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70年近く続いてきた「動物季節観測」を廃止するニュース

 気象庁は、サクラの開花などで季節の進み具合を調べる「生物季節観測」について、今年いっぱいで動物の観測をやめると発表しました。

 気象庁は1953年以来、各地で、その年に花が開花した日や鳥や昆虫の姿を初めて見た日などを観測し、季節の進み具合を調べています。

観測の対象は、植物が「サクラの開花」など34種類41項目、動物が「ウグイスの初鳴」など23種類24項目に及びます。

 このうち動物の観測について、気象庁は、今年いっぱいで終了すると発表しました。

その理由ですが、気象庁は、地球温暖化や都市の開発などが進み、対象の鳥や昆虫を見つけること自体が難しくなっているためとしています。

 一方、植物についても、観測対象を6種類9項目に絞るということで、季節を感じる知らせが、来年、一気に減ることになります。

 

 自分は、このニュースを昨夜聞いたのですが、急に寂しさを覚えました。

気象予報に携わる方々にとっても、感覚の一部になっているであろう「動物季節観測」を廃止しないで欲しいという書き込みをいくつも見つけました。

しかし現実は、特に都市部で自然環境が人間の手によって大きく変えられ、もはや観測対象となる動物が見つからないということがあり、現に今までも観測対象から外された動物がいます。

それに加えて、ここ数年ではっきりと感じられる気候の変化があります。

その結果、今までのような生物季節観測はもうできない、ということなのでしょう。

気象庁の発表に加えて動物たちも、

「自然が変わってきているんだよ!」

「もう昔のような環境じゃないんだよ!」

と訴えているように感じます。

そして、この自然環境の変化は、「単に変化している」のではなく「地球が壊れかかっている」ということなのではないでしょうか?