城ヶ島の雨(1)
2023年6月13日 20時05分毎朝の2匹の犬の散歩の前に雨雲レーダーを確認するようにしています。
今朝は、雨が降り出す予報時刻の前に家を出たんですが、強めの霧雨(?)が降っていました。
そんな散歩の途中でふと思い出したのが、北原白秋作詞・梁田貞作曲の「城ヶ島の雨」です。
この曲を知ったのは、母が父の転勤先で入院していた頃でした。
父が病床の母にオルゴールを贈ったんです。
初めて目にした「ちょっとした大きさのオルゴール」で、三協精機製の立派なものでした。
入っていたのは、「城ヶ島の雨」と「波浮の港」(野口雨情作詞)の2曲でした。
このオルゴールが鳴ったとたん、すぐに虜になってしまいました!
まず、オルゴールとは思えない豊かな響き!
キレイだけど柔らかい高音域、豊かな中音域、手応えのある低音域
そして、あまり聴いてこなかった日本のメロディー
「特有の音階の移り変わり」と言えばいいんでしょうか。
日本人なのに、こういう音楽にそれほど馴染んで来なかったんですね・・・
でも、確実に心の深いところに浸み込んでくる・・・
歌詞を知らないまま、何度も何度も聞かせてもらいました。
母が亡くなった今、このオルゴールは自分の宝物になっています。
さて、この曲の歌詞は・・・
<城ヶ島の雨>
雨はふるふる 城ヶ島の磯に
利休鼠の 雨がふる
雨は真珠か 夜明けの霧か
それともわたしの 忍び泣き
舟はゆくゆく 通り矢のはなを
濡れて帆上げた ぬしの舟
ええ 舟は櫓(ろ)でやる
櫓は唄でやる
唄は船頭さんの 心意気
雨はふるふる 日はうす曇る
舟はゆくゆく 帆がかすむ
(続く)