文科省の必要単位削減案は「教育レベルが低下する悪手」
2025年12月26日 20時04分
教員のなり手不足解消を目指すため、
文部科学省が教員免許取得に必要な大学の単位数を削減する案をまとめ、18日に中央教育審議会の作業部会に示した。
学生の負担を減らし、教員志望者を増やす狙いだ。
<この案に対するコメントから引用させていただきます>
・教員の成り手が少ないのは、
残業代が出ない『定額・働かせ放題』の給与体制の割安感と、
モンスターペアレントクレーマーからの負担でしょう。
優秀な教員が逃げるからと言って、程度の低い粗製濫造教員を育成するのは、日本の教育レベルが低下することになる。
・教員免許持っている人は腐るほどいる。
労働環境悪すぎて教職が選ばれていないだけです。
雑務を減らし、報酬を増やせば、成り手は増えます。
・学校の先生って仕事の内容が多すぎです。
学校で授業するよりも、むしろ別のことをしている時間の方が長い生徒指導であったり、
保護者の対応だったり、1時間のための道徳の準備であったり。
朝8時から来て夕方5時に帰るためにはどう考えても授業は3時間ぐらいが適当だと思います。
総合的な学習や道徳の指導など、この準備のためにものすごく時間を要します。
今でも大変なのに、質を下げると、やめていく先生や問題が起きる先生たちが増えるような気がします。
将来への投資と思って、国家予算をつぎ込んで欲しいものです。
・単位削減は教員の質の低下に繋がるので私も反対です。
全く解決になりません。
教員不足は、教員の仕事の多様化が原因です。
多様化しているからいくら入ってきても大変さは変わらず、結局適応出来ずに辞めていく。
だから、いくら待遇を上げても必要単位を削減しても解消されない。
その仕事を教員にしか出来ない仕事に絞り、
その他の、他の職種や専門の免許があれば出来る仕事(カウンセリング、警備、事務手続き等)を分業して人員を確保する方が有効だと考えています。
何でも屋の教員を増やそうとしても無理です。
・免許を簡単に取れるようにして教員になりやすくするのではなく、
取りにくいがなりたいと思える職業にするのが本筋です。
残業手当なし、定額働かせ放題、部活動で休日も保障されない。
昔は学校への風当たりも強くなかったし、保護者もまともな人が多かったけど、今では教員たちがサンドバッグ状態。
昔に比べ仕事量も激増しています。
本来、事務職がやるべき仕事も教員に押し付けられ、不登校対応のリモート授業をやるように指示はあるが、人も金も与えられない。
仕事は増える一方。
若者が、そんな仕事につくはずがない。
20代30代の教員には、運動部顧問はやらない、子供が小さいから時短、重い仕事はできないといって、現在50代60代の教員がその仕事を担っている。
この世代がいなくなったら、誰が教育を支えられるのだろうか?
本質的な改革をしないと、あと10年もすれば、日本の教育は崩壊すると思います。