日ごろのこと、何でも!

樋口一葉の残簡より

 我は人の世に

 痛苦と失望とをなぐさめんために

 うまれ来つる詩のかみ(神)の子なり

 をごれるものをおさへ

 なやめるものをすくふべきは

 我つとめなり

 このよ ほろびざる限り

 わが詩は

 人のいのちとなりぬべきなり

 

松平アナウンサーの朗読だったんですが、思わず、涙がこぼれました・・・

あの境遇の中で、

何という愛情の深さでしょう。

何という強さでしょう。

自分の使命を自覚して、全うしようという強い決意も感じられます。

哀れを誘うなど、微塵もない。

気高くさえあります。

紙幣の肖像画に選ばれる理由が、少しは理解できたように思います。

 

NHKの番組「その時歴史は動いた」がYoutubeにアップされていました。

樋口一葉の特番だったんですが、じっくりと見させてもらいました。