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住民の苦情「田んぼのカエルがうるさくて眠れない」に衝撃

 近隣住民だという人物から田んぼの持ち主へ向けて、

「カエルの鳴き声による騒音に毎年悩まされています。

鳴き声がうるさくて眠ることができず非常に苦痛です」

などと書かれていた!

こんな記事を見つけました。

 

 「記事を読んで衝撃でした。アマガエルは鳴くものです」。

そう話すのは大阪守口市の動物病院の院長の石井万寿美さん。

 

「私はいま都会に住んでいますが、以前はカエルが鳴くところにも住んでいました。

カエルの声をうるさいと感じる人がいることにびっくりしました。

そのうち、セミの鳴き声がうるさいから木を切れなどに発展するのかな、とも考えました」

と率直な感想を述べました。

 

「ネットが発達して、生の体験が少なくなっているせいか、

人間が生物の一員だということを忘れてしまっているのでしょうか。

生き物の恵で果物ができることも知らないので、

ハチが出たら、それも駆除すればいいと思っている人もいるのかもしれません」

「田んぼはアマガエルにとって重要な産卵場所であり、

アマガエルは田んぼの害虫を食べることで稲の生育を助けています。

同様に、他のカエルやクモやトンボも田んぼの害虫を捕食し、

田んぼの生態系において重要な存在です」

 

「大量の殺虫剤や農薬を使用すると、害虫は減るかもしれませんが、

同時にカエルたちやそれを餌にする生き物も減少してしまいます。

田んぼからカエルが消えると、他の生き物たちも生きていけなくなるため、

バランスを保つためにもカエルの存在は不可欠です。

カエルがいるということは、その田んぼがあまり農薬を使用していないことになり、

地域の人にとっても安全なのです」

 

読者からは、

「農家の人がカエルを飼ってるわけではないのに」

「自然現象に文句を言う人の気持ちが分からない」

「カエルがかわいそう」

「田んぼのカエルの鳴き声で初夏を感じているのに」

など、多数の意見が届いています。