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スーダンで今起きていること

<スーダンの内戦>

 エジプト南部のスーダンで1950年代以降、

2次にわたって展開された民族対立、宗教対立から内戦が起こりました。

2011年に南スーダンが独立して一旦収束しましたが、

並行して2003年からのダルフール地方を巡る第2次内戦が起こり、多くの犠牲を出しました。

2020年、和平合意が成立しました。

 

<今回、スーダンで何が起きているのか?>

 民主化に向けた移行期間の中で、

国軍とRSFの完全一体化を進める過程での勢力争い、権力闘争が起きていると言われています。

軍がいま、国軍とRSFの二重状態になっているのを統合して、単一の国軍にしようという取り決めがあって進めていたところで、権力闘争が起きました。

それがなぜかこの数日爆発したという状態です。

RSFはもともと西部出身の民兵組織ですが、

今は都市部での治安、デモを弾圧するときにも使われているので各主要都市に基地を持っています。

それが一斉に立ち上がり、ここ数日、大統領官邸を襲ったり、空港やラジオ局・テレビ局を占拠したりしているのです。

 

<衝突で懸念されることは?>

 人道支援がストップしてしまうというのが、一番深刻な、直接的に懸念されることだと思います。

これまでクーデターや政治的な不安定化がある中でも、ずっと人道支援を続けてきた団体なども活動できなくなっています。

ましてや、もともと人道状況が深刻な低開発地域、内戦の舞台になってきたような地域は大変な状況にあると思うので、

早く戦闘を停止して人道支援ができるようにすることが大事です。

 

<スーダンはどこにある?>