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土壁の補修をしたい(2)

 傷んだ土壁の四方の縁と古い不適切な補修部分を削り落として、この部分に新しい部材を充填していこうと思います。

上の写真の白い部分ですが、当初は土壁の基盤に漆喰(しっくい)だけが塗られていたのかもしれませんし、土壁の仕上げ材の下地が漆喰だったのかもしれません。

さて、充填する部材を何にするか、web上で調べたりホームセンターの担当の方と相談したりしました。

土壁の補修充填には土そのものが最適なようでしたが、土壁用の土は簡単に入手出来そうもありません。

すると、漆喰(成分消石灰つまり水酸化カルシウム)か石膏(成分硫酸カルシウム)がいいのではないかと考えました。

漆喰は仕上げ材や接着剤として古代から使われてきた部材です。

ホームセンターには漆喰が粘土状のパテになっている製品があり、これがいいのではないかと考えました。

ところが、このパテは粘性が低く仕上げられていて、隙間に上手く充填することが出来ませんでした。

自分で漆喰の粉末を適量の水で練れば上手くいったのかもしれません。

ただ、漆喰が固まって仕上がる時は体積が小さくなる(痩せる)ので、大きな隙間の充填に適するのかということも分かりませんでした。

そこで、この前も充填剤として使った石膏プラスター(骨材を含んだ石膏)を使ってみることにしました。

石膏は硬化する時体積が微増するので痩せることはありませんし、加える水の量を加減することで硬めの粘土状パテのようにすることが出来ます。

これを充填剤として使ってみようと思います。

木部の養生をし、充填箇所に霧吹きで水をかけておきます。

このあと、パテ状の石膏を左官ゴテを使って隙間に押し込むように充填しながら、表面を整形していきます。

作業してみた感じですが、石膏がすき間にしっかりと充填されている手応えもあり、整形もまあまあ上手くいったと思います。

左官ゴテの使用も必須だと感じました。

さて、充填整形が終わった箇所の養生テープはすぐに剥がしておきます。

時間が経ってからテープを剥がすと、充填成形した石膏がはがれ落ちたりしてしまいます。

仕上げの漆喰を塗る時には、再度養生テープを貼るんです。

さて、この後は石膏が硬化して水分が抜ければ補修作業はとりあえず完了です。

この補修作業の仕上がりに問題がなければ、壁表面の漆喰仕上げ作業に進むことが出来ます!