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広島原爆の日 75年目の夏
現任校では初めてですが、NHKネットラジオを使い祈念式典の中継の中での発声に合わせて黙とうしました。
補講に集中しているとつい8時15分を過ぎてしまうので、アラームをセットしておきました。
特に当時頑張っていた同年代の若者たちの被ばくについて、目に浮かんで来るのではないかと思うんです。
ある生徒は教室で勉強中、ある生徒は部活の着替え中、ある生徒はグランドで準備運動中、ある生徒は昇降口で靴を履き替えているところ、ある生徒は登校途中・・・
その生徒たちは一瞬にして吹き飛ばされ、希望を断たれてしまいました。
私たちは、亡くなった方々の無念と、未来に向けての想いを受け継いでいると思います。
今年の生徒たちは、「死んだ男の残したものは」を特に静かに聴いてくれました。
「死んだ男の残したものは」 (谷川俊太郎 作詞)
1.
死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった
2.
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった
3.
死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった
4.
死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった
5.
死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない
6.
死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない
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