しばらく分からなかった漏水の原因(2)
さて、前回の続きです。
「留守中の漏水で大変なことになる」と書きましたが、それは、わずかな漏水の原因箇所の隙間(傷口)が急に広がっていくことがあるからなんです。
もう一度これを見て下さい。
この接合部分のねじ止めが確実に出来ていなかったり、又は経年変化などで隙間が出来てしまうとそこから漏水が起こり、その漏水が隙間を広げていくことがあります。
その後、この写真の蛇口からねじ止め部分以下がすっぽり抜けてしまったら・・・
水道栓は多分全開になっているでしょうから、もの凄い勢いで水が噴出し始めるでしょう・・・!
さて、今回自分が経験したこの漏水、
まず、一番怪しいと思った箇所は、水道蛇口側パッキンが入る部分です。
ここにゴムパッキンが入るのですが、ここに汚れや異物があるとパッキンが上手く機能してくれないので点検と清掃を念入りにしました。
そして、ゴムパッキンはこんな形状です。
この溝のある方を蛇口本体に入れないと機能しません。こんな風に挿入します。
ここにアダプターの管部分の先端が入っていきます。
すると、こうなります。
これで分かると思いますが、水がこのパッキン付近から外に出ようとすると、先ほどのパッキンの溝を押し広げてパッキンが隙間に密着させられ機密性が高まるように作られているのです。
水道栓周りにはこの形状のパッキンが良く使われているので、特に古くなった水道栓の水漏れではココを疑ってみて下さい。
このパッキンの入手交換は容易ですし、挿入の向きを間違えなければすぐに直ります。
さて、今回の漏水の原因はここではなく、意外な箇所でした。
作業中にやっと発見できたんです。
上の赤丸の部分に亀裂のように見える所から漏水していたのですが、水圧が急に上がる時だけしか漏れは起きていなかったので中々見つけられませんでした。
このパーツは樹脂製ですが一体成型の頑丈なものだと思っていましたし、ここに亀裂が出来るとは思いもよりませんでした。
取付時に工具で傷をつけたり無理な力を加えてヒビを入れてしまったりと、ユーザー側の不注意ならあり得るのですが。
さて、再度上の写真の青囲いの部分を見て下さい。
薄くですが、縦に筋が見えますね?
つまり、このパーツは最後に貼り合わせて作られているようだと思われます。
この貼り合わせの部分の強度はどうしても弱くなってしまうでしょう。
この強度が弱い部分に亀裂が生じたものと思われます。
このパーツメーカーは、不具合があった時に対応してくれそうなので、このパーツを送って調べてもらおうと思っています。
あ、クレームではないんです。
はっきりした原因を知りたいんです!
で、この後の処置をどうしたかというと、今回と同じ形状のオール金属製のパーツを新たに買ってきて取り付けました。
もちろん、これで漏水は完全に止まりました!
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