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2019年9月の記事一覧

地球温暖化も含めた環境問題の根本的な部分

 自分は、温暖化も含めた地球の環境問題の根本的な解決のためには、現在のライフスタイルが変わっていかなければいけないんだろうと思っています。

今のライフスタイルが、私たちのかけがえのない地球環境、そして人間性までもを徐々に損ないつつあることをしっかり考え直したいと思うんです!

もちろん、自分自身も、再考しなければならない一員だと自覚しています。

web 上にこんな指摘を見つけたんですが、核心を突いた内容だと強く感じます!!

 

<化石燃料文明とは何だったのか>(国際連合大学名誉副学長 安井 至)

 化石燃料によって大量のエネルギーが使用できるようになったことが、人類に何をもたらしたのか。

ほとんどすべてのことが変わった。

まずは、モノを輸送することができるようになった。特に、食糧の輸送が可能になった。

それも、化石燃料によって、速く動く機械、汽車、電車、自動車などが発明されたからである。

そして、極めつけが飛行機であった。

これらの輸送機関によって、時間の節約が可能になり、食物が傷まないうちに、消費地に届けることができるようになったからである。

そのため、大都市というものが可能になった。それまでは、農地と居住地は隣り合わせに存在していることが合理的だったが、輸送が可能になったために、住む場所と農業を行う場所が離れても問題が無くなった。

21世紀になっても、化石燃料によって時間を買うということを続けている。

1日は24時間しかないのだが、コンビニ、ガソリンスタンドなど24時間営業という店が普通になり、これは、化石燃料文明も極限に到達したことを意味する。

 

となると、化石燃料文明から再生可能エネルギー文明へ転換できたとして、

その転換は、時間を買うことから、時間を自分で使うことへの変化だとも言えるだろう。

時間を自分で使うということは、恐らく時間がゆったりと流れる文明への変化を意味するのではないだろうか。

二酸化炭素排出量を本当に削減しようとすると、飛行機に乗ることが最悪なのである。

コンビニなども余りにも時間的な合理性を追求するのではなく、余裕をもった店舗経営を行うことによって、深夜労働から店員を解放し、多少ゆっくりとした時間を楽しむ余裕を与えるべきなのだろう。

そして、化石燃料文明は、あまりにも時間を合理化したために失ったものがある。

それが、人間性なのではないか。

再生可能エネルギーの時代が来れば、復活できるものが人間性なのではないか、と思われる。

すでに、ヨーロッパなどでは、店舗や美術館などでも開いている時間が限られている。

そのためにだけ、いつ行っても買える訳でも、見られる訳でもないとなると、自分の時間をそのために使うことが求められる訳である。

これは、ある意味で、時間のより有効な使い方のようにも思える。

時間を化石燃料で買ったのは、考えてみるとアメリカ文明であり、

再生可能型エネルギー文明になるということは、ヨーロッパ型、あるいは、世界に点在する桃源郷的な地域の生活と価値観を取り戻すことなのかもしれない。

16歳 グレタ・トゥンベリさんが突きつけた現実から目をそらすな!

 地球温暖化を食い止めるための温室効果ガスCOの排出抑制についての私たちの努力目標は、毎年達成されずに過ぎていっています。

本当にここで何とかしないと人類の破滅に向かうと言うのは、多くの科学者たちも叫んできたことです。

 

<9月23日、グレタ・トゥンベリさんがニューヨークの国連本部で行った演説の全文>

 私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。

そもそも、すべてが間違っているのです。

私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。

あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。

よく、そんなことが言えますね。

あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。

それでも、私は、とても幸運な1人です。

人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。

私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。

なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。

よく、そんなことが言えますね。

30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。

なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。

あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。

しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。

もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。

だから私は、信じることを拒むのです。

今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。

しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。

人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。

50%という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。

しかし、この数字は、(気候変動が急激に進む転換点を意味する)「ティッピング・ポイント」や、変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や「気候正義」という側面が含まれていません。

この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。

私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。

その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。

IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。

しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。

今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。

これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。

今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。

今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。

なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。

あなた方は私たちを裏切っています。

しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。

未来の世代の目は、あなた方に向けられています。

もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。

私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。

ここから逃れることは許しません。

世界は目を覚ましており、変化はやってきています。

あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。

ありがとうございました。