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知られざる石破流「人たらし」の術

 「彼とは飲むどころか話したこともない」

「彼は鳥取でも防衛をテーマに演説しているのか」

と過去にやや批判的に私に話していた議員たちが今回は推薦人や協力者になっている。

 本来は内向的な人なので面倒見が悪いと言われるが、実は目的のためには賢明に努力を積み重ね人間関係を改善していくのが印象的だ。

例えば、参院のドンと言われた故青木幹夫さん。

石破さんは、参院を束ねて衆院や内閣にも大きな影響を持っていた青木さんのやり方を気に食わなかったようだ。

一方で同じ派閥の重鎮であった青木さんは、

「彼もちゃんとすれば派閥としては総裁候補になれるのになんで仲間を作ろうとしないのか」と愚痴を言っていた。

ところが、参院選挙区が鳥取・島根の合区となり青木さんが息子さんに議席を禅譲する流れになり始めた時から、鳥取選挙区での石破さんの選挙の強さが無視できなくなり、お互いが補完関係となってきた。

そして石破さんは身を粉にして青木さんの息子さんの選挙のために奮闘し、強い政治力を持つ青木さんの信頼を勝ち得た。

麻生さんとの人間関係も党総裁として得意の粘り強さを使って改善していくかもしれない。