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この記事を是非読んで欲しいと思います!(4)

 リーダーの“英断”がいま求められている(4)

(3)からの続き

 

<見えないウイルス>

しかも今回の新型ウイルスは、以下のような特性を持ち、インフルエンザ以上に「厄介なウイルス」です。

 ①感染から発症までの潜伏期間が長く(確定ではないが14日間程度と見られている)、潜伏期間中にも感染力を持ち、感染しても無症状、軽症の例が多い。

発症の2日前からウイルスを外に出し、感染源となる可能性が指摘されている。

 

 ②体外でのウイルスの生存期間が長いと推定される(独ルール大学ボーフムとグライフスヴァルト大学の研究グループは、近縁ウイルスであるSARSとMERSについて調べ、病院のドアノブなどに付着したウイルスの生存期間は「最長9日間」と結論づけている。

一方、ドアノブなどに付いたインフルエンザウイルスの生存期間は、「最長1~2日間」)。

 

 ③インフルエンザと異なり、「抗ウイルス薬」も「ワクチン」もない。

 

「潜伏期間が長い」「潜伏期間中も感染」「感染しても無症状が多い」「体外での生存期間が長い」ということは、インフルエンザ以上に”見えない(うちに急速に流行する)ウイルス”だということです。

だからこそ、できるだけ“見えないウイルスを可視化(流行の現状を把握)”することが、対策の第一歩となります。

イベントの自粛や学校の臨時休校を要請するにも、本来であれば、エビデンス(「市中感染率」の現状や推移など)が必要です。ところが、「検査対象」が絞られて、その肝心のエビデンスがないのです。

 

(5)に続く