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やっぱりおかしいと思います! 正論が埋もれていくって

石破茂氏が自分のブログに書いた内容について、

自民党内で批判的な意見が上がってきているという記事がありました。

自らのブログで韓国との関係悪化の原因が日本にあると受け取られかねない発信をして、党内の強い反発を招いたというのです。

自分もこのブログを読ませていただきましたが、内容は全く中道、全く正論だと思えましたし、

「我々が見直さないといけない」という貴重なヒントも発信されていて、逆にありがたい内容だと感じられました。

どうして、こういう正論が支持されないんでしょうか? どうして、こういう正論をつぶそうとするんでしょうか?

我々が知らない事は沢山あるし、何気なく正しいことだと植え付けられている事だってかなりあるはずですから。

過去のことを冷静に見直して、もう一度良く調べたり考え直したりしてみる。

相手がどう思っているのかという視点も忘れずに。

こういった気持ちのある姿勢が無ければ、今回のような問題は解決されないままになってしまうと強く思います。

以下に、石破氏のブログから、その部分の内容を引用させていただこうと思います。

 

 韓国政府によるGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄により、

日韓関係は問題解決の見込みの全く立たない状態に陥ってしまいましたが、

日本にも、韓国にも、

「このままでよいはずがない、何とか解決して、かつての小渕恵三総理・金大中大統領時代のような良好な関係を取り戻したい」と思っている人は少なからずいるはずです。

 防衛庁長官在任中、アジア安全保障会議でシンガポールを訪問し、リ・クアンユー首相と会談した際、

親日家の同首相は日星安全保障協力の重要性について語った後、

私に「ところで貴大臣は日本がシンガポールを占領した時のことをどれほど知っているか」と尋ねました。

歴史の教科書程度の知識しか持っていなかった私に対し、

同首相は少し悲しそうな表情で「更に学んでもらいたい」と述べました。

意外に思うとともに、自分の不勉強を恥じたことでした。

 毎年8月8日、シンガポールのマレーシアからの独立を祝う独立記念日になると

「許そう、しかし忘れない(Forgive, but never forget)」という同首相の言葉が多くメディアに登場するそうです。

この言葉は、第二次大戦後に東欧諸国がドイツと和解する際にも用いられたと聞いていますが、

国や民族同士の和解には膨大な時間と労力がかかるものです。

 シンガポールと韓国とは歴史も、民族性も、宗教観も全く異なるので同一に論じることは勿論出来ませんが、

日本と朝鮮半島の歴史、特に明治維新後の両国関係を学ぶことの必要性を強く感じています。

 我が国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが多くの問題の根底にあり、

それが今日様々な形で表面化しているように思われます。

これは国体の護持と密接不可分であったため、諸般の事情をすべて呑み込んだ形で戦後日本は歩んできたのですし、多くの成功も収めましたが、

ニュルンベルグ裁判とは別に戦争責任を自らの手で明らかにしたドイツとの違いは認識しなくてはならないと考えます。