美味しい魚のはなし

あれ? 旨いぞ! ニシン!

今まで敬遠してきた鰊(ニシン)ですが、ちょっと工夫してみようと思っていました。

まずは脂乗りが良く鮮度が良いというのが大前提なんですが、

「身の水分を出来るだけ抜いてから焼く」という手です。

以前なら外に干して干物にしていました。

干物も美味しく仕上がるんですが、唯一の欠点は脂の酸化なんです。脂焼けが起きるんですね。

いい脂(不飽和脂肪酸を成分とした脂)を沢山持っている魚ほど、脂焼けを起こし、それを感じやすいと思います。

脂焼けについての実感は、例えば、干物と基本的に脂焼けを起こさない缶詰とかで比較してみて下さい。

缶詰より干物の方が美味しいと思いますが(笑)、干物は脂焼けのマイナスポイントがあるんです。

そこで最近は、出来るだけ空気に触れないよう、また低温で水分が抜けるよう、ペーパーで包んで冷蔵庫内に数時間寝かせる方法を使っています。

さて、今回は鮮度のいいニシンが手に入ったので、このやり方で塩焼きにしてみようと思います。

お腹に大きな白子を持っていたので、これだけ別にして太マイワシと一緒に焼きました!

このジュウジュウ脂はマイワシから出てきたものです! 結局この脂で焼いた感じですね。

マイワシはもちろん、この白子、すごく美味しかった!

では、ニシンの半身をマイワシと一緒に焼いてみます。

マイワシ(脂乗りすごい!)はカミさんの分、ニシンは自分の試食の分です。

焼けましたね!

あれ?

脂はそうでもないと思っていたニシンですが、結構脂ありますね!

自分は早速ニシンをちょっと切り取って自分の小皿に乗せて食べてみたんですが、「ああっ!すごく美味しい!」

脂と相まって身の味がとてもいいんですね!

で、続きを食べようと思ったら・・・

何と、残りはカミさんに「美味しい、美味しい!」と食べられてしまって残っていませんでした・・・!(笑)

ニシンは身に水分が多く、身質はボソボソする傾向があるのでこれが欠点といえば欠点なんですが、味は◎でしたよ!

さあ、これで皆さんにニシンの美味しさが伝わったでしょうか?