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トランプ氏SNSのアカウント停止のこと

 トランプ氏の、ツイッター、フェイスブック等のSNSアカウントが凍結等利用停止されていますが、理由は次のようなものでした。

・就任式での暴力を誘発する可能性がある。

・「愛国者たち」との表現が暴徒への支持と解釈されかねない。

・将来的な武装デモの計画がすでにツイッター内外で拡散し始めている。

自分は、個人的ですが「当然のことでしょう」と感じ、喜ばしいことだと思っていました。

 トランプ氏は大統領の地位にあり、ツイッターのアカウントも大統領として発信してきた面があります。

ツイッター社の措置も、一般の個人の表現の自由に対する制約というよりは、国家権力に対するチェックが働いたといえる側面もあるのではないかと思います。

また、アメリカは表現の自由を非常に大切にしてきた国で、日本では眉をひそめるような過激な表現が自由に飛び交っている訳です。

先日のニュースでこんなことを言っていました。

「アメリカという国は国家権力に抑圧されてきた人々がそこから逃げ出して作った国なので、表現の自由を非常に大切にしてそれを手厚く保護している」と。

 しかし、今回のトランプ氏の発信に限らず、影響力の大きなアカウントからの発信は強大な力を及ぼすことを改めて世界中に示しました。

発信する側にも良識や自制が必要だし、発信内容をチェックする機能も必要なのも明白だと思います。

でも、今回のような暴力的な事態が発生しないように、誰がどのように中立で公正な判断をして規制をかけるのか?

非常に難しいですよね?

 元々「完全に中立で真に公正な基準」なんて存在しないのかもしれない。

善と悪の判断は、解釈の違いでどちらにもなり得るし、情報を上手にコントロールして善悪を作り出す事だって実際は行われていることなのではないでしょうか?

一方で、色々な発信を強力に規制してしまう方向性も、やはり正しいとは言えないことも明らかです。

 

 この「表現の自由について」の問題は、考えてみると非常に難しいと思います。

現在の私たちの身の回りには、自由な表現も含めて大量の情報が溢れています。

これらの情報に流されてしまっていることも多々あるのではないでしょうか?

商品のCMなんかもいい例だと思います。

CMは極端に言えば、「商品を買わせるように消費者を誘導するための情報」でしょう。

しかし、それらの情報を活用して選択していくのは、最終的には個人になる訳です。

私たちは、情報が操作されていることも知りながら、賢い選択が出来るように常に心掛けているべきですし、情報過多の現代では特に大切なことだと痛感しています。

 

 さて、自分はどの程度賢い選択が出来ているのでしょうか?・・・