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はごろもフーズ 下請け業者に9億円損害賠償訴訟 ツナ缶虫混入で 

 皆さん、このニュースについてどう感じますか?

自分が下請け業者だったらどんな気持ちになるだろうかと思い、

ここに載せることにしました。

 

 

 製造させたツナ缶にゴキブリとみられる虫が混入し、

ブランドイメージが傷つけられたとして、

はごろもフーズが下請けの興津食品に

約8億9700万円の損害賠償を請求する訴訟を起こした。

この訴訟の判決で、静岡地裁は、約1億3千万円の支払いを命じた。

 

 興津食品の代理人弁護士は

「わずかなミスで下請け会社が1億円以上も賠償しなければならないのであれば、

食品製造の下請け会社は戦々恐々としてしまう」

と、心中を明らかにした。

 

<このニュースへのコメントの一部を紹介させていただきます>

 

◆これは・・・

はごろもフーズの主張も分かるけど、

日本の産業は、ほとんどこういう中小企業が製造部分を支えていて、

単純に下請け企業の責任というのはあまりにも酷だと思う。

衛生管理等も全責任負わされるような、

それに見合う委託費用を貰えていたのでしょうか。

ほとんどの中小企業が、大企業からの訴訟では吹けば飛ぶレベルの経営状況。

社会全体の構造的問題が存在している。

 

◆はごろもフーズさんは、講演会などの社会貢献事業にも多くの金額を支出されている企業で好印象の企業ですが、

ここは「下請けを守ってあげる所に費用をかける」という発想はなかったのでしょうか。

下請けの企業は自身の片腕です。

製造ラインの改善・改修の指導助言、改修費用の一部負担などに、

社会貢献の費用の一部を充ててあげても良いのでないかと思います。

この紛争でご自身の片腕を失ったことでしょうし、

はごろもフーズさんへの印象も悪くなりましたよ。

 

◆はごろもフーズの企業イメージは、異物混入事件そのものより、今回の裁判で落ちたんじゃないかな?

勿論下請け業者のミスが原因だと思うけど、

それを訴訟事にするのは、責任転嫁と皆に受け取られるだけ。

企業としての姿勢に疑念を抱かれるだけじゃないかな。

 

◆虫の混入はチェック体制に問題があったかもしれないけど、

まさか元請け側が裁判を起こすとは・・・

全て下請けが悪いのか?

地元の企業でツナ缶も好きでしたが、この一件で私は購買意欲がなくなりました。

誰しも故意に虫を混入させたわけではない。

下請けだって厳しい中、何十人という労働者の生活を守っている。

そして労働者一人一人にそれぞれの生活がある。

この一件で、犯人ではないのに追い詰められる人だっている。

あまりにもやりすぎなのではないかと思うし、

これは元請けのやることなのだろうか。

 

◆担当していた中小企業の多くは、

大企業から、ほとんど利益がとれないような安い価格で仕事を請けてました。

なので、何十年前の古い機械を使い続けてるところが大多数でした。

ここもそうだったのかは知らないけど、

大企業が美味しい思いをする為に苦しんでる企業が、

一つのミスで多額の賠償を請求されるという事例が出来てしまう事には、

不安を覚えます。