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池江璃花子さんのこと

 以前、競泳の池江選手が突然の病に襲われ、闘病生活に入ることについて書きました。

あれから2年が経ちましたが、報道されている通り池江選手は本当に見事な復活を成し遂げたのです!

2年前池江さんは「神様は乗り越えられない試練は与えない。自分に乗り越えられない試練はない」と言って、自分をそして私たちを勇気づけてくれたのでした。

日本代表を率いる平井伯昌監督は、池江選手のラストスパートに驚き、「天才的なところがある。力を出し切る能力。努力と集中力。その能力は一つも変わっていない」と称えました。

池江選手のこの素晴らしい精神力と体力に大きな拍手を、そして私たちにまで勇気を与えてくれたことに深い感謝を送りたいと思います!!

 

 しかし私たちは、ここで同時に考えなければならないことがあると思うんです。

池江さんは、どれほど無理をして、どれほど体を酷使しているのかということを考えるべきなのではないかということです。

アスリートの方々は多くの人たちの強い期待を常に背負っています。

秀でている人間が選手となる訳ですが、その後の厳しく膨大な量のトレーニングにより精神的にも肉体的にも高みを目指していくんだと思います。

肉体はトレーニングにより強く逞しくなっていくと同時に、確実に疲弊し壊れていきます。

体が疲れを負っていきますが疲れはかなり元に戻っていくんだと思います。

しかし、体が少しづつ壊れていくのも確かなんです。

アスリートは自分が壊れるまで頑張ってしまうんです。

 自分は、身近なところで、アスリート達が壊れて日常生活にも支障をきたすようになったケースを見てきたので、どうしても気になってしまうんです。

選手の元気に頑張っている姿や勝った時の笑顔は見たいけど、最後は自分自身を大切にして欲しい、自分を大切にしなくちゃいけない、って強く思ってしまうんです。

アスリートの方々の「やり遂げたいという気持ち」は、見守る側も大切にしてあげなくちゃいけないとは思っています。

でもキリのいいところまで来たら、今度は自分自身のために生きて欲しいんです!