日ごろのこと、何でも!

トランプに毅然と立ち向かったカナダ・カーニー首相! 大国に迎合しない確固たる信念と勇気!

2026年2月21日 19時05分

  

 去る1月20日、

スイス・ダボスの「世界経済フォーラム」年次総会において、

カナダのカーニー首相の堂々たる基調演説が行われ、同首相の真骨頂が発揮された!

 

 カーニー首相は集まった各国首脳、経済界リーダーたちを前に、

「私は、世界秩序の断絶、美しい物語の終焉、そして大国間の地政学が一切の制約を受けない残酷な現実の始まりについて話したい」

と前置きした上で、要旨、次のように述べた。

 

 「私たちのような中堅国家の間では今日、これまでのような国際秩序を破壊する大国の競争激化に直面して、なるべく波風立てず、迎合し、トラブルを起こさず、従順さを示すことで安全を買おうとする傾向が出てきています。

しかし、そうであってはなりません。

これらの国々は人権尊重、持続可能な開発、連帯、主権、領土の一体性といった、私たちの価値観を体現する新たな秩序を構築する能力を持っているのです」

 

「長年、カナダのような国々は『ルールに基づく国際秩序』の下で繁栄してきました。

私たちはその制度に参加し、理念を称え、予測可能性の恩恵を受けてきた。

しかし、私たちは、この物語が部分的な虚構であることも知っていました。

最強国は都合が悪くなれば自らを例外とし、貿易ルールも非対称的に適用するという現実なのです」

 

「率直に言います。

私たちはこれまでのグローバル体制からの『移行期』ではなく、秩序が破壊された『現状』との断絶のただ中にいます。

そして大国は、閉鎖的な経済的統合そのものを武器として使い始めた。

一方で、世界貿易機構(WTO)、国連など、中堅国が頼って来た多国間機関は、大きく力を失っています。

しかし、だからと言って、各国が要塞化した世界は、より貧しく、もろく、持続不可能になる。

そして大国が、ルールや価値の『建前』さえも捨て、利害の最大化に走れば、取引主義から生まれる利益も限界を迎える。

覇権国は、永遠に関係性を収益化することはできません」

 

「大国によって破壊されつつある旧秩序は戻りません。

現実を嘆く必要もありません。

そしてノスタルジーは戦略ではありません。

しかし、私たちはこの亀裂から、より良く、より強く、より公正なものを築くことはできる。

強者には強者の力がある。

しかし、私たちにも力がある。

現実から目を背けるのを止め、国内の力を蓄え、共に行動する力です。

私たちはこの道を、公然と、自信をもって選びます」

 カーニー首相は上記のような演説で、国境を接する米国を直接名指しで批判することはしなかったが、

「都合が悪くなれば、自らを例外とし、貿易ルールも非対称的に運用する『最強国』」「大国によって破壊されつつある旧秩序」など、

婉曲的な表現ながら、トランプ政権の外交・通商政策を痛烈に糾弾したことは誰の目にも明らかだった。

 

カナダ カーニー首相