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床の断熱補修(3)

 スタイロフォームのような断熱材を置いたら、

その上には12ミリ以上の合板をフローリングの下地板として敷くのが普通です。

その時、合板の支えとなる根太は、303ミリ間隔か、455ミリ間隔で張ることになっています。

こんな感じですね。

 

 

スタイロフォームの下に空間があるような場合

床面から根太ごと浮いているような場合は、ほぼ根太だけで下地板を支える訳ですから、特にこうなるんですね。

スタイロフォームには荷重を一切かけないように考える訳です。

 

では、根太と根太の間隔がかなり広く、下地板はたわまないようなもの使うような方法はないんでしょうか?

現在は、根太レス工法といった施工法があり、

1メートル間隔ほどの大引き(100ミリ角)の間にスタイロフォームだけを入れ、

30ミリ厚といった丈夫な下地板を貼る工法があるようです。

 

もう一つ自分が気になっていたのは、手や足で触れた時の合板の冷たさなんです。

通常の合板材仕上げのフローリング上を歩いてみると、特に冬場では決まって冷たいでしょう?

ところが、良く乾燥させた無垢板のフローリングだと、あれ?と思うほど冷たくないんです。

合板は、熱伝導率が高いような気がしています。(熱容量も大きめなのかもしれない)

 

また、スタイロフォーム自身も、ある程度ですが耐荷重が期待できるのかな、と感じていました。

DIYレベルの例だと思いますが、根太を張らずにマットや置き板をスタイロフォームの上に置いて使っている例を見かけました。

 

そこで、一度は試してみようということで、

スタイロフォームの上に4ミリ厚のラワン合板(べニア)を置き、

この板を45センチほどの間隔で支えてみることにしました。

支えるのは、根太ではなく、455ミリ間隔に置いた30ミリ角の柱です。

出来るだけ、スタイロフォームを切らずに、面積も稼ごうという訳です。

この4ミリ合板の上は12ミリ厚の畳マット(ユニット畳)を置きます。

ただし、この部屋にはテーブルは置くけど、他の家具とか重いものは置かない条件です。

一番圧力が高くなるのは、人が座っている時の椅子の脚先になると思いますが、

これでスタイロフォームが潰れる等のダメージを受けないかどうかです。

ちょっと説明不足でしたが、この和室は元は畳の間で、

12ミリの荒板が張りつめてあり、その上に50ミリ厚ほどの畳が並べてあったようです。

自分が手を入れる時、畳はすでに撤去されていて、12ミリの荒板だけがむき出しになっていたのです。

 

2日間の作業で、主な工程は未熟ながら完了したので、

スタイロフォーム同士の接着、すき間のシーリング、4ミリ合板の固定等の仕上げ作業等は後回しにして、

とにかく、この上で1日生活してみました。

違和感なくとてもいい感じです。

床鳴りもありません。

足元はもちろん、部屋の中も温かく感じます。

ただ、もう少し長い期間での観察が必要ですね。