような現象がたまに起きることがあります。

強烈な悪臭と、下水管内部からの音で気付くんです。

 

さて、この排水トラップの破封に気付いたらどうすればいいか?

ざーっと水を流してあげて下さい。

それだけでOKです!

そして、校舎などトイレや流しが多く設置されている建物では、

普段使わない流しやトイレには、定期的に水を流すようにしてあげて下さい。

自分が最近気付いたのは、校舎トイレ内の大きな掃除用の流しです。

 

多分この流しは、学期一回の大掃除の時くらいしか使われてないんじゃないでしょうか?

このようなトイレが複数あり、やはり一様に悪臭が漂っていました。

日番の時、校舎巡回をするんですが、その時にこの流しに水を流して回りました。

悪臭がピタリと収まりました!